スコットランド、エディンバラにある国立博物館「スコットランド博物館(Museum of Scotland)」
哺乳類のクローン作製に初めて成功した羊のドリーの剝製、アーサー王の座の棺など、見どころたっぷり。
入館料は無料です。実際に行ってきましたので、写真と共に紹介していきます。
スコットランド博物館(Museum of Scotland)は、スコットランド、エディンバラにある国立博物館です。入館料は無料。
スコットランドの考古学的発掘品や中世の品々といった国立のコレクションに加え、地質学、考古学、自然史、科学、技術、芸術、世界の文化など、世界各地の遺物も収蔵しています。
1854年に、ヴィクトリア朝の教育理念を反映して設立されたスコットランド産業博物館がその始まりだそうです。
1日で全てを観て回ることは厳しいです!気になる展示エリアに直行することをおすすめします。
「科学技術のギャラリー(Science and Technology galleries)」
通信、交通、産業、工学、エネルギー、医療など科学技術の歴史・発展について展示されています。
パーシー・ピルチャーの記録破りのホーク・グライダーなど、天井から吊るされた見事な航空史の展示。
パイパートマホーク(The Piper Tomahawk)
1940年代後半から、機体が軽量化、大量生産されるようになります。パイパートマホークを生産していたアメリカのパイパー・エアクラフト社は、レジャー・トレーニング用航空機を生産する大きなメーカーの1つでした。
ワイラムディリー(Wylam Dilly)
現存する世界最古の機関車2台のうちの1台らしいです。
1813年に製造され、ニューカッスル・アポン・タイン近くのワイラム・ワゴンウェイで石炭を引いて川まで運んでいました。
蒸気機関の改良により全世界の産業革命の進展に寄与した発明家ジェームズ・ワットは、スコットランド出身です。国際単位系(SI)における仕事率の単位に「ワット」という名称がつけられているほど、すごい人です。
蒸気機関については、こちらの記事で紹介しています↓
クローン羊のドリー(Dolly the sheep)
日本の学校でも習う、あの史上初のクローン哺乳類である羊のドリーです。まさか剝製にされて、スコットランド国立博物館でグルグルと回転させられて展示されているとは(;’∀’)
1996年に、スコットランドのロズリン研究所が行っていた遺伝子組み換え家畜の生産研究の一環で生まれたドリー。
ドリーは、フィンランド産ドーセット種の羊の乳腺から採取した試験管内の単一細胞と、スコットランド産ブラックフェイス種の羊の卵細胞から生まれました。
人工クローンの成功率は非常に低く、ドリーは277個の卵から生まれた唯一の羊です。