ドイツ語で、「醸造所兼レストラン」のことを意味する「ブラウハウス(Brauhaus)」
今回はデュッセルドルフのブラウハウスを巡ってきました。ドイツビールだけでなく、美味しいドイツ料理まで提供するビアホールレストランのような感じです。
種類豊富なビール、創業数百年の歴史ある有名な醸造所、気になる料金・値段など、写真と共に紹介します!
ブラウハウス(Brauhaus)って?
ビール醸造所とそこに隣接するパブ、つまり醸造所兼レストランを、ドイツ語で「ブラウハウス(Brauhaus)」、または「ブラウエライ(Brauerei)」と呼びます。その醸造所でつくられたビールだけでなく、伝統的なドイツ料理も提供しています。
19世紀初頭、ビール醸造所が醸造所の前や中庭でビールを販売するようになり、そこ間に合わせのパブを作ったのが始まりです。現在の醸造所レストランへと発展していきました。
現在では、醸造所の隣接していないパブ・ビアホールでも、ブラウハウスと名乗っていたりするそうです。
ビールをサーブするウェイターさん「ケーブス(Köbes)」、ビール樽からケーブスにビールを提供する役割の「ザップス(Zappes)」と呼ばれるウェイターさんがいたりなど、
伝統的なスタイルを継承しながら今日まで運営されています。
美味しい地元ドイツビールだけでなく、独特な歴史ある雰囲気・ブラウハウス文化を楽しむことができます!
ビールの注文・おかわり・お勘定の方法
入店すると、ビールを飲むだけなのか、もしくは食事もするのかを聞かれます。(聞かれないこともある)
ビールだけを楽しむお客さんを入れるホールと、食事を提供するホールを分けているようでした。
また、この入店の際に、カード支払いが可能かどうかを確認することをおすすめします!古い伝統的なブラウハウスだと、現金支払い(キャッシュオンリー)の所もありましたので、ご注意ください(*_*;
注文のやり方は日本と変わりません。テーブルに座ると、ウェイターさんが注文を取りに来てくれます。ほとんどの場合、「ビール」というと問答無用でその醸造所のビールが出てきます。
ビールが提供されると、コースターに注文した内容がペンで書かれます。このコースターが伝票の役割を果たします。棒1本は、ビール1杯という意味のようです。
「アルトビールは鮮度が命!」そのため、キンキンに冷たいうちに飲み干せるよう、200~250mlの小ぶりな円柱グラスで提供されます。
日本と違う、注意する点は「おかわり」の方法です。
ビールグラスが空いてそのままにしておくと、「次!おかわりお願いします!」という意味だそうで、問答無用で次のビールグラスを提供されてしまいます!
わんこそばのような形式。飲みすぎ注意です。
「これ以上、おかわりいりません!」の意思表示をするには、コースターでグラスに蓋をします。
ビールのおかわりは自動なんて、さすがビール大国ドイツですね…飲む量が多いからその方が効率がいいのでしょうか(笑)(;’∀’)
最後のお勘定の際は、伝票代わりのコースターをレジに持っていきます。(レジが無ければウェイターさんを呼んでテーブルで会計する)
ちなみに、ドイツの法律では何歳から飲酒可能?
ドイツではビール・ワインの飲酒は16歳以上、蒸留酒は18歳以上から可能と決められています。
ブラウハウスで楽しくビールを飲んでいると、続々とお店の奥(醸造所)に進んでいくビール醸造所見学のツアー参加者の中に高校生らしき少年少女が。
びっくりして調べてみると、16歳からビールの飲酒が可能なのですね(;’∀’)
デュッセルドルフのブラウハウスを紹介
ドイツ西部の都市「デュッセルドルフ(Düsseldorf)」。
西ヨーロッパの中でもブルーバナナと呼ばれる、経済的にも人口的にもとくに発展した地域内に位置する都市です。2011年の「世界で最も居住に適した都市の調査」では世界5位、ドイツ国内2位となりました。
ヨーロッパ最大の日本人街としても有名で、多くの日本人が住み、日本食レストランがたくさんあります。
こちらの「デュッセルドルフ観光」の記事で詳しく紹介しています!
そんなデュッセルドルフにある、ブラウハウスに行ってきましたので、写真と共に紹介します!
Youtube動画でも紹介しています。
Brauerei Schumacher(シューマッハ)
1838年創業、デュッセルドルフで最も古いアルトビールのビール醸造所とされています。本場ドイツの元祖アルトビールです!
創業以来、変わらない製法で醸造されており、伝統あるアルトビールの味わいを守り続けています。ビールとドイツ料理を楽しめる伝統的なブラウハウスで、時期によってはビアガーデンも開催しているそうです。
月曜日は定休日、曜日ごとに営業時間が微妙に異なるため、行く前に営業時間を確認することをおすすめします。公式ホームページ<https://www.schumacher-alt.de/>
予約可能、クレジットカード使用可能です。
大通りに面した入口。
食事メインのお客さんが通されるフロアはクラシックな雰囲気です。
ビールメインのお客さんが通されるフロアは、自然光がさしてまた違った雰囲気です。その日は夏場でお天気が良く、外のテラス席で飲んでいるお客さんが多く、店内は空いていました。
まずはシューマッハ醸造所が誇る最古のアルトビール「Schumacher Alt」を注文。250mlの円柱グラスに注がれています。お値段は2.6ユーロ(約350円)でした。
アルトビールとは上面発酵のビールのスタイルの一つであり、デュッセルドルフ発祥のビールです。
かつて冷却技術が発達していない時代、下面発酵が普及する以前から作られているため、アルトビール(アルトとはドイツ語で「古い」という意味)と呼ばれています。
濃い琥珀色の色味、ホップの苦みが強く、コクと芳醇な香り豊かなビールです。ソーセージやハムなど、加工肉が多いドイツ料理に合います。
保存料を一切使用せず、創業以来変わらない製法で醸造されています。