「世界一の美食の街」と呼ばれる、スペイン・サンセバスチャン。2023年4月にバル巡り・食べ歩きをしてきました。
おススメのバルや名物料理、値段、ぼったくられないお店や、日本語メニューがあったり店員さんが日本語でフレンドリーに話しかけてくれるお店、賞をとったしたお店などetc.
写真と共に紹介します!
- サンセバスチャンってどんな街?
- バル文化・食べ歩きのコツ
- バル紹介/特徴・おすすめの食べ物
- 【フォアグラトリュフ】Bergara(ベルガラ)
- 【ヒレステーキ・蟹タルト】Gandarias(ガンダリアス)
- 【ウニのクリーム・フォアグラ・キノコクリームコロッケ】Bar Sport(バル・スポルト/スポーツ)
- 【牛ほほ肉の赤ワイン煮込み】Borda Berri(ボルダ・ベッリ)
- 【ポルチーニのソテー・ミシュラン】Ganbara(ガンバラ)
- 【アンチョビ・魚卵】Txepetxa Taberna(チェペチャ)
- 【バスクチーズケーキ発祥】La Vina(ラ・ビーニャ)
- 【種類豊富・テーブルとイスが多い】Bardulia Donostia(ドノスティア)
- 【ホタテ料理・アスパラガスソテー】Casa Urola(カサ・ウローラ)
- 【冷製フォアグラ・写真映え】CASA VERGARA 1948(カサ ベルガラ)
- 【タラのピルピル】Zumeltzegi(スメルツェギ)
- 【ムール貝】Cervecerías La Mejillonera(ラ メヒヨネラ)
- 【生ハム】La Cepa de Bernardo(ラ・セパ)
サンセバスチャンってどんな街?
世界屈指の美食の街、スペイン北部のバスク地方に位置するサンセバスチャン(San Sebastian)。
ミシュラン星付きのレストランが数多く集まっており、なんと「人口当たりのミシュラン獲得店数が世界一」なのだそうです。
また、「バルの聖地」と言われており、ピンチョス・タパスといったいろんな種類の一品料理を楽しめるバル文化も魅力的です。いろんな料理を少しずつ楽しめる、というのが日本人の好みにぴったりなのか、日本人観光客が多い観光地です。
旧市街地には100件以上のバルが建ち並んでいるそうです。
迷うわ!(;’∀’)
時間も食べる量も限られているため、評判が良いお店を厳選して巡ってきました。値段・写真と共にバルを紹介します。
お店調査のためにそれなりの時間を使い、まとめ上げた渾身の記事です!(;’∀’)
「サイトをいくつもチェックするのしんどいんですけど…」という方に役立つ記事になっていると思います。ご参考になれば幸いです♪
サンセバスチャンが位置する地域は避暑地・リゾート地としても人気で、「ビスケー湾の真珠」と呼ばれており、夏のビーチは観光客で賑わっています。
治安は、他のヨーロッパの街やスペインのその他の街と比べて治安が良いとされています。
とはいえ、”観光客あるところにスリあり”です。スリ・ひったくりといった軽犯罪は報告されていますので、「リュックやショルダーバッグは常に身体の前に」「飲酒する場合は身軽な荷物・格好で」などの海外旅行で当たり前に気を付ける点には気を付けていきましょう。
美味しいもの大好きな日本人。他の観光地と比べて、日本人観光客が多かった印象です!
いろんなお店に日本人観光客がおり、日本語の会話が聞こえてきます。バルのメニューには日本語のメニューも見かけましたし、簡単な日本語を話す店員さんも少なくありませんでした。
バル文化・食べ歩きのコツ
身軽な手荷物で行こう
サンセバのバルは、カウンターや背の高いテーブルで立って食べるスタンディングスタイルです。イスに座ってゆっくり飲食できるバルは少数派。
重たい荷物を持ちながらだと、手がふさがり肩も疲れてしまいます(*_*)
できるだけ小さい荷物&身軽な格好でバル巡りすることをおすすめします!
