【英国ビール】フラーズ醸造所見学ツアー(Fuller’s Brewery Shop & Tours)

2022-02-17イギリス

 

1845年創業の英国ビール醸造所「フラーズ醸造所(Fuller’s Brewery)

フラーズ醸造所のビールとして有名なのは、エールビールの「ロンドンプライド」。元々は家族経営の小さな醸造所でしたが、今では380軒以上のパブやホテルを経営する大企業です。

そんなフラーズ醸造所の見学ツアーに行ってきましたので、その様子をご紹介します!

 

 

 

フラーズ醸造所(Fuller’s Brewery)

フラーズ醸造所は1845年創業、元々は家族経営の小さな醸造所でしたが、今では380軒以上のパブやホテルを経営する大企業です。

ビールを作っている会社が、ホテル経営までするなんて「星野リゾート」みたいですね(;’∀’)

英国パブでは必ずといっていいほど常備されており、英国ビールとして有名なエールビールの「ロンドンプライド」が代表的なビールです。(日本の居酒屋でいうところの、アサヒ・キリン・プレモルのような感じでしょうか)

 

 

上面発酵のエールビールの、日本のビール(ラガー)と異なる点は温度と炭酸の強さ

キンキンに冷えていて炭酸が抜けないうちに飲んでしまう日本のビールと違い、エールビールは10度~常温、炭酸は強くありません。人とおしゃべりしながらちびちび飲むビールという感じです。

 

その他、英国ビールは以下記事にて紹介しています!↓↓

【おすすめ海外ビール】イギリスビール紹介 ~その①~

 

 

そんな歴史ある有名なビールメーカーのフラーズ醸造所、見学ツアーを開催しているということでさっそく行ってきました!

【Location】

Fullers Brewery Shop, Chiswick Ln S, Chiswick, London W4 2QB

 

 

Youtubeでも紹介していますので、よろしければご覧ください。

 

 

 

最寄駅はStanford Brook駅。ロンドンの地下鉄District line、緑色の線です。こじんまりとした駅。

 

駅周辺はおしゃれなカフェが何件かあり、静かな住宅街といった印象です。駅から歩いて15分ほどの場所に醸造所はあるようです。

 

人様のお庭に立派なバラがありました。

道中、野生のリスを発見。ロンドンはリスがいっぱいいます。猫より見かけます。

 

本当に醸造所なんてあるのか?と不安になりながらも住宅街の通りを抜けると、急に見えてきました。Fuller’s Griffin Brewery

大きな倉庫のような建物もあります。

 

近くには、フラーズ醸造所のショップ。受付はこの中にあるようなので入ってみます。

 

 

 

ショップの様子

 

ビールがダース単位で冷蔵庫で冷やされています!壮観です。

 

フラーズ醸造所のビールの銘柄がズラリと並びます。一本単位でも購入できるようです。

 

飲んでみて美味しかったビールなどを記事で紹介しています↓↓

ちょこちょこ更新していますので、覗いていただけると嬉しいです♪

【おすすめ海外ビール】イギリスビール紹介 ~その①~

 

 

販売されているのはビール以外にも、サイダー(シードルのことをイギリスではそう呼ぶ)、ワインなども多数。

 

一番お値段が高い商品はこちらのヴィンテージエール

毎年この特別なヴィンテージエール、その年に採れた最も上質なモルトとホップを贅沢に使用した逸品です。高級ワインのようにその年毎のヴィンテージにより、味わい、保存レベル、すべてが変わってくるらしいです。

お値段は高いもので300£(45,000円くらい)

 

ビールのアドベントカレンダーもありました!

