英国の伝統的な朝食「イングリッシュ・ブレックファスト」が美味しいことで有名な、高級レストラン『ウォルスリー(The Wolseley)』
ベスト・ブレックファストを受賞するなど、数々の賞を受賞し評価されているレストランです。
実際に行ってきましたので、写真と共にご紹介します!
【Location】
160 Piccadilly, St. James’s, London W1J 9EB
YouTube動画にもUPしました。
ウォルスリー(The Wolseley)
The Wolseleyは、イギリス・ロンドンのピカデリー(Piccadilly)、リッツホテルの隣にある英国・ヨーロッパ料理の高級レストラン。
ヨーロッパのグランドカフェの伝統を受け継ぎ、朝食から夜食までメニューが揃っています。
レストラン・オブ・ザ・イヤー、ベスト・ブレックファスト、レストラン・オブ・ザ・イヤーなど数々の賞を受賞し、評価が高いレストランです。
ロンドンで最も成功している飲食店の1つで、年間1,000 万ポンドを超える売上を記録しているそうです。
素晴らしいのは料理だけではなく、建物も!
1921年に建てられた、建築家ウィリアム・カーティス・グリーンの設計によるこの建物。なんと、イギリスの第2種指定建造物(Grade Ⅱ Listed Buildeing)に、指定されているほど価値がある建物です。
大理石の柱やアーチ、ベネチアやフィレンツェの影響を受けたディテールを取り入れたデザインの面影を多く残した外観・内装、インテリアが美しいレストランとしても有名なのだとか。
イングリッシュ・ブレックファスト
イギリスに来たならば一度は食べておきたい、イギリスの伝統的な朝食「イングリッシュ・ブレックファスト」。
卵料理、ベーコン、ソーセージ、ベイクドビーンズ、トマト、ブラックプディングなどが、大きな1つのプレートに乗っています。
産業革命期に、仕事の前にカロリーを蓄える必要がある労働者階級の間で、ボリュームのある朝食が定着。今日一般的に知られるフル・ブレックファストになったのだとか…。
たしかに、油っこい重たい料理ばかりです(;’∀’) イングリッシュ・ブレックファストが、別名フライ・アップ(Fry-up)とも呼ばれるのも納得ですね。
また、イギリスでは各地域ごとに呼び名が変わるようです。料理の内容もそれぞれ違いがあるようです。(スコットランドの朝食ではハギスが出てくるとか)
- イングランドでの呼び名 → イングリッシュ・ブレックファスト(English breakfast)
- スコットランドでの呼び名 → スコティッシュ・ブレックファスト(Scottish breakfast)
- ウェールズでの呼び名 → ウェルシュ・ブレックファスト(Welsh breakfast)
- アイルランドでの呼び名 → アイリッシュ・ブレックファスト(Irish breakfast)
「イギリス料理で一番美味しい料理」として、この「イングリッシュ・ブレックファスト」が挙げられます。
作家のサマセット・モームが残した「イギリスで美味しい食事がしたければ、1日に3回朝食を取ればいい」という言葉も有名です(笑)
ウォルスリー(The Wolseley)の朝食
2か月前から予約を取って、やっと来店!
