ゆーこです。
今回は長崎伝統の卓袱料理(和華蘭料理)が楽しめる、
長崎県にある「花月」さんの紹介記事です。
お正月にうかがいました。
全国的にもめずらしい「史跡料亭」です。
かつて”天下の三大遊郭”のひとつである花月(引田屋)、当時の建物・庭園を引き継いでいる貴重な史跡です。
そんな歴史ある場所でいただける伝統料理ということで、楽しみにしていきました!
経済をまわすためにも給付金はしっかり使う!
&
普段は行かないけどせっかくの給付金と「Go To トラベル」を利用して美味しいものを食べに行く!
という方のお店候補の参考になれば幸いです!
卓袱料理(和華蘭料理)
かつて長崎だけが中国やオランダなどと交易を交わし、さまざまな人と文化が上陸してきた時代がありました。とくに食文化は影響が大きく、いろんな国の料理が味わえる長崎グルメは、別名「和華蘭(わからん)グルメ」と呼ばれています。
和は日本料理、華は中国料理、蘭はオランダやポルトガルなどの西洋料理を指します。それらの料理が一堂に会するのが「卓袱(しっぽく)料理」です。
いろんな国の文化が混ざって「わからん」にかかっているんですかね。
うまいことを言う…
ぐちゃぐちゃに混ざっているけど、それが調和してまた新しい文化になっていくような…
とてもおもしろくて魅力的ですね!!
花月
全国的にもめずらしい「史跡料亭」です。
かつて“天下の三大遊郭”のひとつである花月(引田屋)、当時の建物・庭園を引き継いでいる貴重な史跡。
なんと寛永19年(1642)創業。
あの坂本龍馬も通っていたそうで、
酔って柱に切りかかった際にできた刀傷もあるとのこと。
(記事の後半にお写真を載せています。)
あの大河ドラマ「龍馬伝」に出てきたお部屋もあるそうです!
展示室には、
名妓・愛八直筆の歌本や写真、向井去来の俳句 や頼山陽の書、坂本竜馬直筆の書など…様々な歴史的価値のある展示物が展示されていました。
外観
玄関までの距離で、緊張してきます。
予約していた時間より15分ほど早くついてしまったのですが、
敷居をまたいだ瞬間、「ばんっ!!」と勢いよく扉を開けられ、
「ようこそおいでくださいました。」とお出迎えいただきました。
びっくりした…
お部屋
お部屋はいくつかあります。2~6名のお部屋から100名を収容できる大広間まで。
国賓の晩餐会に使用される「竜の間」は100名収容できる大広間です。
床柱には、坂本龍馬がつけたであろうと言われている刀傷があるとのこと。。
我々は「春雨の間」に案内していただきました。
こちらの間は「日本最古の洋間」と言われており、
タイル貼りの床に和風の格天井、中国の様式を取り入れた窓が使われています。
長崎文化っておもしろいですね。
こちらのお部屋はなんと大河ドラマ「龍馬伝」に登場したらしいです!
福山雅治さんのサイン入りポスターがありました。
タイル張りの床
和風の格天井。
中華風の窓。
食事は洋間の隣の、畳の間でいただきます。
窓の外の庭園も素晴らしいです。きっちり手入れされていて。。
800坪もある庭園は元禄時代の作庭で、長崎三大庭園の一つとのこと。
お食事
お食事代はお一人3万円です。
予約時に予算を伝えると、そのお値段で準備してくださいます。
びっくりなのは食事代の上限がないこと。
きっと10万円くらいになると、芸者さんが来てくださったりするのかな…。
卓袱料理は女将の「御鰭(おひれ)をどうぞ」の言葉から始まります。
卓袱料理にはお作法があり、「御鰭(おひれ)をどうぞ」と言っていただいて、お吸い物をいただくというのが決まりだそうです。
鯛の胸鰭が入った吸い物を御鰭といい、これは「お客様お一人様に対して鯛一尾を使っておもてなしさせていただきます」という意味が込められているとのこと。
吸物(御鰭)、合鴨燻製、鯨の湯引き、伊勢海老のお造り。
お正月なので黒豆もありました。
仲居さんがテキパキと丁寧に取り分けてくださいます。
伊勢海老のお造りが、ぷりぷりとして甘味が強くとても美味しいです。
鮑柔か煮。
焼物(バスティー)
さっきまで和食だったのに、急に洋食が出てきました。和華蘭料理です。
仲居さんが取り分けてくださいます。
中にはフカヒレが入っていました。
豚の角煮。
煮崩れさせずに、こんなに柔らかく味をしみこませるなんてすごい…感動的な美味しさです。
いまだに花月さんの角煮を超える角煮には出会えていません…!
ご飯、漬物、中華風スープ。
お米がぴかぴかです。お米の味もしっかりしています。いいお米なんだろうな…
水菓子。ゼリーと果物。
お正月ということでぜんざいもいただきました。
金箔が浮かんでいます。
竜の間
お食事が終わると、2階の竜の間を案内していただけました。
2階からも庭園がしっかり見えますね。
花月のある丸山は丸い山でできており、その高低差をうまく使った庭園。
坂本龍馬もお気に入りだったとのこと。
こちらが、坂本龍馬がつけたといわれている刀傷です。
酔っぱらって切りつけたとのこと。
偉人だからありがたいものとして残っていますが、一般人だったら損害賠償ものです。
感想
史跡料亭で卓袱料理をいただく機会なんて、なかなか無いでしょうし、とてもいい経験になりました!
歴史と長崎文化を楽しめて大満足です。
給付金と「GO to トラベル」を利用して、旅行先にいかがでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました!!