コミュニケート(Communicate)の展示エリアでは、セマフォからスマートフォンまでのテレコミュニケーションの歴史を紹介されています。
スコットランド出身の科学者・発明家のアレクサンダー・グラハム・ベル(Alexander Graham Bell)による、世界初の実用電話が発明されました。
電話の発明・普及により、コミュニケーションはよりパーソナルなものになりました。電報を書いて電信で送っていたコミュニケーションが、電話を取って直接話すことができるようになりました。
英国で最初の電話網は、民間企業によって構築・運営されていました。1912年に郵便局の一部として政府に買収、1984年に再び民間に売却されました。
1876年にアレクサンダー・グラハム・ベルが実験的に作った電話のレプリカ
トーマス・エジソンが設計した「loud-speaking telephone」
Pigeon post
20世紀初頭、利用されていた伝書鳩。
技術の進歩にもかかわらず、陸軍本部と塹壕の間のコミュニケーションは、視力信号、電信、手書き通信が主な手段だったそう
メッセージを入れた軽いアルミニウムのカプセルを鳩に取り付け、前線から司令部へ飛ばし、その後帰ってきます。
北極からオーストラリアまで、世界中の動物の生態・多様性について展示されている「ナチュラルワールドギャラリー(Natural World galleries)」
ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の実物大骨格模型
地球上で最も大きな肉食獣の一種であるティラノサウルス・レックスは、体長12メートル、体重3,000キログラム、肉を引き裂くための鋸歯のある巨大な口を持っています。
これまでに発見されたT.rexの骨格の中で2番目に大きいそうです。
強力な太ももと、バランスをとるための長く丈夫な尾のおかげで、これだけ大きな体でも素早く動くことができました。
長さ1.5メートルの巨大な頭蓋骨、強力なあごの力を備えていたそうです。
鋸歯状の円錐形の歯は、肉を突き刺してつかむことができ、強力な首の筋肉を使って獲物の死体から肉を引き裂いて食べていました。一口で230kgもの肉を食べることができたと考えられています。
白亜紀後期の北米の森林に覆われた河川流域に生息し、約6500万年前に絶滅したとされています。
この骨格を組み立てる過程が動画で紹介されていました。
ホッキョクグマ(Polar bear)
冬は平均気温がマイナス40度にもなる北極に住むホッキョクグマのような陸生哺乳類は、体温を保つために長い体毛を持っています。
また、耳や足が短く、北極の外気の寒さにさらされる部分が少なく、凍傷になりにくいです。白い毛皮は、氷や雪ばかりの北極ではカモフラージュとなり、狩猟や捕食者を避けるのに役立ちます。
泳いで毛皮が濡れると体温が保てないため、寒さをしのぐための厚い脂皮層を持っています。クジラ、アザラシ、セイウチにも脂皮層があります。