「世界一の美食の街」と呼ばれる街、スペイン・サンセバスチャン。
2泊3日で、美食の街を食べ歩き旅行してきました。飲み歩き・食べ歩き大好きな方にはコスパ最高な街かと思います!
おすすめのバル・レストラン、食べるべき名物料理やお酒、ホテル、治安、空港からの交通など、写真と共に紹介します!
サンセバスチャンってどんな街
世界屈指の美食の街、スペイン北部の山岳地帯バスク地方に位置するサンセバスチャン(San Sebastian)。
人口18万人の街で、三鷹市と同じくらいです。
ミシュラン星付きのレストランが数多く集まっており、なんと「人口・面積当たりのミシュラン獲得店数が世界一」なのだそうです。
また、「バルの聖地」と言われており、ピンチョス・タパスといったいろんな種類の一品料理を楽しめるバル文化も魅力的です。いろんな料理を少しずつ楽しめる、というのが日本人の好みにぴったりなためか、日本人観光客が多い観光地です。
旧市街地には100件以上のバルが建ち並んでいるそうです。
迷うわ!(;’∀’)
時間も食べる量も限られているため、評判が良いお店を厳選して巡ってきました。値段・写真と共にバルを紹介します。
また、サンセバスチャンが位置する地域は避暑地・リゾート地としても人気で、「ビスケー湾の真珠」と呼ばれており、夏のビーチは観光客で賑わっています。
バルやホテルがある旧市街地から、徒歩数分の場所にビーチがあります。
治安は、他のヨーロッパの街やスペインのその他の街と比べて治安が良いとされています。
とはいえ、”観光客あるところにスリあり”です。スリ・ひったくりといった軽犯罪は報告されていますので、「リュックやショルダーバッグは常に身体の前に」「飲酒する場合は身軽な荷物・格好で」などの海外旅行で当たり前に気を付ける点には気を付けていきましょう。
美味しいもの大好きな日本人。他の観光地と比べて、日本人観光客が多かった印象です。
いろんなお店に日本人観光客がおり、日本語の会話が聞こえてきます。バルのメニューには日本語のメニューも見かけましたし、簡単な日本語を話す店員さんも少なくありませんでした。
名物料理・バル巡り
ピンチョスと呼ばれる、いろんな種類の小皿料理・おつまみ軽食を楽しめるバル文化が魅力的です。
ピンチョス(pintxo)の語源は、スペイン語で”串”を意味するピンチョ(pincho)。具材を串に刺して、つまんで食べられる軽食として始まりました。
1つのお店に長居するのではなく、『何軒もはしごする』のがサンセバ流のバルの楽しみ方だそうです。
各お店には「名物料理」「賞を獲ったピンチョス」があったりしますので、1軒につき1~2品ほど各バルならではの料理を注文して、たくさんのお店を巡るようにしてみてください。
バル巡りのコツ・注意点、おすすめ人気バルなどは、以下の記事にまとめています↓
各店の名物ピンチョス
たくさんの美味しそうなピンチョスがカウンターに並んでいる上に、サンセバにあるバルの数は100軒以上!
ついアレもコレも…と食べたくなりますが、時間も食べる量も限られています。
『1軒につき1~2品、何軒もはしごする』のがサンセバ流でもありますし、「名物料理」「賞を獲ったピンチョス」を厳選してバル巡りを楽しみましょう!