ディナーの時間帯のみならず、朝食の時間帯も予約が取りにくい…さすが朝食で評判が良いレストランなだけはあります(;’∀’)
地下鉄線「グリーン・パーク(Green Park)駅」から歩いてすぐ、リッツホテルの隣にあります。
予約は朝8時から。まだ薄暗く、リッツホテルのクリスマスイルミネーションがキラキラと綺麗です。
こちらが今回お目当ての「ウォルスリー(The Wolseley)」
1921年に建てられた、建築家ウィリアム・カーティス・グリーンの設計によるこの建物。イギリスの第2種指定建造物(Grade Ⅱ Listed Buildeing)に、指定されているほど価値がある建物です。
朱塗りのドリス式円柱に支えられたドーム型の天井や、モノクロームの幾何学模様の大理石の床が美しいですね(*’▽’)
訪れたのは12月のクリスマスシーズン。クリスマスツリーが目を引きます。
正面入り口の左右にある木製のカウンター・小部屋は、以前、バークレイズ銀行がこの建物を使っていた際に窓口・オフィスとして使っていたそうです。
現在は、バー・ティーサロンとして使用されています。
2階席もありました。
朝の早い時間の来店だったためまだ席はがら空きですが、私達が退店する時間帯には満席状態・空席待ちの行列ができていました。さすが人気レストランですね(;’∀’)
メニューはこちら。
お目当てのイングリッシュブレックファストの「The English(19.95£)」と紅茶を注文しました。他にもたくさんのメニューがありますね。
正面入り口から左手にある厨房はバタバタと忙しそうです。料理・飲み物が手際よくサーブされていきます。
オーダー後は、すぐに食器・紅茶が準備されました。
銀食器・ティーポットは磨いたりと手入れが大変です(;’∀’)
家の普段使いにはなかなか買わないものなので、今回のような英国レストランに来た時ぐらいしか使いません…この貴重な機会、美しい銀食器たちを楽しみたいと思います。
たっぷりの紅茶とミルク。
「フル・ブレックファスト」が到着しました。
店内の美しい内装・インテリアも相まってか、豪華で美味しそうに見えますね(*’▽’)
ポーチドエッグが2つ、ソーセージ、ローストしたマッシュルーム、トマト、ブラックプディング、カリカリのベーコン、ベイクドビーンズ。
ブラックプディングとは、豚の血にオーツ麦やハーブ、スパイス類と豚の脂肪分を混ぜ合わせたソーセージ。
家畜を無駄なく利用する食品として、ヨーロッパや東アジアの牧畜の盛んな地域で古くから作られてきたそうです。
初めてのブラックプディング…恐る恐る食べてみると
ん?美味しい!!
レバーパテに近いような味・濃厚さ。ハーブやスパイスがしっかり効いていて、想像していた血生臭さはありません。
鶏レバーが好きな人はきっと気に入る味だと思います。紅茶よりもお酒が飲みたくなるような味です(*’▽’)
ベイクドビーンズは、インゲンマメを甘辛いトマトソースで調理したものです。英国料理の定番で、どこのスーパーでも缶入りでお手頃価格で販売されています。
食パンは2種類×2枚。オーツ麦入りの茶色い食パンと、日本でも一般的な白い食パンです。
食パンに塗るバターの包み紙にも、ウォルスリーのデザインが入っています。自家製バターなんでしょうか。
初めてのフル・ブレックファストを夫婦2人で楽しんでいるうちに、少しずつお客さんが増えてテーブルが埋まってきました。
夫はまだ食べたいとのことで、追加で「ハギス」を注文。
ウイスキーを使った濃厚なソース、アヒルの卵を使った目玉焼き。
ねっとり濃厚で、元気な胃の持ち主でないと朝から食べられないようなずっしりと重たい料理です(;’∀’)
案の定、夫はその日一日、夕方までお腹いっぱいでした(笑) 朝から食べるのはおすすめしません!
お手洗いへと続く廊下には、ウォルスリーのロゴが入った限定商品が並べられています。
朝食時に使ったティーストレーナーも購入できるようです。
お値段は58£(約9,000円弱)!そんな高級な茶器を使わせてもらっていたんですね(;’∀’)
予約時に記念日であることを伝えていたため、サービスでデザートをいただきました!
心遣いがうれしいですね(^^♪
ストロベリージャムとカスタードが入った、揚げドーナツ。
せっかくイギリスに来て伝統料理の「イングリッシュ・ブレックファスト」を食べるのであれば、評判が良くて美味しいものを食べたいですよね!
チェーン店で食べるフル・ブレックファストもそれはそれで良い思い出になりますが、
伝統ある料理を、素敵なインテリアの歴史あるレストランで召し上がってみてはいかがでしょうか?
Youtubeに動画投稿しました。よろしければご覧ください(*’▽’)
ここまで読んでいただきありがとうございました!