【ロンドン観光】科学博物館(Science Museum)~蒸気機関編①~

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蒸気機関が発明されるまでは、川の水の流れや風、牛や馬の力を使って動力を得ていたため、当時の哲学者・発明家は蒸気機関に魅了されました。

 

初期の蒸気機関には、写真のようなボイラーが必須でした。

石炭を燃やして水を沸騰させ、高温の蒸気を連続で供給することで、ピストンを駆動させます。このピストン運動を利用して、水を汲み上げたり、機械を動かしたりしていました。

エンジンを止めずにメンテナンスができるように、このように複数台で構成されることが多かったのだとか。

この6つのボイラーは、1862年のロンドン万国博覧会で紹介されたそうです。

 

 

当時のボイラーの寿命は短く、使えなくなったボイラーは写真のようにポニーの小屋として使われていたようです(笑)

 

 

 

 

ヘイスタックボイラー(Haystack boiler)

初期の蒸気機関で使用されていたボイラーの模型です。丸い形をしているため、ヘイスタック(干し草の山)ボイラーと呼ばれています。

手作りのこのボイラーは、1800年代後半まで使用されました。現存するものはごくわずか。

 

 

ジェームズ・ワット(James Watt)

スコットランド出身の発明家、機械技術者であるジェームズ・ワットは、工業化時代を代表する蒸気のパイオニアです。

ニューコメン型蒸気機関を改良し、イギリスのみならず全世界の産業革命の進展に寄与したすごい人です(;’∀’)

ワットのおかげで、1700年代後半の蒸気機関は急速に発展しました。

ワットは、当時の蒸気機関の設計は熱量のロスが多いことに気づき、設計し直すことに。凝縮器を分離することで熱量のロスを減らし、蒸気機関の出力、効率や費用対効果を高めました。

蒸気機関に工夫を加え、労働形態に変革をもたらすことで産業革命を推し進める重要な役割を担った人なんですね~。

彼の栄誉を称え、国際単位系(SI)における仕事率の単位に「ワット」という名称がつけられています。

 

 

ワットのビジネスパートナーであったマシュー・バートン(Matthew Boulton)は「世界中の人々が欲しがるもの…”動力”を販売しよう!」と決意して見事成功。

バーミンガムにある蒸気機関を製造するソーホー工場を、大企業へと発展させました。

 

それは、競合他社や国家元首、貴族の関心を集めるだけでなく、大きな商業的原動力にもなりました。ソーホーの工場は、英国の産業革命に関心がある世界中の人々から注目されるように…。

以下、バートンの回想。忙しかったことがよくわかります…(*_*;

‘Last week we had Prince Poniatowski, nephew of the King of Poland, and the French, Danish… and Dutch ambassadors; this week we have had Count Orlof… and yesterday I had the Viceroy of lreland who dined with me. Scarcely a day passes without a visit from some distinguished personage.’

 

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