各バルで食べるべき名物料理・ピンチョスコンテストで賞を獲得したピンチョスなど、以下の記事で紹介しています↓
毎年、サンセバスチャンのベストピンチョスを決める大会が開催されています。地元サンセバスチャンのミシュラン星付きレストランのシェフが審査員だとか。
ピンチョスの賞を獲得したお店は、このような賞状が飾られていたりします。
中央の書かれている文字が料理名・ピンチョス名です。こちらを目印に料理を注文して、バル巡りをするのもおすすめです。
バスク名産白ワイン「チャコリ」
バスク地方名産の、微発泡白ワイン「チャコリ(Chacolí)」。
アルコール度数は9.5~11.5%。微炭酸と爽やかな酸味・辛味・ミネラル感が特徴です。
フレッシュな香り・味わいを楽しむワインであるため、生産から消費までのサイクルが早く、樽・瓶内で熟成させるようなワインではありません。
最近は日本でも飲まれるようになったそうですが、生産量は多くないため、少し前まではそのほとんどが地元で消費されていました。
サンセバスチャンのバルであれば、どのお店でも提供されている定番のお酒で、お値段は1杯1.6~2.5ユーロほど。
バルで注文すると、高い位置からグラスに注いでくれます。これはエスカンシア(Escancia)と呼ばれるもので、魅せるパフォーマンスとしてだけでなく、空気を含ませて口当たりをよくしたり、泡を立たせるためだそうです。
チャコリはワイングラスで提供されることもあれば、チャコリ専用の平たいタンブラー型グラスで提供しているところもあります。
名物ピンチョス「ヒルダ(Gilda)」
ヒルダ(Gilda)は、オリーブとアンチョビ、酢漬けにしたバスク名産青唐辛子ギンディージャ(Guindilla)を串に刺し、オリーブオイルをかけた名物ピンチョス。
サンセバスチャンのバルには、どの店でも必ずあるような定番ピンチョスです。
なんでもこのヒルダは、ピンチョスの原型となったと言われているピンチョスなのだとか。
唐辛子(シシトウに似てる)の酢漬けの酸味と、アンチョビの塩気・旨味、オリーブの甘味。チャコリによーく合います!
フォアグラ
美味しくて安い、美食の街サンセバスチャンでは、なんとフォアグラもリーズナブルな価格で楽しめます。
バゲットにこれでもかと盛り盛りに乗ったフォアグラ。この量で5.6ユーロでした。トロトロでやきかげんも香りも味も素晴らしい!ワインがすすみます。
特に、こちらの人気バル「Bar Sport」の焼きフォアグラは絶品です!ピンチョスの大会でベスト99に入賞した料理です。
バスクチーズケーキ
サンセバスチャンには、バスクチーズケーキ発祥と言われているお店があります。
ケーキ・甘いものにはあまり興味が無い私達夫婦でしたが、
来てよかった…!!!うますぎる!
と感動するほどチーズケーキが美味しかったです。チーズケーキはテイクアウトも可能。
もちろん、チーズケーキ以外にも料理はありますので、いくつもバル巡りする時間が無ければこのお店だけ行くのもいいんじゃないかと思います。
爆盛りジェラート
夏の暑い時期は、冷たいジェラートも食べたくなりますね。こちらのジェラート屋さん「Gelatería Boulevard」がおすすめです。
バルが集まる地区にあり、夜0時まで営業しているため、飲んだ後のしめのデザートにもぴったりです。
とんでもない量のジェラートを盛ってくれます。
トリプルで4.9ユーロでした。手渡された瞬間から緊張感が走ります。
サンセバスチャンはジェラートもすごい…(;’∀’)
夢のような盛り盛りジェラートを持った私達。
その様子を「ゥワォ!!(*’▽’)♪」と目をキラキラさせて見つめてくる子供。
冗談みたいなデカさに爆笑してるその子供のお父さん。
良い空間でした(笑)
濃厚でとっても美味しいジェラート。味は種類豊富です。
ホテル
なるべく長い時間飲み歩きしたかったため、旧市街地にあるホテルに宿泊しました。
バルが多い旧市街地にあるホテルに宿泊するメリットは、
- 夜遅くまで時間いっぱいバル巡りを楽しめる
- 疲れたらすぐに休憩しに部屋に戻れる
- いつでもトイレに行けるという安心感
そして、デメリットは当然「夜遅くまでうるさい、騒音が気になる」という点です。飲み屋街のホテルだから仕方ないですかね(*_*;
San Juan Guesthouse
禁煙、無料Wi-Fi・冷蔵庫・専用シャワールーム完備。素泊まりで朝食は無し。宿泊予約サイトの評判も悪くありません。
ダブルルーム2人1室1泊で、宿泊費は62ユーロでした。
良かった点は、ヨーロッパの宿にしては宿泊費が安いことと、バル巡りしたい人にとっては立地が良いことです。食べ飲み歩きに疲れたら、すぐ部屋に戻ってきて休憩することができます。
悪かった点は、騒音と、Wi-Fiが遅いことでした。部屋は2階。道路に面しているため、酔っ払いたちの大きな話し声が良く聞こえてきます(*_*)夜の2時くらいまでまぁまぁうるさかったです。
洗面台・シャワー・トイレはこちら。タオル、ドライヤー、ハンドソープはあります。
シャワーの温度・水圧は問題ありません。アメニティはシャンプー兼ボディソープしかないので、シャンプー・コンディショナー・洗顔・歯ブラシなどは持参が必要ですね。
Beach Break Guesthouse
こちらもバル巡りにぴったりの場所にあるホテルです。禁煙、無料Wi-Fi・電気ケトルと紅茶コーヒー・専用シャワールーム完備。素泊まりで朝食は無し。宿泊予約サイトの評判も悪くありません。
ダブルルーム2人1室1泊で、宿泊費は139ユーロでした。
先ほどのホテルから徒歩数分の距離しか離れていないのですが、宿泊料金は2倍!
