X線装置
1896~1897年ごろのX線装置です。
ガラス柱に取り付けられた13インチのスパークコイル、木製スタンドに取り付けられたコンデンサー、3脚の木製チューブスタンド、クロム酸バッテリーなどから構成されています。
トランスジェニック動物のヒツジ”トレイシー”
スコットランドのエジンバラの研究所で、1990年から1997年にかけて育てられました。
トランスジェニック動物(遺伝子導入動物)とは、他の生物の遺伝子を組み込まれ、育てられた動物のことです。
展示されているのは、病気治療に有効なタンパク質を、乳汁中に生産するトランスジェニック羊。ヒトのタンパク質(αアンチトリプシン)を乳汁中に分泌するように遺伝子組換えされたそうです。
αアンチトリプシンは、肺疾患である肺気腫の治療法として期待されていました。
日常で使用されていた道具が、時代ごとにわけて展示されています。
1750年から1820年にかけてのこの時代のイギリス。
フランス革命(1789~1795年)、アメリカ独立革命(1776年)、ナポレオン戦争(1796~1815年)を経験し、産業革命の始まりでもありました。
当時の工業・製造業は小さな工房や各家庭で行われており、そこで使用されていた道具や、製造された製品などが展示されています。
1820~1880年のこの時代は、鉄道・電気によって飛躍的に発展した時代です。
蒸気を動力源とした製造機械が発達し、さまざまな製品が手作業よりも安価に大量に生産できるようになりました。
この時代の人々の暮らしに密着した必需品や嗜好品が展示されています。
外科手術用具一式
1867年ごろに、ロンドンのアーノルド&サンズ社で作られたもの。19世紀の外科手術は、メスを入れる際に深く切り込んだりとまだまだリスクが高いものだったそうです。
象牙製入れ歯
1830年頃の象牙の入れ歯です。前歯はなんと人間の歯なのだとか(*_*;
機械製造工場の模型
電気モーターが発達し個々の機械を動かすようになる以前は、大きな蒸気機関1台で工場全体を動かしていました。
この模型(1850~1880年製作)は、さまざまな種類の機械がラインシャフトから動力をもらっている様子が表されています。機械を動かすエンジンは通常、別の部屋に置かれていました。
このモデルは、一般的な機械製造工場で見られるもので、小型旋盤の中には足踏み式のものがあります。部品の大まかな準備や繊細な仕上げは、手作業で行われていました。
膨大な展示物・展示アリアがある、ロンドン科学博物館(Science Museum)。
入場料無料なので、少しずつ通って他のエリアも紹介できるようになりたいと思います。
次回その②記事に続きます。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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