【エディンバラ観光】スコットランド国立美術館(Scottish National Gallery)②

イギリス
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ヤン・ファン・ハイスム 『鳥の巣のある花の静物画』 1718年

オランダの画家で、花の画家であった父ユストゥスのもとで修行したヤン・ファン・ハイスム(Jan van Huysum)。

18世紀オランダを代表する花の絵の画家です。作品は、華やかな構図のものが多く、花は細部まで完璧に描かれています。

ヨーロッパ各地の王室や貴族から格調高い依頼を受け、生まれ故郷であるオランダで裕福な生涯を送りました。

 

チューリップやバラなど四季折々の花々と、蝶や昆虫が織りなす贅沢なブーケが描かれています。

 

 

 

ジャン・バプティスト・グレーズ 『死んだカナリア少女』 1765年

フランスの画家、ジャン・バプティスト・グレーズ(Jean-Baptiste Greuze)は、肖像画、歴史画を描いた画家です。

日常生活の中の大衆的な場面を、細部まで豊かに、道徳的・感傷的に描くことを得意としていました。

 

この楕円形の絵画「死んだカナリアの少女(A Girl with a Dead Canary)」に描かれている少女は、カナリアが死んだことを嘆き悲しんでいます。

少女の表情や、スカーフ、花、木製の檻、死んだカナリアなどの質感の対比が強調されて描かれています。

グレーズが使用した釉薬は、年月を経て色が変化したため、カナリアは白く、緑の葉は青くなっています。

 

 

 

ウィリアム・ダイス 『フランチェスカ・ダ・リミニ』 1837年

スコットランドの画家であるウィリアム・ダイス(William Dyce)は、主に宗教と中世の絵画を専門としていました。

フレスコ画(砂と石灰を混ぜて水で練って出来たモルタルを壁に塗り、その上に水だけで溶いた顔料で絵を描く技法)の分野でかなりの専門性を身につけ、ウェストミンスターの国会議事堂の装飾にも関わったそうです。

エジンバラでは肖像画家として、またトラスティーズ・アカデミーの教師として成功した後(1832-1837)、ロンドンで政府デザイン学校の初代校長となりました。

イギリスにおける美術教育の形成に重要な役割を果たした人物です。

 

この作品、フランチェスカ・ダ・リミニ(Francesca da Rimini)は、ダンテの叙事詩『地獄篇』に描かれた不運な恋人たちをモチーフにしています。

 

 

 

ウォーラーヒューパトン 『ダノッター城』

スコットランド人の画家ウォーラーヒューパトン(Waller Hugh Paton)は、油絵や水彩画を多用した風景画家です。

1853年、ジョン・ラスキンがエディンバラで行ったラファエロ前派の原理に関する講義が、ヒューの作品に大きな影響を与えたと思われています。

彼は、油絵と水彩画の巧みな技量を発揮し、スコットランド高地の自然の美しさを、精緻な細密画で表現しています。1865年に王立スコットランド・アカデミーの会員に選ばれ、生涯を通じて400点近くを制作しました。

 

1860年代、ダノッター城(Dunnottar Castle)はスコットランドの画家や写真家に人気の被写体となっていました。

スコットランド北東部沿岸にあるこの城は、1715年のジャコバイトの蜂起の後に解体され、マリシャル伯爵の居城となりました。

 

 

 

ジョージ・ヘンリー 『芸者』 1894年

スコットランドの画家であるジョージ・ヘンリー(George Henry)は、印象的な風景、象徴的な民話、日本のテーマ、社会の肖像などを描きました。

1893年にはイギリスの画家として日本を訪れたそうです。

 

「芸者(Geisha Girl)」は、豊かな表面模様ときらびやかな美しい芸者、背景には模様のある屏風と富士山が描かれた作品です。

1882年にグラスゴーで開催された東洋美術の展覧会により、人々のこのようなテーマへの関心を促しました。

 

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