ボルドーと言えばワインの有名な生産地ですが、実はカヌレ発祥の地でもあります。ボルドーのお土産としてカヌレも有名です。
そんなボルドーに行ってきました。ボルドー旅行記として、おすすめカヌレ老舗有名店を写真と共に紹介します!料金・味もそれぞれ微妙に異なります。
カヌレ発祥地、フランス・ボルドー
世界的な有名な”ボルドーワイン”の生産地である、フランス南西部にあるガロンヌ川沿いの港湾都市ボルドー。
三日月の形のガロンヌ川沿いの「月の港」は、世界遺産に登録されています。
そんなボルドー、実はワインだけでなくお菓子のカヌレでも有名であり、カヌレの発祥地です。
ボルドーの名物菓子「カヌレ(Canelés)」は、フランス語で「溝の付いた」を意味します。12の溝のある銅の型を使い、型には蜜ろうを塗って焼き上げます。蜜ろうを塗ることで、カヌレが型から簡単に外すことができるだけでなく、カヌレの外側にキャラメリゼされたカリカリの食感を出すことができます。
ラム酒とバニラの芳醇な香りと、外側はパリっとしていて、中はモチモチしっとりとした食感が特徴的な焼き菓子です。
ボルドーワインを造る過程で、ワインの澱(液体の底に沈んだ沈殿物のこと)を取り除く、コラージュという作業が伝統的に行われており、その工程で卵白を使用していました。その作業を繰り返すことで、大量に余るものが卵の黄身。
18世紀にボルドーの修道女がその余った卵黄を使って焼菓子を作ったのが、カヌレの発祥なのだそうです。新大陸との貿易で富を得た都市ボルドー。新大陸からもたらされたラム酒やバニラもカヌレの材料として使用されており、歴史的背景が伺えるお菓子です。
なんともワインの生産地ボルドーらしい起源を持ったお菓子なのですね。日本でも話題のスイーツで、カヌレ専門店が全国各地にでき始めています。
ボルドーのカヌレ専門店
そんなカヌレ発祥地のボルドーにある、カヌレ専門店へ行ってきましたのでご紹介します。
専門店でなくとも、普通のパティスリーやパン屋さんでもカヌレは売っていることが多いですので、ボルドー観光の際はぜひお気に入りのカヌレを探してみてください。
「CANELÉ BAILLARDRAN」贈り物向き高級カヌレ
大切な人への贈り物におススメの、ちょっと高級なカヌレ「Canelés BAILLARDRAN(バイヤルドラン)」。
1991年創業、全て手作業で製造しています。店舗は、ボルドー市内に12店舗もあるようです。また、原材料を近隣の生産者から調達し、できる限り地元経済の支援となるように活動もしているそうです。
売れ残ったカヌレを、ガナッシュを添えた「グルメカヌレ(gourmet canelés)」に焼き直して再販することで、食品ロス削減にも努めています。
カヌレは2種類、「ベーシックなカヌレ(2.5ユーロ)」「マダガスカル産のバニラを使った特別バージョンカヌレ(3.5ユーロ)」があります。
大きめサイズのカヌレですが、ベーシックなカヌレが1個2.5ユーロと、他店と比べると高級です。
味はもちろん最高です!外はカリカリ、中はモチモチしっとり。日本で食べたことがあるボソボソした食感のカヌレとは全然違ってびっくりしました(*_*)
カヌレってこんなに美味しかったのか!(;’∀’)食べないで後悔するとこだった…ボルドーで食べられてラッキー♪
店内には厨房があり、型に蜜ろうを塗る作業中のパティシエの様子、銅製のカヌレ型が重なりあう音、カヌレの焼きあがる良い香りを体験しながら、カヌレとエスプレッソをいただけます。
”私たちの使命は、ノウハウが詰まった本格的な体験を提供することです”と言っているだけはあります。
イートインでコーヒーとカヌレを2人分注文して、11.1ユーロでした。
実は、カヌレの焼き加減が注文できます。『bien cuit s’il vous plaît』(ビアン・キュイ・シルヴプレ)と伝えると良く焼きのカヌレを注文できます。
綺麗に箱詰めされた、いろんなタイプのお土産用カヌレボックスが販売されていました。賞味期限は、4,5日後と意外と日持ちするお菓子なのですね。
銅製のカヌレ型も販売されています。12個入りで120ユーロちょっと、良いお値段しますね(;’∀’)
レジ横にはカヌレの形の角砂糖が。サイズ感も形もとっても可愛いですね(*’▽’)
空港にも店舗がありました。良い値段しますし、綺麗な箱に詰めてくれることもあるので、観光客向けのカヌレ専門店なのかなという印象を受けました。
「La Toque Cuivrée」自宅用におススメ
ボルドーの地元民にも人気のカヌレ専門店「La Toque Cuivrée(トック・キュイヴレ)」。
先述の高級店「Canelés BAILLARDRAN(バイヤルドラン)」と比べると、お値段はお手頃で、お家用・自分用に食べるならこちらがおすすめかと思います。ボルドー市内に5店舗あります。
公式サイトではレシピが公開されています。<https://www.la-toque-cuivree.fr/>
カヌレは1種類のみ(サイズは3種類)です。
お値段は、一番大きいサイズ(canelé gros)が1個0.7ユーロ、真ん中のサイズ(canelé lunch)が0.5ユーロ、一番小さいサイズ(canelé bouchée)は 0.4ユーロです。
装飾や場所代にお金がかかっていないような質素な雰囲気ですが、そのおかげでカヌレが1ユーロ以下というお手頃価格で買えてしまうのかもしれません。
3種類のサイズを1個ずつ購入して1.6ユーロでした。先述の高級店「Canelés BAILLARDRAN(バイヤルドラン)」は、1個2.5ユーロだったので、かなりお手頃価格ですね!
「Canelés BAILLARDRAN(バイヤルドラン)」と比べると、外側のパリパリ感は薄く、少しやわらかい感じ。味はバイヤルドランの方が甘味・バニラの風味が強く、こちらは甘さは少し控えめといった感じです。
20個詰めで14ユーロ、50個詰めで20ユーロ、80個詰めで32ユーロと、大容量でも販売しています。
道路を挟んで向かい側には、「Canelés BAILLARDRAN(バイヤルドラン)」の店舗もあるため、両方買ってすぐに食べ比べすることができます。
以上、ボルドーの代表的なカヌレ専門店の紹介でした。ボルドー観光の際は、カヌレ発祥の地で専門店のカヌレを食べ比べしてみてはいかがでしょうか!
ここまで読んでいただきありがとうございました。