東京田町駅にあるイタリアピエモンテ州の郷土料理が楽しめるイタリアン
「リストランテ ラ チャウ (Ristorante La ciau」さんの食レポ記事です。
2024年から、料理長が馬渡オーナーシェフから、吉川シェフに変わったそうです。
今回は、初めて吉川シェフの料理を頂きましたので、備忘も兼ねて記事にしました。
ちなみに、馬渡オーナシェフ・吉川シェフ共に、イタリア・ピエモンテ州で修行されたそうです。
馬渡シェフ時代の記事はこちら↓
お店
東京の田町駅から歩いて7分、お店は地下1階にあります。
ディナー客は一回転のため、毎度予約で満員です。予約して伺うことをお勧めします。
ディナーコースの価格は、9,800~28,000円までと幅広く、お財布事情に合わせて楽しむことができるのも魅力のひとつです!(2024年12月現在)
個室には、たくさんのサインが!愛されているレストランですね。
ディナースペシャルコース (10品+デザート)
今回は奮発して、18,150円/人のコースです!
更に、8,000円/人を追加して、2皿に白トリュフをかけてもらうようにしました!!
1個1,200万円で落札されたこともある白トリュフ。8,000円で楽しめるのは、コスパがいいことかもしれないです。
更に更に!せっかくだから…という口実に「ペアリング8杯」をつけてしまいました…(+10,000円/人)
結論、つけて大正解でした!!(気付いたころには、オープンから営業終了前まで、4時間半もじっくりの楽しむことができました…!)
フワフワのパン。オリーブオイルも香り高く美味しいです。
ペアリング1本目は、フェラーリのシャンパンでした。1品目と2品目に合わせるようです。
乾杯!
1品目です。シラス・青のり・紅しょうが揚げられてます。下に敷かれた豆乳のタルタルとの相性◎です。
2品目、カニのサラダです。カリフラワーのムースと、キャビアがあしらわれています。
ムースはとてもクリーミーで優しいお味。カニは、ほんの一本でも口に運ぶだけで、濃厚な味わいでカニと分かります。キャビアの塩味も心地よく、スパークリングワインとの調和も最高です。
ペアリング2本目は、シェフが修行したピエモンテ州の白ワイン。
白ワインと合わせる3品目は、カタツムリとギアラ(牛の第4の胃)。トウモロコシ粉で作られたビスケットも食感のアクセントになっています。
奥から馬渡オーナーシェフが。
アルバ産の白トリュフをこれでもかと、目の前で削りかけてくれました!(え…?まだかけてもらえるの…?という瞬間が、一連の動作の中で3回くらいありました…笑)
白トリュフの豊かな香りが鼻から抜けていくのですが、あまりにも強烈なので、馬渡氏の言う通り、頭の方に広がっているような錯覚に陥ります…!(最高です!)
魅せる、皿の角度ですね。
スパークリングワインにも、白トリュフが削りかけられました!
” 贅(ぜい)”やん…
” 贅(ぜい)”じゃん…
KANPAI…!
ペアリング3杯目。ヴェネト州(ヴェネツィアがあるイタリア北部の州)のメルロー100%を使用した赤ワインです。柔らかな果実味が堪らないです。
そんな赤ワインと合わせるのは、4品目、フォアグラのブリオッシュパンのサンドイッチです。
バルサミコ酢に漬けられた玉ねぎと、シロップ漬けのサクランボが添えられています。
別アングルから見ると、しっかりとフォアグラが入っていることが分かります!絶妙な火加減で、プルプルの口当たりです!
フォアグラの圧倒的旨味に負けることなく、甘く濃厚な玉ねぎ、焼き目が香ばしいパン、豊かな味わいのサクランボが、完璧に調和しています!赤ワインはブドウ感がしっかりしていて、口に残ったフォアグラの脂と見事なマリアージュを演出してくれます。
ペアリング4杯目、ピエモンテのバローロです。ちなみに、ラチャウのワインは、ピエモンテ州もしくは、イタリア北部のワインに拘っているそうです。
ミディアムボディで、心地よい酸味が広がります。
5品目は、ピエモンテ州の郷土料理だそうです。イタリアのタレッジョチーズとゴルゴンゾーラチーズのソースがかかってます。焼かれたヘーゼルナッツが香り・食感のアクセントとなっていました。
こちらも、馬渡オーナーシェフ直々に、黒トリュフを削りかけてもらいました!大量です!
馬渡氏曰く、「黒トリュフはテノールのような響き」とのことです。
ワインにもトリュフがかけられました!ワインの香りに負けないほど、しっかりとトリュフの香りがします!
ペアリング5杯目はロゼワイン。見た目よりもしっかりとした味わいでした。
6品目は、エビのパスタです!もっちりした麺とプリプリのエビが共演してます
麺にエビが練りこまれてる!まぶた閉じれば脳裏でエビが跳ね回るわね
は?
海老の香りが凄い!鼻にエビを突っ込まれてるみたい
は?
ペアリング6杯目。シャルドネ100%の白ワンを樽熟成したものとのことです。特徴的なグラスに注がれ、華やかな香りが広がります。
7品目は栗のリゾットです。栗の甘さと、チーズの香りが堪らないです。オイルからは、ラベンダーの香りがしました。米の炊き加減は、もはや達人の領域だと思います。
やっと秋がきました…。私の秋が…
ワイン飲みすぎて酔っぱらってます?
ペアリング7杯目です。
8品目は、ヒラメのインボルティーニ。インボルティーニとは、イタリア語で「巻く」という意味だそうです。イタリアのサルサヴェルデというハーブと、白カブのココナッツソースが優しいです。
ヒラメと白ワインの相性も抜群した。
ペアリング8杯目です。ピエモンテ州南部のロエロという地域のワインで、ネッビオーロというブドウが原料だそうです。明るめの色調ですが、タンニンがしっかりきいているミディアムボディなワインでした。
8杯のペアリングがついて、10,000円/人!グラスで頼んでいってもそれなりの値段がしますし、なにより、料理にあったワインを選んでいただけるので、かなりお得だと思いました!
9品目の北海道産エゾ鹿の、うちモモ肉です。柔らかくもしっかりとした肉の味わいを、さくらんぼのソースが支えています。
10品目のペペロンチーノ。お腹のすき具合も確認いただいた上で、調理してくれます。シンプルな料理ゆえ、全くごまかしがきかない料理ですが、信じられないくらい美味しかったです…。(おこがましいですが)家庭で作るペペロンチーノとは全く別の料理のようです。
タレッジョチーズと蜂蜜。ハーブティーの香りが広がります。
誕生日ということで、プレートをいただきました!
スパークリングワインを注いでもらえます。これが無料だなんて、ホスピタリティに溢れていますね!
最後のデザート。マロングラッセが柿のスープに浮いています。メレンゲ菓子と、落ち葉に見立てたクッキーがかわいらしいです。
さいごに
年に数回、訪問をさせてもらっていますが、今回も大満足でした。
フルコース&8杯のペアリング付きで2人で74,300円と、しっかりとお値段しますが、その分の価値はあると思います!!また、白トリュフが美味しい時期になってきたら、訪問をさせてもらいたいです!
ちなみに、メニューの後半には、馬渡氏の人柄が分かるメッセージが載っていました。お弟子さんのお店も紹介されていて、ラチャウがみんなに愛されている理由が良く分かります!
最後に、ドリンクメニューを列挙しておきます。今回お願いした10,000円のペアリング(8杯)は、悪くない選択だったと思います。皆様も、ラチャウにお越しの際は、大胆にペアリングを頼まれることをおススメします!