また、サンセバは比較的治安が良い街と言われていますが、スリ被害が全く無いわけではありません。スリ・窃盗対策としても、荷物は小さく&身体の前に持つことができる状態にしておくと良いかと思います。
まずはあいさつ
店内に入って店員さんと目が合ったら、「Hello!」「Hola!(オラ!)」「Kaixo!(カイショー!)(バスク語)」などで挨拶をしておくと、印象が良くなります。
中には、挨拶をしないと店員さんの態度が悪くなるなんてこともあるそう…(*_*;
とはいえ、人気バルはカウンターも店内も、お客さんで大混雑していることが多かったです。注文のために店員さんに気づいてもらうのさえひと苦労な場合もありますので、目が合った時にあいさつするくらいでいいかと思います。
1軒につき1~2品を注文
1つのお店に長居するのではなく、『何軒もはしごする』のがサンセバ流のバルの楽しみ方だそうです。
各お店には「名物料理」「賞を獲ったピンチョス」があったりしますので、そういった各バルならではの料理を注文して、たくさんのお店を巡るようにしてみてください(*’▽’)
地元のミシュラン星付きシェフたちにより、その年のベストピンチョスが選ばれる、ピンチョスのコンテスト(ランキング)が毎年開催されているようです。
その数、なんと99選!!
ベスト99は多すぎるって…!
むしろ、ベスト99に入れなかったピンチョスの方が少ないんじゃないかという気がしますが(;’∀’)
それほど、バルもピンチョスの数もたくさんある、ということなのでしょう…。そのピンチョスコンテストのインスタアカウントはこちら↓
ピンチョスの賞を獲得したお店は、このように賞状が飾られていたりします。
注文方法
①カウンターにて、店員さんが気づいて声をかけてくれるのを待ちます。欧州のレストランと同じ様式でしょうか。
人気店はお客さんで混雑していますが、それでもカウンター近くで注文したそうにしている客に気づいて順番に対応してくれる辺り、さすが人気店だなという感じです。
あまりにも長い間気づいてくれない場合は、指を立てたりなど何かしらジェスチャーして気づいてもらいます。
日本式のように手を挙げたり、大きな声で呼ぶというのはあまり好まれないと聞いたことがあります。(右手を大きく上げるのは、ヒ〇ラーのナ〇ス式敬礼のポーズに似ているため、公共の場でこのポーズをするのはタブーなのだそうです。)
②カウンターに並んでいる料理や、メニュー表に書かれている料理を指さして注文。たくさんの観光客が訪れる美食の街であるためか、スペイン語・バスク語でなくとも、英語でも十分に通じます。
お店の壁にはわかりやすく料理の写真が掲示されていますので、スマホで撮影した写真を見せるのもスムーズに注文できておすすめです。
ちなみに、サンセバスチャンのバルのあちこちで日本語のメニューを発見して驚きました!(;’∀’)
ヨーロッパのいろんな街を旅してきましたが、日本人街でもないのに日本語がこれだけたくさんある観光地は初めてです!日本語はあるけど中国語が無いことにびっくりです。(逆はよくあります)
お会計
イギリスのパブのようにカウンターで注文したと同時に支払いをするお店もあれば、全て食べ終わった後に支払いをするお店もあります。
食べた後に支払いをするお店の場合、中には、名前を聞かれたり(テーブル席が無いため名前で伝票管理している)、何を注文したか自己申告する形式のお店もあります!
注文したものを忘れないようお気を付けください。メモするか食べた料理の写真を撮っておくと忘れずにすみます。「はしご酒」がサンセバ流なので、覚えきれないほどの料理を1軒のお店で注文することはあまりないかもしれませんが…(*_*)
支払いはほとんどのお店でカード決済が可能です。ごくたまに、現金支払いのみのお店もありますので、少し現金を持っていた方がよいかとおもいます。
簡単なバスク語を使ってみる
コミュニケーションして楽しくバル巡りをするために、簡単なバスク語を使ってみるのもおすすめです。
バスク地方で使用される言語「バスク語」。スペイン語と同様に公用語として認められています。
英語で会話していても、途中でバスク語の単語を混ぜてこられたりしますので、知っていても損は無いかと思います。
こんにちは :Kaixo!(カイショ)
ありがとう :Eskerrik asko(エスケリアスコ)
はい :Bai(バイ)
いいえ :Ez(エス)
私は日本人です :Japoniarra naiz(ハポニアラ ナイス)
ちなみに、サンセバスチャン(San Sebastian)はバスク語でドノスティア(Donostia)です。
サンセバスチャン行きのバスの行き先表示には「Donostia」と書かれていたりしますので、知っていて損は無いかと思います。
ほとんどのお店にトイレがあるから安心
ヨーロッパはトイレが有料だったり、そもそも数が少なかったり、汚かったり…。
私(妻)は”トイレが近い”のが悩みで、お酒大好きでもっと飲みたくても、トイレの場所を気にしてあまり飲めないこともしばしば(*_*)
ですが、サンセバスチャンのバルのトイレは比較的綺麗なように感じました!これだけ人が多いのに、ひどい汚れが無いのはびっくりです。
そして、どのお店にもだいたいトイレが完備されていました。(小さすぎるバルは無いこともありましたが)
久しぶりにストレスフリーで食べ飲み歩きができて、とても良き!サンセバ最高!(*’▽’)
おトイレが近い女性の吞兵衛も安心です!
