福岡旅行で、美味しい焼鳥屋さんに訪問しました。備忘も兼ねて記事にします。
鳥カミ@福岡大名ガーデンシティ・ビオスクエア
再開発が進む福岡の大名エリア。リッツカールトンができるなど大いに賑わっています。
大名ガーデンシティの2階「福岡大名ガーデンシティ・ビオスクエア」、有力な店が集まっています。
今回は焼き鳥の「鳥カミ」さんを訪問しました。西日本初進出した店舗とのことで、ミシュラン一つ星店で修業した店主による、「おまかせコース」が売りのようです。
【住所】〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2丁目6−50 ガーデンシティ・ビオスクエア 2F
入り口です。独特の雰囲気で緊張します…。
満席となっていました。予約は必須です。
暖簾をくぐるとこちら!
中央の調理場が浮き上がるような照明。静謐な空間に思わず背筋が伸びます。巨大な換気扇のおかげで煙は真上に抜けていくため、衣服に全く匂いが付きませんでした。
初手はシャンパンと日本酒をいただきました。
おまかせコース【ディナー】 12,000円(税込)
写真とともにご紹介します。
1.前菜
鰹節ならぬ、鶏節がかかった前菜です。新野菜にバルサミコ酢が和えられています。これから出てくる料理への期待感が高まります。
2.もも肉
こんがり焼かれたモモ肉に、エシレバターが乗せられた状態で提供されました。
どうなるのかな…と見ていると、なんと香りづけをするということで、熱々の備長炭がエシレバターに押し付けられました!
絶妙な火入れで、パリパリの表面で肉汁がしっかりと閉じこめられています!そこにエシレバターの旨味と、備長炭の香りも乗っかり…と情報量が多すぎて素晴らしいです!
モモ肉の横にあるのは、柚子胡椒。九州地方では、焼鳥に柚子胡椒を付けるのが一般的だそうで、これがまた合います!ピリッした辛みはありますが、それ以上に柚子の香りが広がり、柚子胡椒にハマってしまいそうです。
3.かしわもも
タレがしっかりかかっており、「まずは、是非そのままで」と。
ステーキでは、ジューシーという表現をよく聞きます。
が、熟練の火入れのおかげで、焼鳥でもジューシーな鶏肉が楽しめることを知らされます。
そのあとは、「お好みで七味と柚子胡椒を楽しんで」と。
口直しには大根おろしが準備されています。口に残った脂をさっぱりと洗い流してくれます。
そして、ビックリするほど甘い!大根の辛みが無く、醤油をかけて食べるだけでも箸が進んでしまします。
ちなみに、お替りできました!炊飯ジャーからご飯をよそうように、大根おろしをよそってくれました。
一人一人に串入れがあります。
4.自家製 鶏コンソメスープ
一口飲めば、鶏一羽が丸々口に飛び込んできたかのような、圧倒的な鶏感!器の見た目も楽しいです。
5.砂肝
塩と黒コショウだけのシンプルな味付け。もはや達人の佇まいです。
シャクシャクの歯ごたえが堪りませんでした!また、一つ一つの身が大きく、満足度が高いです。
6.ブロッコリー
焼鳥でブロッコリー…?
となりましたが、信じられないくらい美味しい…!間違いなく人生で食べたブロッコリーの中で、ぶっちぎりの1位です!
それもそのはず、中央の調理場で30分以上かけてじっくりじっくりと焼き上げられています。
小房の部分は香ばしく、花蕾の部分は、「大丈夫か…?」となるくらい焦げているように見えますが、そこは絶妙な焼き加減!
サクサク感が出始めるくらいで火入れが終わっており、コゲとして花蕾が一体化することなく、元の構造を残したまま、薄くおコゲを纏っているような感じです(言語化が難しい!)
