【スコットランド観光】エディンバラ博物館(Museum of Edinburgh)

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牡蠣の殻と牡蠣ゲージ

スコットランドにある河川の河口であるフォース湾では、何世紀も前から牡蠣の養殖が行われていました。1770年代からは、ロンドンやオランダに大量に輸出されるようにもなります。

18世紀から19世紀にかけて、パブや居酒屋で人気を博しました。

しかし、乱獲の結果、牡蠣の漁獲量は減少。そこで、収穫できる牡蠣の大きさを調節するゲージが使われるようになりました。

 

 

ジンボトルと香水フラスコ

2012年4月、博物館の改修工事中に発見されたもの。1912年ごろのものと思われています。

 

 

漆塗りの箱

1918年11月、日本国からヘイグ伯爵に旭日旗と共に贈られたもの。

 

 

国民盟約National Covenant)に関連する展示品がありました。

国民盟約(国民契約または国民誓約)とは、国王チャールズ1世の施行した国教会祈祷書(ロード祈祷書)に反対して起こった抵抗運動組織。

これがイングランドとの主教戦争、ひいては清教徒革命を引き起こす火種の一つとなりました。

スコットランドには、なんらかの主張をする時に結束して盟約を作る習慣があり、それはその代表的なものだそう。

 

 

国民規約のコピー

1638年3月13日、20日、27日にエディンバラのサウス・カークで署名されたもので、現存する最も貴重なコピーの一つ。

この文書には約4150人の名前が記されており、表と裏のスペースまでびっしりと記されています。貴族が最初に署名し、次いで領主、町長、大臣、公証人、そして最後にエディンバラの一般市民が、空いたスペースにぎっしりと署名を書き込んでいます。

 

 

国民規約自体に女性の署名はありませんが、多くの女性が男性と同様に宗教に対して強い思いを抱き、1637年にエディンバラで行われた宗教改革に対する抗議デモで主導的な役割を果たしました。

 

 

展示室にはベンチがいくつかあり、座ってゆっくりと展示品を見ることもできます。展示品だけでなく、雰囲気の良い木造の建物自体にも見入ってしまいます。

 

 

 

グレイフライアーズ・ボビー像

グレイフライアーズ周辺ではおなじみの存在であるスカイ・テリア、ボビーは、エディンバラ警察の警官だったジョン・グレイが飼っていた愛犬。

グレイフライアーズ・カークヤードの門の外にある、花崗岩の噴水の上に立つブロンズ像の石膏版です。

伝説によると、ボビーは主人が亡くなってから14年間も、主人の墓のそばにいたそうです。

 

近隣の地元住民からエサをもらって過ごしていたボビーですが、1867年に犬の税金に関する新しい法律ができたため、所有者がいないボビーは処分されそうになってしまいます。

そこで、プロヴォスト卿のウィリアム・チェンバースが、ボビーの所有者の代わりに税金を支払い、ボビーに首輪をプレゼントしたそうです。

グレイフライアーズ・ボビーの物語は伝説となり、本・映画にもなり有名になりました。

 

 

ボビーの首輪

ウィリアム・チェンバースから贈られたボビーの首輪です。

「Greyfriars Bobby From The Lord Provost 1867 Licensed」と刻まれています。

 

 

1868年に撮影されたボビーの写真

 

 

ボビーが使っていたボウル

 

 

リースの港

この作者不明の彩色画は、18世紀のリース港を描いたもので、リース港がエディンバラとヨーロッパ、そして世界を結んでいた時代のものです。

 

 

 

市が保有している銀食器類が展示されていました。17世紀から20世紀にかけてのもので、エディンバラの金細工職人の熟練した技を見ることができます。

銀細工師は、絵画や彫刻などからインスピレーションを得てデザインしていました。作品のデザインは、流行や顧客の要求によって大きく左右されるもので、依頼された品物のデザイン、装飾、重さなどを詳細に指定する連絡書が作成されていました。

 

 

スタンド付きティーケトル

ティーケトルには、エジンバラ市の紋章である三重塔の城が刻まれています。

 

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