バル紹介/特徴・おすすめの食べ物
バルが建ち並ぶサンセバスチャン。ピンチョス・タパスが楽しめるバルは100店舗以上あるそうです。
観光の時間も、食べたり飲んだりできる量も限られているため、お店を厳選してバル巡りを楽しみたいところ…
実際に行ってみて、良かった・コレが美味しかった・ぼったくられなかった・店員さんがフレンドリーで親切など…おすすめのお店を紹介します!
Youtube動画でも紹介しています↓
【フォアグラトリュフ】Bergara(ベルガラ)
新市街地のグロス地区にある、ピンチョスコンクールでたくさんの賞をとった家族経営のバルです。サンセバスチャンのピンチョス発祥店と言われており、ミシュランに掲載されたこともあります。
営業時間は、朝の6時半~夜22時半まで。定休日が水曜日です。
人気店が集まる旧市街地から少し離れた場所にあるためか、夕方より少し早い時間帯に訪問した成果、混雑していることはなく、心地良くゆっくり座って飲食することができました。
混雑のピークの時間帯ではありませんが、カウンターにはたくさんの種類のピンチョス・タパスが並んでいます。
コンクールの受賞歴や、新聞や雑誌での特集などが壁に飾られています。
名物の「フォアグラ・トリュフリゾット」(5.5ユーロ)。
トリュフリゾットの上に、フォアグラが乗った贅沢な一品料理です!お皿も温かい。
フォアグラの焼き加減が絶妙で、表面はカリカリ・中はトロトロ。味も申し分ないほど美味しいです。
こんな丁寧で豪華な料理が、5.5ユーロなんてすごいですね(;’∀’)同じヨーロッパでも、物価が高いロンドンだったらフィッシュアンドチップスも食べられません。
たまご・エビ・アンチョビのピンチョス(3ユーロ)。バスク名産の微発泡白ワイン「チャコリ( Chacolí)」2(2.5ユーロ)。ビール(3ユーロ)。
中段の白いふわふわは、卵白を固めたもののようです。他の料理で卵黄を使い、余った卵白を無駄にしないように活用しているのでしょうか?
バスクチーズケーキやマヨネーズ、スペイン風オムレツなど、スペインは卵を使った料理が多い印象です。
微発泡の白ワイン「チャコリ( Chacolí)」は、このバスク地域の名産の低アルコールワインです。
いい感じに冷えており、注文すると、高い位置からグラスに注いでくれます。これはパフォーマンスとしてだけでなく、空気を含ませて口当たりをよくするためだそうです。
【ヒレステーキ・蟹タルト】Gandarias(ガンダリアス)
クオリティが高いピンチョスで大人気老舗バルです。どれを食べても美味しかったです!サンセバのバルで1番、ピンチョスの種類が多いかと思います。
立ち飲みスタイルのカウンターバーだけでなく、奥にはテーブルに着いてゆっくり過ごせるレストランスペースもあります。レストランの席は予約必須です!
営業時間は、毎日昼11時~夜0時まで。旧市街地のバルの中ではわりと遅くまで営業しており、閉店ギリギリまでお客さんで賑わっていました。
肉厚ジューシーなヒレステーキ(ソロミージョ)をはじめとした肉料理も素晴らしく、カニ(スペイン語でTxangurro)のタルト、ウニ(スペイン語でErizo)クリームといった魚介料理も絶品です!
カウンターには、お肉・魚介・野菜…様々なピンチョスが並んでいます。
カウンターに並んでいる冷たいピンチョスだけでなく、壁には温かいピンチョスのメニューがたくさん。スペイン語表記だけでなく、英語・フランス語・イタリア語までありました。
白身魚のピンチョス(2.4ユーロ)、ウニ(erizo)のピンチョス(3.8ユーロ)。
微発砲白ワインのチャコリ(1.9ユーロ)、赤ワイン(2.5ユーロ)。
肉厚な魚の身はフワフワで、臭みは全く無くとっても美味しいです。ウニのクリームはクリーミーで超濃厚!見た目通りの美味しさです!
