第二次世界大戦中、ロンドン交通局はハリファックス爆撃機の製造に、多くの整備工場と人員を投入していました。
両大戦とも、数多くの男性が軍隊に入隊しました。ロンドンの交通機関では、女性職員がその穴を埋めました。
第一次世界大戦では、約18,000人の女性がロンドンの道路や鉄道で働き、第2次世界大戦では、2万人の女性がロンドン交通局で働き、さらに多種多様な役割を担いました。
第一次世界大戦中、ロンドンのバスには、切符を切る機械にちなんで「クリッピー」と呼ばれる女性車掌が初めて登場しました。
この1916年の「女性車掌募集」のポスターには、女性車掌の募集要項(身長と年齢制限)が記載されています。
両大戦とも、多くのスタッフが戦地に赴き、物資が不足しており、ロンドンでは少ない物資でやりくりする必要がありました。
「Save rubber(ゴムを節約しよう)」のポスター
第二次世界大戦中の1944年7月、ルマーズエンド・バスガレージは、VI型飛行爆弾の直撃を受けました。
この爆発で10人の職員が死亡し、この記念碑が建てられています。被害状況はこの写真のとおり、39台の車両が破壊されたそうです。
大戦後、資金も乏しい中、長年に渡る爆撃の被害を修復しなければならないという困難が待ち受けていました。
最新技術を駆使した新しいソリューションを、ロンドン交通に取り入れようとしています。
非接触型チケットシステム
紙のチケットよりも高速に処理し、乗客の流れを速くすることができます。
2003年から、ロンドン交通局は「オイスターカード」と呼ばれる、スマートカードの電子チケットシステムを導入しました。
イギリス版のSuicaみたいなものでしょうか。ちなみに、Suicaの導入は2001年からなので日本の方が先に電子決済を導入していますね。
チケットパンチでチケットに穴を開け、改札を通る以前のシステムに比べ、
電子カード、非接触型システムの方が、乗客の流れがスムーズであることが説明されています。