イギリスの夏にスーパーで見かける平べったい桃。
安く、甘くてとっても美味しいので日本人駐在員の間でも人気です!
今回はその平たい桃「バントウ(蟠桃)」(ドーナッツ・ピーチ(Donut peach)、フラットピーチ、サターン・ピーチ(Saturn peach)とも呼ばれます)を、おすすめの食べ方と共に紹介します。
日本では10倍ほどのお値段するので、ぜひ在英中にお試しください!!
フラットピーチって?
フラットピーチは、白い果肉・丸くて平らな形が特徴的なモモの品種です。日本人が良く知っている通常のモモよりも小さくて平たく、そして甘くて香りが強いです。白桃のような感じです。
ビタミンC・食物繊維が豊富
元々は中国産の品種で、1869年に中国からアメリカ合衆国にわたり、1990年代に人気となりました。
桃は中国では不老長生のシンボルで、特にこのバントウ(蟠桃)は道教の女神・西王母が天界で育てる桃であり、食べれば不老不死が授かるとされています。『西遊記』では、孫悟空がこのバントウ(蟠桃)を盗み食いするという場面があったり、世界三大美人の一人である楊貴妃の好物だったという話が残っていたりします。
イギリスでは夏(6月~9月)になると、スーパーに出回ります。イギリスだけでなく、ヨーロッパで豊富に採れるフルーツでお手頃価格です。イギリスのスーパーで売られている物はスペイン産のものが多い印象です。
スーパーでフラットピーチを見かけると「夏が来たなぁ……1年経つの早!」という感じです。
お値段はおいくら?
日本でも通販等で購入することができますが、お値段は1つ300円以上。ブランド品ともなればもっと高く、高級フルーツです!
ケチな私(妻)は手が出ない高級フルーツ…ふるさと納税の返礼品で食べる桃で十分です(;’∀’)
そんな日本では高級フルーツのフラットピーチですが、イギリスのスーパーでは5、6つ入って1ポンド(約160円)です。1つ30円ぐらい、日本で買う場合の十分の一!
日本では高級フルーツだった桃が、バナナ・みかんを買うような感覚でお手頃に買えてしまいます(^^♪
賞味期限?(Best Before)がパッケージに記載されています。個人的におすすめしたい食べごろの時期は、記載の日付の1週間後ぐらいです。
記載の日付より前だと、まだ固くて皮がスルッと剥けてくれません(;’∀’)早く食べたい気持ちをグッと我慢して、熟すのを待ちます。
おすすめ桃料理レシピ
そのまま食べても十分に甘く美味しいフラットピーチですが、料理に使っても最高です。
せっかく安く買える在英中ですから、贅沢な桃レシピに挑戦してみました。
桃と生ハムマスカルポーネ
フラットピーチとマスカルポーネチーズを、生ハムで包んで、オリーブオイルと黒コショウをかけてみました。
生ハムの塩分と、桃とマスカルポーネチーズの甘味のバランスが良いです♪
イギリスでは、生ハムもマスカルポーネチーズも安いです。桃も、生ハムも、チーズも日本では高いので、贅沢なワインのおつまみに感じます。
マスカルポーネチーズは、たっぷり250gで90p(約145円)です。
プロシュートハムは、1㎏あたり9.99ポンド(約1,600円)です。日本のスーパーでもよく見る薄切りタイプのものは、数百円ぐらいで売っています。
桃マスカルポーネ
桃とマスカルポーネチーズに、ハチミツ・黒コショウ・オリーブオイルをかけてみました。生ハムが苦手、お酒のおつまみでなくてもいい、という方におすすめです。
甘すぎてくどい場合は、白ワインビネガーをかけるとサッパリして、夏らしい料理になります(^^♪
豚肉と桃のサルティン・ボッカ
サルティンボッカは、牛肉・鶏肉・豚肉などに、生ハムとセージを乗せたり並べたりした料理で、イタリア・スペインではポピュラーな料理です。
作り方はオーブンに放り込むだけ簡単、材料もイギリスのスーパーで安く手に入るものばかりです。簡単・安いわりには、おしゃれな料理になります(^^♪
材料は桃・豚肉・生ハム(orサラミや乾燥ソーセージ)・セージ・白ワイン・パン粉・粉チーズ(orスライスチーズ)です。
作り方は
- それぞれの材料を薄くスライスして、交互に重ねていく。
- 塩・セージ・パン粉・粉チーズ(またはスライスチーズ)をかけて、最後に白ワインをふりかける
- 190℃のオーブンで30分焼き上げる
イギリスの夏のフルーツであるフラットピーチ。
桃は日本では高級フルーツですから、お手頃価格でゲットできるイギリスでぜひ試してみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
イギリス生活の自炊を、毎月紹介しています↓
イギリスのスーパーで買えるもの紹介記事