こちらのホテルの方が少し綺麗で、部屋が4階にあるため騒音は先ほどのホテルよりはだいぶマシです。料金が2倍も差があるのは、そういった理由からなのかもしれません(*_*)
それにしても2倍は…ちょっと高いような…(;’∀’)
ダブルベッド。枕元にコンセントがあるのは便利ですね。
電気ケトル、紅茶、コーヒー、紙コップ
シャワー・トイレ・洗面台はこちら。
同じくシャンプー兼ボディソープしかないため、アメニティ類は持参が必要です。シャワーの温度・水圧・水はけは問題ありませんでした。
少しでも騒音で悩まされたくない人は後者のホテルがおすすめです。
私たち酒好き夫婦は、遅くまで飲んで帰って、泥酔・爆睡だったので、前者のホテルでも問題ありませんでした。
空港からの交通
サンセバスチャン空港(San Sebastian Airport)から、サンセバスチャン中心地までは、バスが運行しています。
所要時間は乗り換え無しだと26分、途中1回乗り換えで50分です。
交通費を浮かせるため格安航空を利用したい私たち。1万円節約できたら、その分現地の飲食代に使えます!
しかし、残念ながらロンドン~サンセバスチャン空港間の格安航空便は無かったため、
今回は、ロンドンのガトウィック空港からスペインの格安航空「ブエリング航空(Vueling Airlines)」を利用して、ビルバオ空港(Bilboko Aireportua)に到着。(イギリスのLCC「easyjet」もガトウィック空港から便が出ているので、そちらもおすすめです。)
ビルバオ空港からサンセバスチャンまで、バスを利用して行きました。バスの所要時間は、1時間15分乗り換え無し。1時間に1本の間隔で運行しています。
ビルバオ空港からサンセバスチャンまで乗り換え無しで行けますが、バスク地方最大の都市ビルバオの中心地にも行ってみることに。
ビルバオ空港→ビルバオ中心地→サンセバスチャンのルートでバスに乗りました。料金と所要時間は以下の通り。
空港を出たすぐのところにバスの停留所があります。ビルバオ空港はあまり大きくないため、迷うことはないかと思います。
ビルバオ中心地のバスセンターはこちら。
規模が大きいバスセンターのようで、空港からだけでなくマドリードをはじめとしたスペイン各地からの便が運航していました。30以上のバス乗り場があるため、間違えないように気を付けたいです。
待合室には、数分ごとに更新されるバスの運行情報が掲示されています。出発時間・バス会社・乗り場番号といった情報がわかりやすく見えるようになっています。
サンセバスチャンまで1時間ちょっとこちらのバスに乗ります。座席番号も指定されており、座席には映画を観ることができるモニターが。長距離でも快適でした。
2泊2日かかった旅費
1日目16時に到着し、3日目12時に出発した2泊2日のサンセバスチャン旅行。
今回のスペイン・サンセバスチャン旅行にかかった旅費は、約10万円/人。
単位:万円
【飲食費】
食べるのも飲むのも大好きな私たち夫婦。そんな私たちが、バルを15軒巡り好きなものを食べて飲んで全力で楽しんだ結果です(*_*)
観光も取り入れ、バル巡りは数軒だけという旅であれば、ここまで飲食費はかからないと思います。
【交通費】
飛行機のチケットを購入したのが直前だったため、普段のヨーロッパ旅行よりも多くかかってしまいました。
ガトウィック空港からビルバオ空港への便は、イギリスのLCC「イージージェット航空(easyJet)」やスペインのLCC「ブエリング航空(Vueling)」などがあります。
夏休みやクリスマスなどのホリデーシーズン以外であれば、片道30ポンド(約5,000円)からあります。
以上、2023年スペイン・サンセバスチャン旅行記ブログ記事でした。ご参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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