グレンフィディック蒸留所見学(Grenfiddich Distillery)@スコットランド スペイサイド

2022-09-22旅行

スコットランドのスペイサイドにあるグレンフィディック蒸留所を訪問してきました!  

 

グレンフィディックは2015年までシングルモルトの売上世界一!日本でもよく見かけるウイスキーだと思います。

 

本記事では蒸留所ツアーの概要・見どころをご紹介します!

 

 

 

 

グレンフィディック蒸留所とは

スコットランドのスペイサイドにある蒸留所です。2015年にグレンリベットに抜かれるまでは、売上世界一のシングルモルトウイスキーでした。  

 

グレンフィディック(Glenfiddich Distillery)はスコットランド・ゲール語で「鹿の谷」という意味。グレンフィディックのボトルには牡鹿のシンボルが描かれています。

 

 

グレンフィディック蒸留所は、1886年にウイリアム・グラント氏によって設立されました。  

 

彼はもともと同じスペイサイド地区にあるモートラック蒸留所(Mortlach Distillery)で20年務めあげた後に独立、夢だった蒸留所を開業したそうです。  

 

今でこそシングルモルトウイスキーは一般的ですが、かつてグレンフィディックは同業者から「無謀な行為」と笑いものにされたそう…。

 

グラント氏には子どもが9人おり、生活は苦しい時期もありましたが、家族で力を合わせて乗り切ったそうです。現在も家族経営は続いており、『家族で力を合わせる』の方針のもと世界的ブランドにまで成長しました!蒸留器の数・生産量ともにスコットランド最大です。

 

工場見学ツアー受付の前には、家系図がずらりと展示されています。

 

 

蒸留所はダフタウンの近くにあります。ザ・マッカラン蒸溜所からは、タクシーで12分でした。タクシー代は20ポンド(約3,200円)ほど。  

 

蒸留所の前にバス停がありますが、運行間隔は1時間に1本です。しかも日曜日はバスは運行していませんのでお気を付けください!(;’∀’)   そのせいで見学後ホテル移動するのに相当苦労しました…

 

【住所】 Dufftown, Keith AB55 4DH

 

 

  マッカラン蒸留所見学の記事はこちら↓

【スコットランド】マッカラン蒸留所(The Macallan Estate)【ウイスキー蒸留所見学】

 

 蒸留所見学ツアーに参加しは2種類準備されてます。

 

ツアー 料金 所要時間 内容
Glenfiddich Distillery Tour 20ポンド
(約3,200円)
1.5時間 蒸留所見学ガイドツアー、
テイスティング:12年・15年・18年・21年グランレゼルヴァ
Glenfiddich Solera: Deconstructed Tour 60ポンド
(約9,600円)
2.5時間 蒸留所見学ガイドツアー、ユニークな製造工程がある8号倉庫の見学 
テイスティング:15年カスクストレングス4種

 

料金が高いDeconstructed Tourでは、ガイドツアーの見学内容が豊富で、貴重なカスクストレングスのウイスキーが試飲できます。  

 

カスクストレングスとは、樽出しそのままのウイスキーのこと。 通常ウイスキーは、樽で熟成されたのち精製水で希釈してアルコール濃度を40%に調整してから瓶詰されています。 なので一般消費者は中々樽に入ったウイスキー(アルコール分約60%)を楽しむことはできません。

 

極端な話、ウイスキーは樽ごとに味が異なるので、大富豪の方は気に入った樽があれば樽ごとご購入…なんてこともするようです。度数が強いのはもちろん、味・香りも強いです。  

 

以下写真は、以前見学した「グレンキンチー蒸留所(Glenkinchie Distillery)」のもの。見学の様子・カスクストレングスの感想は以下リンクから。

 

【スコットランド】グレンキンチー蒸留所(Glenkinchie Distillery)【ウイスキー蒸留所見学】

 

ここからはグレンフィディック蒸留所の見どころを語っていきます。

 

見どころ① 見学ツアー

よりお手軽なGlenfiddich Distillery Tour(20ポンド/人)を体験してきました。

 

Youtube動画でも紹介しています。

 

まずは『糖化』の工程です。原料の大麦麦芽にお湯を入れて糖分を抽出します。糖分たっぷりの液体(ワート)は、のちの工程で分解してアルコールにします。絞りカスはドラフとよばれ、一般的には家畜の肥料として再利用されます。

 

しかしここグレンフィディックでは、ドラフを100%バイオ燃料として活用しているそうです。SDGsですね。

 

次は『発酵』の工程。ウォッシュバックと呼ばれる発酵槽に、先ほどの麦汁(ワート)と酵母に投入します。手入れが簡単という観点から、ステンレス製の発酵槽を使う蒸留所もあります。

 

グレンフィディックは現地企業から調達するため、木製のウォッシュバックにこだわっているそうです。地域との共存共栄していて素晴らしいですね。

 

醸造時は炭酸ガスが発生するので、スイッチャーとよばれる回転する設備で泡を切ります。これがないと内部の圧力が高くなりすぎてフタが暴発してしまうのだとか…。

 

 

次は『蒸留』工程。圧巻のポットスチル。こちらは新型のようです。

 

 

左手にはスピリットセイフがありました。ここで蒸留液のいいトコ*だけを熟成工程に回します。スピリットセイフには鍵が掛かっており、酒税逃れができない仕組みになっています。

 

ミドルと呼ばれます。その名の蒸留器から出てくる蒸留液の内、中間帯で出てくる蒸留液。前半および後半の蒸留液はアルコール濃度が高すぎたり低すぎたりして熟成に不向きであり、かつ硫黄成分をはじめとした不快な臭気成分を含んでしまっているのでそれらを取り除く必要があるとのこと。弾かれてしまった蒸留液は再び蒸留器に導入されます。

 

こちらは旧式のポットスチルたち。バリバリの現役です。人と比べると大きさが分かります。

 

最後に『熟成』工程。熟成倉庫。倉庫内での写真撮影はNGとのことでしたが、外からはOKとのこと。それを聞いた瞬間、見学者全員が盗撮犯のように、カメラを向けてました。笑

 

倉庫の内部は涼しく、静謐という表現がぴったりな場所でした。

 

 

お待ちかねのテイスティングの時間。グレンフィディックの12年・15年・18年・21年グランレゼルヴァが楽しめました。

 

バイクで参加していた仲良しおじさん4人組、テイスティングをできなくて残念そうでした…。ドライバーは無料で同じウイスキーの小瓶をもらえるので自宅やホテルに戻って楽しむことができます。

 

「におい嗅ぐだけならOKですよ」という係員の粋な(?)計らいに、おじさん達が「匂いだけってそりゃ生殺しだよ…」「俺やっぱり飲みたいよー、バイク押してホテルまで帰るか…」「やめとけやめとけ」などとワチャワチャしてて面白かったです。

 

付き合い長い年をとっても仲良く微笑ましかったです。

 

 

 

 

   

 

見どころ② 素敵なラウンジ

 敷地内にはツアーに参加しなくても、ウイスキーやアフタヌーンティーを楽しめるラウンジがありました。    

 

シャンデリや暖炉の内装が素敵です。

 

 

ウイスキーを片手に談笑する紳士・淑女の皆様。我々も彼らのようになりたいです。