【ロンドン観光】科学博物館(Science Museum)~蒸気機関編②~

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1800年代半ば、イギリスの産業は急成長を遂げていました。

国内では人口が増え、海外では新しい市場が生まれ、製造品の需要が急速に高まり、工場自体も大きくなっていました。

その結果、多くの工場経営者がより強力で効率の良い蒸気機関を求めるようになり、新しい改良型エンジンが登場していきます。

 

エンジンは、より強力&効率的にすることが重要。

強力な高圧蒸気を使うエンジンは、同じ出力ならより小さく、あるいはより大きくすることもできました。大規模な工場では、高い蒸気圧を利用することで、蒸気を「複合化」し、一連のシリンダーで2回以上使用することができた。1804年、アーサー・ウルフは、失敗した既存の設計を改良し、ジェームス・ワットのものと同じ働きをしながら、燃料を半分しか使わない複合エンジンを作り上げた。

 

J&Eホール社製複合蒸気機関

1838年頃にダートフォードのJ&Eホール社によって製作されたエンジンです。

高圧の蒸気をまず小さなシリンダーで使い、次に大きなシリンダーで使って出力を上げる経済的な複合エンジン

 

全体像イラスト

 

エンジンのボイラーから出た蒸気は、2本のシリンダーを囲むスチームジャケットに入り、シリンダーを保温します。この点もこのエンジンが経済的である理由の1つです。

 

遠心分離機のガバナーは、シリンダーに入る蒸気の量を増減させ、エンジンの回転数を調節するもの。

エンジンの回転数が上がると、使用する蒸気の量が減り、エンジンの回転数が下がります。また、エンジンの回転が落ちれば、使用する蒸気の量を増やし、回転を速めます。

 

 

何人もの優秀な技術者の手により、どんどん改良されていきますね!

 

 

 

縦型蒸気機関

この小型単気筒蒸気機関は、ロンドンでヘンリー・モーズリー (Henry Maudslay)のもとで修行した技術者の一人、ジェームス・ナスミス (James Nasmyth)によって作られたもの。

ナスミス個人の工房で小型の工作機械を動かしていました。1839年に彼が発明したスチームハンマーに似ているそうです。

 

 

蒸気機関展示エリア「ENERGY HALL」の75%を紹介できました。それにしても、科学博物館は広いです!(;’∀’)

次回その③へ続きます!

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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