歴史あるイギリス紅茶で有名なブランドと言えば、ヨークシャーティー・トワイニング・東インド会社など様々です。
1886年創業の老舗英国紅茶ブランド「ウィッタード・オブ・チェルシー(Whittard of Chelsea)」も、歴史ある英国紅茶ブランドの一つ。
今回は、ロンドンにある店舗に行ってきました。店内の様子や、クリスマス商品や夏の商品などシーズンごとの商品をご紹介します。
ウィッタード・オブ・チェルシー Whittard of Chelsea
Whittard of Chelseaは、コーヒー、紅茶および関連製品を販売する英国の企業です。
1886年にウォルター・ウィッタード(Walter Whittard)がフリート・ストリートに開いた紅茶専門店から始まり、1973年までウィッタード一族が経営していました。
世界大戦でロンドンの倉庫が大打撃を受けたことで、拠点をチェルシーに移します。
1996年にAlternative Investment Marketに上場しましたが、インターネット事業を立ち上げようとして大きな損失出し財政難に(;’∀’)
アイスランドの投資会社に売却されるも、2008年のアイスランドの金融危機で破産…波乱万丈ですね(*_*;
その後ロンドンの投資会社に売却され再建。ブランドロゴや商品の見直しなどの大きな経営改革がありました。
その結果、現在の人気を得るまでの紅茶ブランドになり、今ではイギリスの50店舗、台湾に1店舗を持っています。
ロンドンの店舗
ロンドンのトッテナム・コート・ロード駅(Tottenham Court Road)近くにある、オックスフォード・ストリート(Oxford Street)の店舗に行ってきました。
【Location】
53 Oxford St, London W1D 2DY
高級店が数多く並ぶピカデリーサーカス駅周辺、セント・ポール大聖堂や各劇場が集まるコヴェントガーデン駅周辺など
ロンドン観光で訪れるような有名な場所に、ウィッタードは何店舗もあります。
観光・用事のついでにお店に立ち寄ることができるので便利ですね(*^^*)
店内には華やかなパッケージの商品がずらりと並びます!
ギフト用の各種商品詰め合わせセットがいくつか販売されていました。
複数種類の紅茶が少しずつセットになった商品。
英国らしい紅茶と言えば、茶葉本来の味わいと香りを楽しめるブラックティー。
定番のイングリッシュブレックファスト、ヴィクトリア女王が愛飲していたことから人気に火がつき、国民的なフレーバーとなりました。
100年以上にわたって愛され続けているウィッタードがのイングリッシュブレックファスト、ミルクティーにして飲むのをおすすめされていますが、ストレートで飲んでも濃すぎない味です。
アールグレイは上質な中国茶とセイロンルースリーフ紅茶の英国式ブレンド。柑橘系のベルガモットの風味が特徴的です。
缶の茶筒は、上品で綺麗なデザインです。凹凸感があって可愛いです。
イングリッシュブレックファストのイエローのパッケージデザインは、朝食時の鳥のさえずりをイメージした模様です。
インフューザーとのセットや、パッケージと同じデザインのティーカップ&ソーサーとのセットも販売されています。贈り物にも喜ばれそうですね(*^^*)
イングリッシュローズのパッケージデザインは、ヴィンテージのティードレスの柄にインスパイアされたものだとか。
茶筒をコレクションしている紅茶好きの方には、喜ばれそうな可愛い柄です。
「不思議の国のアリス」のデザインの茶筒、ティーカップやポットなどの茶器類もありました。
フーズリーフタイプの茶葉。茶葉が入った小瓶も一緒に陳列されており、香りを試すことができるようになっています。
こちらのイングリッシュローズというブレンド、華やかな香りで思わず夫と2人で「うわぁ~(*’▽’)♪」と声を上げてしまいました(笑)
バラはイギリスの国花です。お土産にもぴったりな茶葉ですね。
ティーバックタイプも種類豊富でした。ティーポットやティーインフューザーを持っていない人でも気軽に買えます。
試飲コーナーがありました。
セルフで飲めるようになっており、手に持つとちゃんとティーポットが温かくて驚きました。保温できる台の上に乗っていたんですね(;’∀’)
お店の目立つところに陳列されていたのは、この時期目玉のクリスマス商品。
こちらも可愛いデザインです(*^^*) 一目惚れして買ってしまいそうです。
クリスマス商品からは紅茶2種、ホットチョコレート2種。
缶のデザインが可愛いです(*’▽’)
紅茶やコーヒーに合う、ビスケット(日本人がイメージするクッキーは、英国ではビスケットと呼ばれます。クッキーはアメリカ英語。)も人気商品です。
バター風味のクッキー生地にたっぷりゴロゴロの塩キャラメルが入っている「Salted Caramel All Butter Biscuits」