とにかく人生で一番美味しいブロッコリーであることは間違いなく、おそらく死ぬまでこのブロッコリーを超えるものは出てこないと思います。そう思えるくらいぶっちぎりで美味しかったです。
7.厚揚げ豆腐
厚揚げ豆腐も串で焼かれていました。市販の厚揚げ豆腐とは異なり、外側はサクサク、中はトロっと熱々濃厚な豆腐で、食感としても楽しめる厚揚げ豆腐でした。
8.茶碗蒸し
鶏ダシがこれでもかと濃縮されている茶碗蒸しでした!
9.せせり
静岡県産の本ワサビがあしらわれています。
せせりのコリコリとした食感と、絶妙な火入れで肉に閉じこめられたジューシーさが絶妙です!
10.なすび
みずみずしくてトロトロです!焼鳥の火入れはいろいろな食材に応用が利くのですね。無限の可能性を感じます!
11.お野菜の甘酢漬け
シンプルにみずみずしい漬物です。口の中が一気にリフレッシュされました。
12.レバー
大きなレバー!濃厚な味わいなのは当たり前だとして、とても不思議な食感でした。
しっかり火が通っているのですが、身はボソボソになっておらず、しっとり・ねっとりしています(ミディアム・レアとでも言うのでしょうか)。いずれにせよ、レバー好きな方には大満足の逸品だと思います。
13.手羽先
焼鳥初心者なのですが、手羽先まで焼鳥の火入れができるのですね。「外はカリっと、中はジューシー」の教科書のような状態です。
14.龍の瞳/ご飯のお共4種
ほうれん草のおひたし、しょうがのふりかけ、高菜、梅干し。シンプルゆえにごまかしがきかないご飯のお供、焚きたてのご飯をかきこみます。追加料金を支払えば、お米を「龍の瞳」に変えることができます。せっかくなので龍の瞳に変えさせてもらいました。
通常のコシヒカリの米粒の1.5倍の大きさを持つといわれる龍の瞳。写真で見ても粒の大きさが際立ちます。粘り気・甘みともに強く、シンプルなご飯のお供によく合います。
15.月見つくね
つくねの肉感が凄まじいです。(何度も同じことを言っていると思いますが)焼鳥の火入れの無限の可能性に感動しています。
月見の卵を使って、龍の瞳の卵かけご飯という、贅沢も楽しめます(写真は食べかけで見苦しかったので省略します…笑)。
「龍の瞳」の米粒、まるで龍にジッと見られているようなプレッシャーです(?)
16.鶏・かつおだしのお茶漬け
最後までダシがしっかりきいていて、しっかり〆ることができました。
17.白玉ぜんざい
18.〆のほうじ茶
ドリンク
博多 赤鬼の梅酒(830円)
厳選された紀州南高梅とシソを、福岡の麦焼酎にしっかり漬け込んで作られるそうです。ふるさと納税の返礼品にも採用されています。着色料や保存料不使用なのに、鮮やかな梅色でした!(写真では分かりづらいですが…)
黄金しょうがのジンジャーエール(980円)
高知県の虚空蔵黄金生姜が100%、ボトル一本に35gも使用されているとのことです!
一口飲めば、口の中に生姜の香りが広がります!ワイングラスに注いで楽しみたい逸品でした。
亜麻猫
秋田県の新政酒造のお酒です。日本酒を普段飲まない方でも、軽快で柑橘を思わせる香り・味わいでした!
飛鸞 にこまる (980円)
長崎県平戸市にある森酒造場のお酒です。とってもみずみずしく、マスカットのような爽やかさを感じられました。
奥会津金山 天然水(980円)
口当たり優しい綺麗な天然水でした!
980円ということもあり、専用のクーラーが準備されていました。
八角柱を斜めにカットしたようなおしゃれなクーラーです。
最後にドリンクメニューを列挙しておきます。どれもこだわり抜かれた逸品です。
再開発が進む福岡大名エリア。美味しいのにお値打ちな名店が多いですね!また、九州旅行の際に、訪問させていただきたいと思います!