果たして1日1本のルールをちゃんと守れるビール好きがどれほどいるのか…笑

 

 

バーカウンターがあり、この場でビールを飲むことができるようです。

1パイント(568ml)5£。パブで飲むのと同じくらいの価格帯です。

テイクアウェイ限定の割引があるようです。

寒がりの私達にはこのロンドンの寒空の下、冷たいビールを飲む根性はありませんが、ロンドンっ子はお構いなしに外で飲んでいます。特殊な訓練でも受けているのでしょうか…(;’∀’)

 

ケグ (Keg)ビール、カスク (Cask) ビールの両方があります。

どちらも樽ビールなのですが、違いは炭酸ガスが使われているかどうか

カスク (Cask) ビールは、炭酸ガスを使っておらず、組み上げ式のハンドポンプ又は蛇口からそのまま注がれます。微炭酸(発酵で生じた炭酸ぐらい)、味がまろやかなものが多いので、炭酸が苦手な人にもおすすめできるビールです。

ケグ (Keg)ビールは、炭酸ガスの圧力で注ぎます。炭酸ガスで炭酸化されたビールが多いです。

こちらがハンドポンプ式のカスクビール。

 

まだお昼でもないのに、コーヒーを飲んで休憩するかのようにビールを飲んでいる人がちらほら。

英国ではどの時間帯でもお酒を飲んでいる人が多いため、お酒好きからすると「周りの目を気にすることなく昼から飲めて最高!」ですね♪笑

 

 

お酒以外にも様々な商品が販売されています。

フラーズ醸造所のパーカーや、ニット帽子

 

取っ手がついたトラベルマグ

 

お酒とグラスがセットになったものも。

黒ビールの「black cab」はグラスにもロンドンの黒タクシーが描かれています。ロンドンらしくてお土産にもいいかもしれませんね。

 

シンプルなデザインのビールグラス。ハーフパイントの小さいグラスが可愛いです!

 

ヴィンテージエールのセット商品もありました。

 

 

見学ツアー

いよいよ見学ツアー開始です。フラーズ醸造所のロゴが描かれた、関係者用と一目でわかるこちらを身に着けてツアーに参加。

 

こっちについて来て~の指示のもと、ぞろぞろとテムズ河の方へ。

ビール作りに大切なのは「水」であること、ビールには硬水が適していること、ただこのテムズ河の水は汚すぎて使えないが運搬には便利であったことなど

ガイドのおじさんが歴史と共に説明をしてくれます。風も強く気温も低い日だったので、震えながら聞きました(;’∀’)笑

冬に行く場合、寒がりな方は着込んで行くことを強くおすすめします…

 

水のこだわりが分かったところで、屋内の工場見学へ。

 

醸造所の屋内を見て回る前に、ビールを作る工程をざっくりと説明してくれます。以下の手順。

  1. ミリング(麦芽粉砕)、仕込み
  2. 発酵
  3. 貯酒
  4. 充填

 

最初は原材料についての説明。ビールの主原料は「麦芽(モルト)・ホップ・水・酵母の4つ。

麦芽(モルト)は大麦を発芽させてから焙燥(ばいそう)させたもの。大麦は発芽すると種子中の糖化酵素が活性化、この酵素によりデンプンが糖に変えられ、ビールの発酵に必要な糖になります。

麦芽(モルト)の種類も豊富、このような多種多様なモルトを原料に使っているからこそ、あれだけたくさんの銘柄のビールを生産できるのですね。

 

 

麦芽をしっかりと焙煎することでこの「チョコレートモルト」ができあがるのだそう。黒ビールのあの苦味と色はこれによるものだったのですね~

 

原材料のひとつ、ホップ。においをかがせてもらうとよく知ったビールのあの香りがします!

写真で見てびっくりしたのは、つるになるホップの形。こういう形をしているのですね(;’∀’)

 

階段を上り、次のエリアへ。階段の途中にある装置は、下から上層へ材料を組み上げているそうです。

途中、壁に掛けられた写真からはフラーズ醸造所の歴史を感じます。

 

ミリング(麦芽粉砕)

こちらの部屋でモルトが砕かれているようです。

 

 

ミリング(麦芽粉砕)したら、次は麦汁を作る作業

砕いた麦芽とお湯を混ぜて攪拌していきます。デンプンが糖に代わって出来上がった麦のおかゆを「マッシュ」と呼びます。そのマッシュをろ過したものがビールのもとになる麦汁です。

写真の古いマッシュタンは1863年に作られたものだそうです!