ソロミージョ(Solomillo)こと、ヒレステーキ(2.9ユーロ)。
絶妙な火入れ加減!カウンターでこれを受け取ったら、近くにいたお客さんたちから「オ~~ゥ!!」と歓声が。
「私もこれちょうだい!」と同じ料理を注文するお客さんまで。
私のヒレステーキにより店がまわりだした(;’∀’)
生ハムのタパス(2.4ユーロ)、蟹のタルト(2.5ユーロ)。
生ハムは塩辛すぎずちょうどよい塩分で、脂身がある分、甘く感じます。カニの身と味噌のタルトは言わずもがな最高です。
あまりにも美味しすぎたので、同じ日の夜にも訪問しました。閉店1時間前ですが、店内は立ち飲みスペースを見つけるのも苦労するほど、お客さんでいっぱいいっぱいでした(*_*)
サングリア(3.6ユーロ)。
観光客向けの飲み物だそうで、地元の人はあまり飲まないらしいです。さっぱりとした甘さで飲みやすいです。
エビ(Gambas)の串(3.4ユーロ)。ヒレステーキ(2.9ユーロ)。
イカ(chipiron)串。(4.4ユーロ)
香ばしくあぶった小ぶりのイカがたっぷり!味付けはシンプルに塩のみ。ぶりんぶりんでジューシーです。
周囲に遅くまで営業しているバルが少なかったので、もう少し長居しました。
羊肉の串(4.4ユーロ)。
マメ(牛の腎臓、スペイン語で”riñón”)の串。(3.3ユーロ)
嫌な臭みはありませんが、酒好きにはたまらないクセがある焼き串です!
エビとホタテの串。(5.5ユーロ)
ホタテは火入れしてこのぶ厚さ!(;’∀’)甘くて柔らかいです!!このお値段でこれだけ美味しいホタテを食べられるなんて…他のヨーロッパ諸国では考えられません。
ヤギのチーズのピンチョス。(2.4ユーロ)
香ばしく焼いたヤギのチーズ、ドライトマト、ピスタチオ、くるみが乗ったピンチョスです。バルサミコ酢とオリーブオイルがかかっています。
閉店間際になると足元には、たくさんの串・ナプキンが落ちています。
床に捨てても良いものだそうで、マナー違反ではないようです。「繁盛している人気店ほど、たくさんのゴミが落ちている」と人気店を見分ける目安になるとか。
【ウニのクリーム・フォアグラ・キノコクリームコロッケ】Bar Sport(バル・スポルト/スポーツ)
こちらも「サンセバに来たなら絶対に行くべきバル」と言われるほどの大人気店。グーグルマップの評価も高いです。とにかく、フォアグラ絶品で、こちらのお店のフォアグラがダントツで美味しかったです!
さらに、店員さんがフレンドリーで、接客サービスが良いです!このお店に来ただけでも「サンセバ、来てよかったぁ~(*’▽’)♪」という気持ちにさせられます。
そして、日本語メニューがあり、簡単な日本語の単語を話せる店員さんもいました。
営業時間は、朝9時(土日は10時・11時から)~夜0時まで。
先ほどの「ガンダリアス」と比べると、カウンターも店内も小さめです。人気店なので、朝から晩までお客さんで混雑しています。
日本語メニューはこちら。注文しやすくて助かりますね(*’▽’)
なるべくたくさんのバルを巡りたいので、サクサク注文できるのはありがたい!
たくさんの料理がある上に、スペイン語の料理名をいちいち検索していると、思ってた以上に時間がかかるんですよね(*_*)
ラガービール(3ユーロ)。
バルセロナにある、1876年創業のダム社のラガービール「Keler」。スペイン国内で高いシェアを誇るビール銘柄です。国際的なビールコンクールでたくさんの賞をとっています。
ウニのクリーム(4ユーロ)。マティーニ(4ユーロ)。
ウニのクリームは、こちらのお店のものが一番美味しかったです!
ハーフサイズのホタルイカ焼き。(9.5ユーロ)
身の部分はプリプリでジューシー、ゲソ部分はカリカリで香ばしいです。
フォアグラ(5.6ユーロ)。
こぼれ落ちそうなほど、盛り盛りのフォアグラ!火入れ加減が素晴らしく、プリプリねっとりの食感。
こちらのお店のフォアグラが一番美味しかったです!
店員さんから「クロコショウ、カケマスカ?!」と、日本語で確認されて驚きました。
ヨーロッパ旅行で、こういった簡単な日本語で確認されるなんて初めてです。それくらい、日本人観光客が多いのでしょうかね。だとしたら、日本人、美味しいもの大好きすぎる…(笑)
キノコのクリームコロッケ(2.3ユーロ)
キノコの香りがもう…すんごい!(*_*)(語彙力)
濃厚な味・香り。サンセバで食べたキノコ料理の中で一番美味しかったです!
