【スコットランド】グレンキンチー蒸留所(Glenkinchie Distillery)【ウイスキー蒸留所見学】

ウイスキー
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大麦がウイスキーになるまでの細かいステップ@グレンキンチーが紹介されていました。

 

6台のウォッシュバック(発酵槽)で麦汁中の糖分をアルコールに変えます。この時、二酸化炭素が発生するのでスイッチャーと呼ばれるプロペラで泡を切り、ウォッシュバック中の圧力が高くなりすぎないようにしています。

 

一般的に、発酵の時間を長くとるとパイナップルのような香りなるそうです。グレンキンチーでは醸造時間をやや短めにすることで、豊かな花の香りを実現しているとのこと。

 

蒸留器(ポットスチル)による蒸留の仕組み。水よりもアルコールや香味成分の揮発温度が低い性質を利用して分離・精製をします。

 

グレンキンチーでは2台の蒸留器を使用しています。

写真で奥にある蒸留器が、先ほどの発酵槽で得られるモロミ(醪)を蒸留する初留釜(ウォッシュスチル)。

手前にあるのが、ウォッシュスチルで得られた液体(ローワイン)を再度蒸留する再留器(スピリッツスチル)といいます。

 

グレンキンチーのウォッシュスチル・スピリッツスチルの容積はそれぞれ30,963リットル、20,998リットルで、スコットランドで最大級のポットスチルとのことです。

 

 

初留器で得たアルコール(ローワイン)にはある問題があります。それは、アルコール濃度が高すぎたり/低すぎたりしたり、不快な香気成分が混入している、ということです。

樽で熟成させて美味しいウイスキーにするためには、良い塩梅のアルコール濃度で、かつ不快な香味成分が少ない部分を選別(=ミドルカット)する必要があります。

その時の選別に使われるガラスの箱が下の写真の「スピリットセイフ」です。一般に、ミドルカットとして取り出す量はスピリッツスチルに投入した量の20~30%程度とのこと。

ミドルカットで取り除かれた部分(フォアショッツ、フェインツ)は次回のローワインに混ぜられて再度スピリットスチルにて蒸留します。

 

熟成倉庫へ。

 

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