クリスマスの時期になるとイギリスのスーパーで見るようになる「ブランデークリーム(ブランデーバター・ブランデークロテッドクリーム)」
日本人には馴染みのないもの…。実際に買ってみましたので、食べ方・味などご紹介します。
ブランデークリーム(ブランデーバター)
ブランデークリーム(ブランデーバター)は主にブランデー・砂糖・バターの材料から作られており、温かいデザートと一緒に食べるものです。
1860年代のイギリスの料理本に、すでにブランデーバターの作り方が記載されているそうなので、歴史あるソースであることがわかります(;’∀’)
特にクリスマスプディング・ミンスパイなどといったクリスマスのお菓子と一緒によく食べられており、クリスマスのお供といっても過言ではありません。
他には、パンケーキやアップルパイに合わせたり、シンプルにトーストに塗って食べてもいいみたいです。
ミンスパイについてはこちらの記事に↓↓
ブランデークリーム(ブランデーバター)は「ハードソース」と呼ばれるソースの一種なのだとか。ブランデーバター以外にも、ラム酒で作られたラムバターというものもあります。
ハードソースと呼ぶには乳脂肪分の割合は非常に重要です。欧州共同体の規定では「ラム/ブランディ/シェリー・バターと呼ぶためには、少なくとも20%のバター脂肪を含まなければならない」とちゃんと定められています。
ハードソース(Hard sauce)
バターと砂糖にラム酒(ラムバター)、ブランデー(ブランデーバター)、ウイスキー、シェリー酒(シェリーバター)、バニラなどの香料を加えてクリーム状にしたり、泡立てたりして作る甘くて濃厚なデザートソース。冷たくして、温かいデザートと一緒に食べることが多い。
ソースといっても液体ではなく、どちらかというとホイップバターのような粘り気があるのが特徴。簡単に作ることができ、冷蔵で数ヶ月保存が可能。
スーパーで売られているこの手の商品。たくさんの種類があります!
シンプルなブランデーバターの他には
ブランデーソースなるもの
Jim Beamで作られたクリームもありました。
買ってみた
どれを買ったらいいんだ…?!(;’∀’)
と迷いに迷った結果、こちらを購入しました。
ロダス(Rodda’s)のブランデークロテッドクリーム
スコーンに付けて食べることでお馴染みのクロテッドクリーム。そのブランデー味があったので買ってみました。お値段は3£(450円くらい)。
クリームタイプだと自分で泡立てる手間がかかるな…というめんどくさがり屋だからこその選択です(;’∀’)
クリスマスプディング以外にも、スコーン・トースト・パンケーキ・アップルパイと一緒に食べることもできるようで、消費しやすいというのも理由にあります。
英国暮らしは開始して数か月になりますが、ロダスのこのタイプを発見したのは初めてです!もしかして期間限定品なのでしょうか…
カップのデザインも、色味が茶色です。青色デザインのノーマルのクロテッドクリームとは違いますね。
ノーマルのロダスのクロテッドクリーム。青色デザインのパッケージです。
原材料は
- 牛乳 95%
- ブランデー 4%
- 砂糖 1%
パッケージには、クリスマスプディングの豆知識が書いてあります。
ビクトリア時代はクリスマスプディングがあまりに重いことから、「キャノンボール」と呼ばれていたんですね(;’∀’)笑
クリスマスプディングについてはこちらの記事に↓↓
見た目は普通のクロテッドクリームと何も変わらないのですが、びっくりしたのは香り!
原材料に記載があった「ブランデー4%」がウソなんじゃないか?と思うほど、アルコール感強めの大人向けの味!(;’∀’) 香りからすると、ブランデーの配合率はもっと高そうに思います。
ちなみに表面の黄色い膜は「クラスト」と呼ばれており、乳脂肪分が多い部分です。
伝統的製法で発生する本物のクロテッドクリームの証なのだそうです。
食べてみると
う、うまいっっっ!!!
砂糖1%とは思えないほどの甘さ。これが牛乳本来の濃厚な甘さ…!?
クリスマスプディングの添え物としてのブランデークリームではなく、むしろこのクリームを主役にしたい!と思うほどの美味しさ。
個人的には、濃厚なクリスマスプディングと合わせるよりも、スコーンやトーストに塗って食べる方が好みです。
ブランデーやウイスキーなどの蒸留酒が好きな人にはたまらない逸品だと思います!絶対食べてください!←
甘いものが得意ではない夫が喜んで食べており、びっくりしました。
クラッカーにフルーツと一緒に乗せて食べても美味しそうです。お酒のおつまみにも良いですね(*’▽’)
クリスマス時期にイギリスを訪れる機会がありましたら、ぜひ食べてみてください♪