ハーフサイズの、イカのフライ(calamari)。(3.6ユーロ)
けっこう量がありますがこれでハーフサイズ。フライにレモンが付いてくるのも良いですね。注文を受けてから作るようで少し時間がかかりますが、揚げたてアツアツ。プリプリジューシーでめちゃくちゃ美味しいです!
【牛ほほ肉の赤ワイン煮込み】Borda Berri(ボルダ・ベッリ)
肉料理が人気のバルです。他のバルと違い、カウンターにピンチョス・タパスが並んでいません。黒板メニューから選んで注文するスタイル。注文したら、全て奥の厨房から温かい肉料理が運ばれてきます。
他店と比べると料理の値段は高く、料理が出てくるまでに少し時間がかかるのですが、その分、手の込んだクオリティ高い料理を提供しています。レストランよりのバル、といったところでしょうか。
営業時間は、昼の部が12時半~15時半、夜の部が19時半~22時半。日曜は昼の部だけ営業しており、定休日は月曜・火曜です。
メニューは全てスペイン語なので、入店前に食べたいメニューを決めておく、もしくは他の人が食べているのと同じものを注文するといいかもしれません。
私たちは事前に料理名を調べて、店員さんにスマホのメモ画面を見せて注文しました(;’∀’)
牛ほほ肉の赤ワイン煮(Carrillera de ternera at vino tintos)。(4.9ユーロ)
お店にいたほとんどのお客さんがこの名物料理を注文していました。ナイフがいらないほどトロトロホロホロで柔らかいです。
フォアグラのテリーヌ(4.9ユーロ)。グラスの赤ワイン(2.8ユーロ)。グラスの白ワイン(1.8ユーロ)。
なめらかな口当たりの冷製フォアグラ。イチジクのコンポート?と一緒に食べても美味しかったです。
【ポルチーニのソテー・ミシュラン】Ganbara(ガンバラ)
1940年創業の老舗で、ミシュランガイドに掲載されたこともある人気店です。どの時間帯に行ってもお客さんで混雑していました。
焼きキノコの盛り合わせと、蟹のタルトが人気料理のようです。
営業時間は、昼の部が12時半~15時半、夜の部が19時~23時。日曜は昼の部だけ営業しており、定休日は火曜です。
他の店と比べると、価格帯は高めです。店内はテーブルとイスがありゆっくり座って食べることができます。ミシュランガイド掲載の人気店である上に、立ち飲みスタイルではないため、たくさん来店するお客さんをさばくのに時間がかかるのか、いつも行列ができていました。
並んで待つのを覚悟していく必要があります。
とはいえ、サンセバには、他にも美味しい人気店・もっと安くてコスパが良い店がたくさんありますので、時間が無い場合はスキップするのも一つの選択肢かと思います。
カウンターには新鮮な食材が並べられています。
メニューはこちら。日本語表記もあります!
ポルチーニキノコのソテー(Hongos plancha)。(21.5ユーロ)
味付けはオリーブオイル・塩のみですが、もうそれだけで十分。キノコの香りを楽しめましたが、私には少し塩気が強かったです(*_*)お酒が進む味付けです。
とろ~りとした卵黄をつけて食べても美味しいです。
しかし、これで21.5ユーロとは…サンセバスチャンにしてはかなり高い価格帯です!(;’∀’)もっと安くても十分満足できてしまう良い店がたくさんある場所なので、このお店のコスパ満足度はあまり高くないかな?というのが個人的感想です。
アスパラガスのフリット。(2.9ユーロ)
極太ホワイトアスパラガスを揚げたもの。衣はカリカリ、中のアスパラは水分たっぷりで甘味をこれでもかと感じます!
