世界遺産の王立植物園キューガーデンの近くにある、1850年創業のベーカリー・カフェ「ニューウエンズ・ザ・オリジナル・メイド・オブ・オナー」。
ヘンリー8世が、レシピを鍵をかけて宮殿に保管するほど感激したという、美味しいタルトが有名です。実際に行ってきましたので、写真と共に紹介します。
【Location】288 Kew Rd, Richmond TW9 3DU
世界遺産である王立植物園キューガーデン(Kew Gardens)の近くにある、
ベーカリー・カフェの「ニューウエンズ・ザ・オリジナル・メイド・オブ・オナー(Newens The Original Maids of Honour)」。
お店の歴史は古く、チューダー朝(1485年 – 1603年)時代にまでさかのぼります。
店名の由来となった小さなタルト「メイド・オブ・オナー(Maids of Honour Tarts)」は、テューダー朝第2代のイングランド王であるヘンリー8世によって有名になりました。
ヘンリー8世は、メイド達が作ったタルトを食べているところに出くわし、自身も食べてみたところそのとろける美味しいタルトに大喜び。
なんとレシピを没収して、リッチモンド宮殿にある鍵付きの鉄の箱に入れて保管したそうです!
さらに秘密のレシピを守るために、タルトをレシピを知っているメイドは宮殿の敷地内に幽閉され、ヘンリー王と王室のためにその美味しいタルトを作り続けるように命じられたのだとか…(;’∀’)
深堀すればするほど”暴君”エピソードが出てくる王様ですね…(笑)
18世紀初頭にはリッチモンドのパン屋にレシピが公開され、1850年に現在のキュー・ロード沿いにあるお店をオープンしました。
今日に至るまで、評判の良いベーカリー&カフェとして営業して続けています。
ホームメイドアイスケーキ、プレーンケーキ、ミートパイ、クリームティー、伝統的なイングリッシュランチなど、バラエティに富んだ品揃えで人気のあるお店です。
そんな「ニューウエンズ・ザ・オリジナル・メイド・オブ・オナー(Newens The Original Maids of Honour)」へ行ってきました。
バス停から歩いて数分、お店が見えてきました。
車通りの多い道路沿いにあるため、車を止めてテイクアウトして買えるお客さんも多かったです。
イースターの時期だったため、イースターの伝統菓子「ホット・クロス・バンズ」が売られていました。
イースター当日(日曜日)の前の金曜日、グッドフライデーに食べるという十字の入ったお菓子です。魔除けや幸運をもたらす力があるという言い伝えがあります。
決して大きくないこじんまりとしたお店ですが、パンやタルトの種類は豊富です。
ケーキ類もたくさんの種類がありました。イギリスの伝統菓子のキャロットケーキから、色鮮やかなフルーツタルトまで幅広くあります。
カフェスペースの雰囲気も素敵です!(*’▽’)
モーニングのメニューはこちら。名物のタルト「メイド・オブ・オナー(Maids of Honour Tarts)」もちゃんとメニューにありました。
このタルトだけAmador書体で書かれていたため、最初見つけるのに苦労しました(;’∀’)
ハイティーのセットもありました。
紅茶を注文しました。
こちらの白地に青の可愛いティーカップはスポード(Spode)のもの。2020年に創業250年を迎えた、歴史あるイギリスの陶器メーカーです。
東洋の憧れが感じられるこのブルーイタリアンシリーズは人気で、現在も変わらず愛され続けているデザインです。