 

現在使われているマッシュタンは1993年に作られたもの。私(妻)より先輩です…(;’∀’)

モルトはお湯と共に20分攪拌され、そのあと1時間放置。そうすることでデンプンが糖に変わっていきます。

 

 

つづいて発酵

ビールのものである麦汁ができたら、発酵タンクに酵母とともに入れます。ここでアルコールと炭酸ガスが生み出されます。発行期間は3~6日ほど。

麦汁を上の容器で発酵させた後、下の容器に落とす工程。そこで空気を含ませることでバタースコッチのような風味が出るのだとか。

 

発酵させたビールは貯酒

部屋ごと冷えた貯酒室で発酵を止め、2週間ほど熟成させます。

 

貯酒を終えたビールは、缶や瓶、樽に充填

ビールはトラックに乗せられ運ばれていきます。こうやって全国各地に出荷されていくのですね。

 

 

お待ちかねの試飲

ガイドツアーの最後は試飲です!さっきまでちょっと疲れていたツアー参加者のおじさん達のテンションが上がります。

これだけの種類のビールをテイスティングしていいとのこと!そりゃワクワクしますよね♪

 

 

最初の一杯は王道の「ロンドンプライド」でみんなで乾杯です!cheers!!

 

吞兵衛おじさんが我先にとおかわりをもらうためカウンターへ向かいます。先を越されてしまいました(*_*;

 

ハンドポンプ式の樽の各銘柄グリップが並びます。

 

テイスティングの会場は、フラーズ醸造所の歴史がわかる博物館になっていました。いろんな展示物があります。

 

ビール作りに携わる様々な職種の紹介

英国では古くから、ブリューワーからパブなどへビールを運ぶ配達人のことをドレイマンDraymanと呼ぶそうで、大型トラックでビールを運搬するようになった現代でもドライバーのことをドレイマンと呼ぶのだそう。

自転車でのデリバリーサービス、ワインのチェーン店も保有していたそうです。ショップにワインもたくさん並んでいたのはそういう理由だったのでしょうか…

 

 

50軒のパブを訪れてスタンプを押してもらうと、特別なプレゼントをもらうことができたようです。スタンプラリーのようなものでしょうか。

 

 

モルト・ホップ各種。この違いによって出来上がるビールの色・香りなどが変わってくるから面白いですよね~

 

ラガービール(下面発酵、bottom fermentation)とエールビール(上面発酵、top fermentation)の違い、カスクとケグの違いなどがわかりやすく説明されています。

 

各ビール銘柄の説明

この後ショップで気になった銘柄を買って帰りたくなるような展示方法ですね(;’∀’)笑

 

 

その他にも、ビール作りで使用された道具などの展示がたくさんありました。

 

 

ツアーには「ショップでの買い物が10%オフになるバウチャー」が付いていましたので、何か買って帰ろうかとショップをうろうろ。

そして先ほどのテイスティングで飲み足りなかったので、バーでしっかり飲みながら少し休憩。

 

 

ハーフパイントのグラスを2つ購入しました。また一つ、家飲みの楽しみが増えました…(^^♪

 

そしてヴィンテージエールを1本購入しました!まだもったいなくて開けていません…(>_<)

 

 

醸造所の近くにはフラーズが経営するパブのひとつ「The Dove」があり、こちらのパブもおすすめです!

小説家のヘミングウェイもこの店を訪れたことがあるそうで、かなり歴史のあるテムズ河沿いの素敵なお店でした。そしてパブなのに料理がめちゃくちゃ美味しい

醸造所見学のあとはこちらのパブでゆっくりされるとよいかと♪(^^♪

【英国パブ】テムズ河沿いの小さなパブ「ダヴ(The Dove)」

 

 

フラーズ醸造所見学ツアー&ショップ、いかがでしたでしょうか。

英国ビール大手醸造所の見学ツアー、テイスティングあり、気に入った銘柄を飲めるバー&買えるショップあり。一か所で一通り楽しむことができて満足度は高いと思います!

ロンドン市内にあり、電車で行くことができるアクセスの良さもおすすめポイントです。ビールで有名なケント州までいかなくとも、これだけ楽しめます。

 

ビール好きさんは、ロンドン観光する際はぜひフラーズ醸造所へ~♪