マヨネーズにふりかけてある赤い粉は、唐辛子ではなくてパプリカパウダーです。
しし唐(Pimiento de Gernika)のフライ。(9.5ユーロ)
日本のシシトウと味は同じですが、大きさは少し大きいです。みずみずしく、苦味とほんのりとした甘味を楽しめます!味付けは塩だけとシンプル。でもそれが良い。
ビールがほしくなります。ピルスナービール(2.7ユーロ)。グラス白ワイン(2.2ユーロ)。
このシシトウを見たお隣のフランス人カップルが「それ美味しそうだから私たちも注文したいんだけど…メニューのどの料理?」と聞いてきました。
俺たちのシシトウがまわりだした…(;’∀’)笑
他の人が食べている料理が食べたくなるのは、サンセバあるあるなのかもしれないですね…。
カメノテ(20ユーロ)
磯の割れ目などに沢山張り付くようにいる、貝のように見える生物ですが、実はエビやカニの仲間(甲殻類)に近い生き物なのだそうです。スペインでも食べられるものなんですね~。
エビのフライ(29ユーロ)
油でカリッと揚げられたエビ。尻尾まで食べられるほどカリカリに揚がっています。
【アンチョビ・魚卵】Txepetxa Taberna(チェペチャ)
アンチョビ・魚卵が美味しいことで有名な、家族経営のお店です。魚のピンチョス・タパスに特化しています。
営業時間は、昼の部が12~15時、夜の部が15~19時。日曜は昼の部だけ営業しており、定休日は月曜日です。
古き良きスペインバルという雰囲気の内装。雑誌に記載されたり、有名人が訪問したことがあったりと人気店のようです。カウンターもお客さんでいっぱいで注文するのも一苦労。
店内面積は小さめですが、ちゃんとトイレがありました。安心です。
アンチョビ・いわしのピンチョスのメニュー。写真付きでわかりやすいです。
ピンチョスの大会の賞状が飾られていました。2019年のピンチョスコンテストで入賞しているようですね。
「アンチョビの “ジャルディネラ “ソース添え」。緑・赤ピーマン、唐辛子、玉ねぎを使ったジャルディネラソースをかけたピンチョスのようです。
白ワイン・チャコリ(2.2ユーロ)。
アンチョビのピンチョス。(2.8ユーロ)
ヒルダ(Gilda)。(2.8ユーロ)。
オリーブとアンチョビ、青唐辛子を酢漬けにした名物ピンチョスです。酒飲み大歓喜のおつまみです!酢漬けにされているおかげか、唐辛子はほどよい辛さです。
どのバルにもだいたい置いてある名物料理です。
【バスクチーズケーキ発祥】La Vina(ラ・ビーニャ)
バスクチーズケーキ発祥、と言われている名店です。
ケーキ・甘いものにはあまり興味が無い私達夫婦でしたが、
来てよかった…!!!うますぎる!
と感動するほどチーズケーキが美味しかったです。チーズケーキはテイクアウトも可能。
もちろん、チーズケーキ以外にも料理はありますので、いくつもバル巡りする時間が無ければこのお店だけ行くのもいいんじゃないかと思います。
営業時間は、昼の部が11~16時、夜の部が19~23時。日曜は昼の部だけ営業しており、定休日は月曜日です。
店内にはびっしりと積み上げられたバスクチーズケーキ。これだけ作っておかなければならないほど、飛ぶように売れていくのでしょう(;’∀’)
奥の厨房では、大量の卵が割られ、メレンゲが泡立てられており、まだまだケーキを作っている途中みたいでした。
ピンチョス・タパスもあります。
まずは、名物バスクチーズケーキ。2切れが乗った一皿でお値段は6ユーロでした。コーヒーは1.5ユーロ。
甘党でもなく、特別チーズケーキが大好きというわけでもない私達でさえ、感動する美味しさでした!!すごい。日本でこれと全く同じ味のチーズケーキは食べられないような気さえします(;’∀’)
「チーズケーキ好きが食べたらどうなっちゃうんだろう…大丈夫かな…」と心配になるほど美味しいです。
1999年のピンチョスコンクールで優勝したという、こちら「アンチョビチーズカヌティージョ」ピンチョス。(2.2ユーロ)
タコと玉ねぎ・ピーマンのこちらの料理が美味しそうだったので注文。
タコのマリネ(15ユーロ)。白ワイン・チャコリ(2ユーロ)。
こんな高さから注がれるチャコリ!フレンドリーな店員さんでした。
カウンターに並ぶ料理は次々と入れ替わり、奥の厨房から運ばれてきます。パエリアがあまりにも美味しそうだったので注文。
パエリア(8.5ユーロ)。
鶏肉入りのパエリア。鶏のおだしがしっかりと出ており、「激ウマ鶏ダシしみしみ炊き込みご飯」という感じでした!(*_*)
【種類豊富・テーブルとイスが多い】Bardulia Donostia(ドノスティア)
こちらはコレといった名物料理は無く、他と比べて特段美味しいというわけでもなく味は普通なのですが、
料理の種類が豊富で、店内が広くテーブルに着いて座ってゆっくり食べられるのが良かったです。
また、朝から夜遅くまで通しで営業しているのもおすすめポイントです。サンセバの人気店は昼の部・夜の部でわけて営業していることが多く、15~19時の間は営業している店が少なくなります。その時間帯に、座ってゆっくりできるあたり、ありがたいお店だと思います。
営業時間は、毎日10~0時まで。定休日無しです。
日本語メニューがあります。
料理の写真が多くてわかりやすいです。
タコのピンチョス(2.5ユーロ)
シシトウのフライ(6.5ユーロ)。
注文を受けてからカラッと揚げてくれるので、アツアツです。シンプルな塩で味付け。外はカラッと、中はみずみずしいです!
