ビール工場見学ができる札幌の「サッポロビール 北海道工場」。
2024年2月にリニューアルオープンしたという、ビール工場見学ツアー「サッポロクラシック☆ツアー」に参加してきました!
料金、所要時間、空港からのアクセス、試飲など、写真と共に紹介します。
サッポロビール 北海道工場
北海道の大地に佇むビール工場「サッポロビール 北海道工場」。
最寄り駅は、サッポロビール庭園駅。新千歳空港駅から20分ほどの距離にあります。空港から札幌駅へ向かう路線の、途中の駅にあります。
札幌市内にある「サッポロビール博物館」とは別の施設です。よく間違える人が多いそうなので、お気を付けください。
サッポロビールていえん駅に到着。無人駅のようです。
電車は1時間に2~3本。
駅を出てサッポロビール工場までは徒歩5分です。
それにしてもすごい雪(;’∀’)雪かきしなければ、この高さまで積もるのですね…。
サッポロビール工場の入口がこちら。
ビール工場見学ツアー「サッポロクラシック☆ツアー」
今回参加したのは、ビール工場見学ツアー「サッポロクラシック☆ツアー」。
1985年に誕生した、北海道限定販売の生ビール「サッポロクラシック」の魅力、原料、製造、歴史やエピソードなどを体験できるツアーです。最後にはサッポロクラシックの試飲も楽しめます。
所要時間は60分(その内、試飲時間20分)。料金は、大人1人1,000円。1日5回開催されています。(①10:30、②11:00、③13:30、④14:00、⑤15:00)
2024年2月1日よりリニューアルオープンしたという工場見学ツアー。参加したのは2月上旬で、リニューアルしたての見学ツアーということでワクワクです。
ツアー参加者の集合場所からツアースタート地点まで、バスに運んでもらいます。
つり革がサッポロクラシックになっていました。
ガイドさんの挨拶とともに見学ツアーがスタート。
ツアースタート地点には、サッポロクラシックの写真撮影スポットと大きな看板が出迎えてくれます。
明治時代、1876年に開業した「開拓使麦酒醸造所」が、サッポロビールの歴史のはじまりです。
一番最初に発売されたビールのラベルには、大きな赤い星がデザインされています。
この星は、輝きが強く北の方角を指し示す北極星を表しているそう。星のマークは開拓者精神を象徴するシンボルであり、100年以上たった現在でもサッポロビールの伝統のシンボルとして使用されています。
エントランスの天井にも、赤い星がデザインされていました。
北海道限定生ビール「サッポロクラシック」は、1985年誕生。以来、道民に愛され続けています。
北海道産の原料を一部使用しています。上品な香りのファインアロマホップ、麦芽100%の生ビールです。
このサッポロビール工場から車で7時間離れた網走地区。その網走地区で獲れた大麦を一部使用しているそうです。
ホップの毬花(きゅうか)。ホップの株は雄株と雌株に分かれており、ビール作りには雌株の毬花だけを使用します。
フィールドマンと呼ばれる、原料調達のプロの社員たちが世界中の原料産地を訪れ、現地の生産者とともにホップや大麦を作り上げていく「共同契約栽培」という方法をとっているそうです。
北海道では、4月に種をまき8月に収穫。
仕込み窯、仕込み層、濾過槽、煮沸窯、発酵タンク。ビール造りの工程を説明してもらえます。
ドイツ古来の醸造法である「ホッホクルツ製法」と呼ばれる、高温・短時間で仕込む製法で造られています。ドイツ語で”ホッホ”は高温、”クルツ”は短時間という意味です。
この製法により、スッキリしつつも飲みごたえがあるビールに仕上がるそうです。
出来上がった麦汁は、発酵タンクで7~10日間かけて発酵されます。窓の奥にある大きなタンクが、発酵タンクです。
発酵タンクは、高さ16メートル、半径3.9メートル。とっても大きいタンクが30本も立ち並んでいます。
オレンジ色の絨毯の中心に立つと、ちょうどタンクの真ん中に立っているような感覚です。
この後は、ビールのパッケージのエリアへ案内されました。パッケージエリアは写真撮影NG。
当日は土曜日ということで、パッケージのラインは動いていませんでした。そこで、缶・瓶へビールを充填する機械、ラベルを貼る機械など、高速処理している様子を動画で紹介してもらえました。
ビールを充填する機械は、1分間に900缶のビールを詰めることができるそうです。詰めた缶ビールは0℃と非常に冷たいため、缶の表面は結露します。結露したまま段ボールにいれると箱が濡れて破れやすくなってしまうため、缶の表面を常温に戻す作業があるそうです。
機械でありとあらゆる検査をし、さらには目視検査を通過したビールだけが、私たち消費者の元に届けられます。目視検査も高速で行うため、大変目が疲れる作業とのこと。そのため、20分交代で検査が行われているそうです。