クリスマス限定のブレンドティーも試飲できました。
スパイスが効いたチャイといったように、寒い日に飲みたくなるような体の芯から温まるようなフレーバーがありました。
こちらのオックスフォードストリート沿いのお店は、多店舗よりも小さくて狭いです。それでもこんなに何種類も試飲できるように準備されています。
エリザベス女王在位70年を祝うプラチナ・ジュビリー。その期間限定の商品たちです。
英国の国旗の色である、赤・青・白を使ったパッケージのデザインがおしゃれです。
インスタントティーの「ピンクレモネード」。
試飲させてもらったところ、甘酸っぱさと苦味のバランスが良くとても美味しいです!夏の定番商品だそうです。
紅茶だけでなく、実は「ホットチョコレート」も大人気!茶葉に負けないくらいホットチョコレートの種類も豊富です。
ホワイトホットチョコレート、ラズベリーホットチョコレート、70&カカオホットチョコレート、オレンジ風味のホットチョコレート、ヴィーガン用のホットチョコレートなど…
オンラインショップのホットチョコレート商品欄には40種類ほどあり、豊富なラインナップが魅力的です。
ホットチョコレートの試飲も2種類ありました♪
試飲で気に入ってしまったこちらの「Salted Caramel Flavour Hot Chocolate」(9£)
味わう前に香りだけで
ぅ、うんまっっ!!!!
と違いを感じるほどの美味しさです(;’∀’)
お店で飲むホットチョコレート、家で再現できなさそうな味と香り。絶妙な塩分…。
「ココアに9£(1,400円)!?そんな高いココア買えない…(*_*)」などと思いながら試飲したら、美味しすぎて即購入してしまいました…
飲んだらわかる、と言わんばかりにたくさんの試飲用のホットチョコレートや紅茶が用意されており、まんまと策略にはまってしまいました(笑)
ホワイトホットチョコレートは、ミルクティーに少し入れて飲むのもおすすめみたいです。コクが増すのだとか。
ただホットミルクに混ぜるだけでなく、楽しみ方の幅があって良いですね♪
コーヒーも販売しています。コーヒー豆の量り売りもしているようです。
紅茶のように香りを付けた「Flavoured Coffee」という商品も。
レジには他にもいろんな商品が販売されていましたよ。
夫はアールグレイのティーバッグを購入。25個入りで5.5ポンド(850円くらい)でした。
バッグに入れて買って帰ったら、バッグの中がアールグレイの香りでいっぱいになりました!それくらい香りが強く、ティーバッグでもパワーのある香りが楽しめます。
抽出時間は3~5分。ミルクティーにするのではなく、そのままストレートで飲むことをおすすめされています。
近代日本における美術史学研究の開拓者と呼ばれる岡倉天心(岡倉覚三)。東京藝術大学の設立に貢献した人として有名です。
その著書、『茶の本』(The Book of Tea)の一節?が、パッケージに書かれていました。
茶道を仏教(禅)、道教、華道との関わりから広く捉え、日本人の美意識や文化を解説しているという著書。
新渡戸稲造の『武士道』と並んで、明治期に日本人が英語で書いた著書として有名なのだとか。
ーしばらくの間、はかないものを夢み、美しくも愚かしいことに思いをめぐらせよう。
「the beautiful foolishness of things 美しくも愚かしいこと」は、禅のことばに関連するようです。
「牛乳を入れずに飲むのがおすすめ」の記載があったので、ストレートでいただきました。
夫からもらったお小遣いを大事に大事に使っていた私(妻)が、あまり迷わず買ってしまうほど美味しいこちらの
「Salted Caramel Hot Chocolate 350g」
香ばしい塩キャラメルの風味、チョコのコク。ココアを飲んでるというよりは、塩キャラメルミルクビスケットを飲んでる?ような…
家で飲む味じゃなく、ちょっと高級なラウンジで出てくるような飲み慣れていない高級感ある味です!
牛乳がすぐ無くなってしまいそうなほど、美味しいです(*’▽’) 年末年始、日本では牛乳が余って大量廃棄される可能性があると噂で聞きましたが、これがあれば牛乳の消費を促進できるのではないかと思ってしまいます。
「イングリッシュ・ローズ、ナンバー12」。ティーバッグ50個入りで、6ポンド(960円くらい)でした。
強い薔薇の香りが漂うローズティー。一度これを飲むと、普通の紅茶に戻れなくなりそうです。
イギリスでは有名ブランドですが、日本では一般的には知名度が低いウィッタード。
お土産に自宅用にいかがでしょうか。ぜひ一度お試しください♪
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