イカ墨料理「Chipirones en su tinta」(11ユーロ)。
超濃厚なイカ墨のスープ?シチュー?のような料理。ご飯がちょっと盛られているのが嬉しいですね(*’▽’)お酒がすすみます。
訪問予定は無く空き時間にふらっと立ち寄ってみたバルですが、どれも美味しかったです。細かい計画を立てなくとも、ふらっとバル巡りするだけでも大満足できそうって、サンセバスチャンはすごいですね…。
【ホタテ料理・アスパラガスソテー】Casa Urola(カサ・ウローラ)
ピンチョス大会のチャンピオンであるパブロシェフのバルです。濃厚なソースがかかったホタテ料理が人気です。食材の食感とソースの組み合わせが素晴らしい料理が多いとのこと。
営業時間は、昼の部は12~15時半、夜の部は19~23時半。定休日は、火曜日・水曜日です。
なんと、スペイン料理レストランとして日本の三重県にも出店しているようです。
店内はお客さんでいっぱい。注文するためにカウンターまで進むのも一苦労です(*_*)
カウンターに並んでいるピンチョスは他のバルと比べて少なく、黒板メニューから選んで注文するスタイルのようです。奥の厨房ではたくさんのシェフが大忙しで稼働しています(;’∀’)
名物のホタテ(vieira)料理(4.9ユーロ)。白ワイン・チャコリ(2.3ユーロ)。
海苔がふりかけられています。食べる前からとんでもなくいい香り。食べる前から「絶対美味しい」とわからせられます!
ホタテの身がぶ厚いこと!ぶりんぶりんの食感で、甘みも香りも強いです!濃厚クリーミーなソースもたまりません!!(*_*)
また次回サンセバスチャンに来ることがあったら、絶対またここに来よう…
そう決意させるほどの美味しさでした。
アスパラガスの鉄板焼き、ニンニクマヨネーズソース(Espárragos Plancha con Mahonesa Ajetes)。(4.3ユーロ)。
甘みが強い!口に入れたとたん、アスパラガスの水分がじゅわっ!と弾けてきます。
【冷製フォアグラ・写真映え】CASA VERGARA 1948(カサ ベルガラ)
サンセバスチャンの観光名所でもある、サンタ・マリア・デル・コロ大聖堂の目の前という良い立地にあるバルです。入り口も店内も広く、入りやすいです。
カウンターが広く、ピンチョスの種類が多いです。そして、見ばえが綺麗で写真映えする料理が多い印象です!個人的には、正直なところ「味は普通かな?」という感想です。
名物料理は冷製フォアグラ。また、サンセバスチャンのバルにしては珍しく、生牡蠣もありました。
営業時間は、 朝10時~夜0時まで(金曜は夜1時、土曜は夜2時まで)。
名物料理、冷製フォアグラ。(4.5ユーロ)
クリーミーで甘味が強いです。表面は軽く炙ってあります。
スペイン風オムレツ。(4ユーロ)
ベーコン、ジャガイモ、ネギ、チーズなど具だくさん。食べていて楽しいオムレツです。
生牡蠣(3.5ユーロ)。
10軒近くバル巡りしましたが、生牡蠣が食べられたのは、こちらのお店だけでした。
キノコのピンチョス。(4ユーロ)
牛カルビ寿司みたいなピンチョスだな、と気になって注文したら、たくさんのキノコフライが乗っていました。
【タラのピルピル】Zumeltzegi(スメルツェギ)
照明が明るく、ガラス張りで外から店内が良く見えるので、比較的入りやすい雰囲気があるバルです。
イカの串焼きやアンコウの串焼き、タラのピルピルといった魚介系料理がおすすめです。お酒が比較的安いので、飲みメインならばこちらのバルがおすすめです!