パッケージエリアの次は、歴代のサッポロクラシックのラベルが展示されていました。ここから、また撮影OK。
初代のサッポロクラシック。
1985年は、本州青森県と北海道を結ぶ海底トンネル「青函トンネル」が開通した年でもあります。
1988年からは、これまでの青いラベルを一新して、白いラベルに。
こちらが最新のラベルデザインです。
サッポロビール、エビスビールの歴代ラベルの展示
いよいよ、試飲の会場へ。ワクワク試飲タイムです。
試飲会場への廊下には、歴代の広告ポスター
昭和のスターや
北海道出身の有名人。
見学の最後には、パノラマに広がる四季折々の変化を楽しめる「大空」と「庭園」を眺めながら、「サッポロクラシック」を楽しめます。
真っ白な庭園と、青い空が美しいですね!雪景色が見られる時期に訪問で来てよかったです。
試飲会場には、著名人のサインがいくつも飾られていました。
試飲は380mlグラス。1杯おかわり可能で、合計2杯飲むことができます。
ガイドさんによる、美味しいビールの注ぎ方の実演。三度にわけてゆっくり注ぐことがポイントだそう。
見学ツアー参加者の中には、海外からの観光客も。
ドイツからやってきたというご家族は、高校生くらいの娘さんがビールを飲めずに残念そうにしておりました(*_*)
ドイツではビールは16歳から飲めます。しかし、日本の法律ではお酒は20歳から。「ドイツではいつも飲んでるのに!!」と不服そうでした…(笑)
試飲会場には、喫煙室。時代を感じますね。
試飲会場には、ここでしか買えないオリジナルグッズ・商品が販売されているショップが併設されていました。
サッポロビール札幌工場のミニチュア模型。ゴルフコースもあるんですね!
試飲会場から出ると、併設されているジンギスカンレストランの入り口へと出てきます。
併設のジンギスカンレストラン「ヴァルハラ」
「サッポロビール 北海道工場」に併設されている、ジンギスカンレストラン「ヴァルハラ」。
ビール工場見学のついでに立ち寄ることができます。工場見学の時間より早めに到着して、ビールを飲みながら時間調整するもよし、ビール工場見学後にジンギスカンランチを楽しむのもよしですね(^^♪
ビール工場見学ツアーの出口のすぐそばにあります。
ビール工場見学の後だと、なおさら一杯やっていきたくなります。
商売上手だ…(;’∀’)
ジンギスカンのタレや、北海道の形をしたプレート、ビールコースターなど、お土産・グッズも販売されていました。
週末でしたが、予約が無くとも待ち時間なしで案内してもらえました。
メニューはこちら。
ビールはもちろん、北海道らしいお料理やおつまみ。飲み物だけの注文でも問題ないようでした。
ドイツビールの、アルトビールやヴァイツェンビールもありました。ウイスキーやサワーなども、もちろんサッポロビールの商品で揃えられています。
たっぷり食べたい方向けの、2時間食べ食べ放題・飲み放題のコースがありました。飲み放題だけのコースはありません。
ラム肉のしゃぶしゃぶもあります。北海道らしい料理ですね~。
他にも美味しそうなメニューがたくさん!この後も、いろいろとグルメ巡りをしたいのに、つい食べすぎてしまいそうになります(*_*;
まずは、ビールで乾杯!
左が「アルトビール」(860円)。ラガーとは違い、上面発酵ビールで、まろやかな口あたりとすっきりした味わいが特徴的です。
右が北海道限定の「サッポロクラシック」(900円)。
隣接するサッポロビール北海道工場で醸造された、北海道でしか販売されていない限定ビールです。深い味わいのある飲みごたえと、スッキリとした飲みやすさがあります。
他の国内ビールメーカーのビールと比べると、後味の苦味が少なくまろやかな感じがします!ラガービールが苦手な人も、比較的飲みやすいのではないでしょうか。
「揚げじゃがバター ~いかの塩辛のせ~」(620円)。
620円にしてはたっぷりの量!
思ってた2倍の量がきた…!(;’∀’)笑
じゃがいもは甘くてねっとりホクホク。塩辛は濃厚なめらか。塩辛のしょっぱさと、バターとじゃがいもの甘さの相性がたまりません!
実は私、塩辛は得意じゃないけど…この塩辛は美味しく食べられる!
ぜひ、自宅でも作ってみたくなるおつまみでした。
「ラムしゃぶ<肉のみ>」(1,080円)。
ラムしゃぶは単品でも注文できました。他もいろいろと食べたい観光客にとっては嬉しい配慮ですね。
そしてこちらも、お値段以上の量がたっぷり!ラム肉はクセが少なく、食べやすいです。
観光地のような工場併設のレストランであればどんどんお客さんはやってきますし、内容に正直あまり期待していませんでしたが、お値段以上のボリュームと美味しさです。なめてて申し訳ございませんでした(*_*;
以上、2024年リニューアルオープンしたサッポロビール北海道工場の、見学ツアー体験記でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。