営業時間は、昼の部は11時半~15時半、夜の部は19~23時。定休日は水曜日です。
アンコウとエビのピンチョス(3.9ユーロ)、イカ焼き(3.9ユーロ)。
グラスの白ワイン(1.6ユーロ)、モスト”Mosto”(1.8ユーロ)。
イカをまるまる一匹使った料理で3.9ユーロは安いですね(*’▽’)ピンチョスもお酒も比較的安くて、その上美味しいので満足度が高いです。
モスト(Mosto)は、アルコールドリンクではなく、ぶどうジュースです。ワインを作るときに出る搾りたてのブドウ果汁をジュースにしたもの。甘すぎずさっぱりしているので、食事と合わせても悪くない飲み物です。
タラのピルピル(20ユーロ)
ピルピル(Pil Pil)は、バスク地方の伝統料理で、タラをオリーブオイルで長時間煮込んで作る料理です。
長時間オイルで煮込むことで、旨味とゼラチン質を出しています。タラの水分とオリーブオイルが乳化することで、黄色いソースができあがります。味付けは、オリーブオイルとにんにく、唐辛子。アヒージョが乳化したような料理でしょうか。
ナイフは必要なく、スプーンだけで食べられるほど柔らかい食感です!ソースは味が濃すぎることはなく、スープのように飲むことができます。
【ムール貝】Cervecerías La Mejillonera(ラ メヒヨネラ)
ムール貝料理がおすすめのバルです。
蒸したムール貝にいろんなソースをかけた料理をメインに提供しています。店内はお客さんでいっぱいで、奥まで進むのも大変です(*_*)この1品勝負で繁盛しているようです。
営業時間は、昼の部は11時半~15時、夜の部は18時~23時まで。定休日無しで毎日営業しています。
カウンターの壁上には、料理・飲み物の大きな写真が張られており、スペイン語が読めなくても注文しやすいようになっています。
1リットルジョッキのビール。
なんと、サングリアまで1リットルジョッキ対応しています!浮かれた観光客をターゲットにしているのでしょうか…。
我々は浮かれた観光客なので、1リットルジョッキのサングリア(5.8ユーロ)を注文してみました。
1リットルジョッキで飲んでる客は、私達ぐらいしかいない…恥ずかしい(;’∀’)(笑)
早く無かったことにしたいのに、1リットルもある上にキンキンに冷えているので、なかなか飲みきることができません。
定番のピリ辛ソースのムール貝(4.3ユーロ)。
ムール貝が大きいです(1リットルジョッキのせいでわかりにくいですが)。
実はぶりぶりで、とっても美味しいです!ピリ辛ソースは、トマトベース。真っ赤ですが見た目ほど辛くはありません。
さっぱり玉ねぎソースのムール貝(4.3ユーロ)。300mlビール(1.8ユーロ)。
ホワイトビネガーとハーブ?の、さっぱりとしたソースです。玉ねぎの辛味はなく、甘酸っぱくて美味しいです!ピクルス・漬物が好きな人はきっと気に入る味つけ。ビールにぴったりです。
サンセバスチャンは味が濃い料理が多いです。ピンチョスに飽きたら、さっぱりとしたこちらの料理を食べるのもおすすめです。
カラマリ(イカのフリット)とシシトウのフリット。(6.1ユーロ)
出来立てアツアツ、ビールにぴったりのフリットです。量はそこそこあるのですが、レモンが冗談みたいに大きいせいで、コスパの良さが伝わりにくい写真になっています(*_*)
カウンター沿いの足元には、ゴミを捨てるレーン?がありました。
こうやって捨ててもいい文化なのですね。掃除がしやすそうです。
【生ハム】La Cepa de Bernardo(ラ・セパ)
生ハム(Jamon de Jabugo)といえばここ!と言われるほど、絶品の生ハムで有名なバルです。アサリのリゾット(Arroz melso con almejas)も人気です。
営業時間は、朝10時~夜23時まで通し。定休日はありません。
天井からは生ハムがずらりと吊り下げられています。この感じ、レプリカのディスプレイでしか見たことない景色です(;’∀’)
これが本物であることって、あるのか…!?(;’∀’)
メニューはこちら。生ハムだけでなく、ピンチョスも種類豊富です。
テーブルがおしゃれです。ガラス張りのテーブルの内側には、いろんなお菓子。
ナッツ・ドライフルーツのテーブルもありました。
ピンチョス(3ユーロ)。
生ハム(Jamon de Jabugo)。(22.5ユーロ)
グラスの白ワイン(2ユーロ)、グラスの赤ワイン(3ユーロ)。
注文を受けてから、丁寧にスライスされた生ハム。切ったばかりで、脂でしっとりとしています。塩加減がちょうどよく、塩辛くありません。脂が甘いです!
以上、サンセバスチャンのバル巡り紹介記事でした。2日間全力で楽しんで、15軒ほど巡ることができました!
ここで紹介したバル以外にも、評判が良いバルはたくさんあります。事前にしっかりスケジュールを立てても楽しめますし、別に細かく下調べをしなくても十分に楽しめると思います。
サンセバ観光の参考になれば幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました♪