「Rococo to Revolution」1700年 – 1815年
18世紀は、新しい「啓蒙」思想に彩られたダイナミックな時代でした。しかし、アメリカとフランスで起きた革命により、波乱の時代として幕を閉じました。
遊び心にあふれた装飾的な「ロココ」様式は、古典文化に着想を得たよりシンプルで厳格な芸術へのアプローチである新古典主義に取って代わられました。
世紀末のフランス革命では、皇帝ナポレオンがプロパガンダのために新古典主義様式を取り入れました。
ジョヴァンニ・パオロ・パニーニ 『ショワズール公爵の入城とサンピエトロ広場』 1756年
イタリア画家、ジョバンニ・パオロ・パンニーニ(Giovanni Paolo Panini)は、
北イタリアのピアチェンツァで建築や舞台背景の画家として修行し、ローマに移り、18世紀のローマを代表する風景画家となりました。
彼の作品には、都市や壮大な遠近法の室内図、儀式、街並みなどが多いです。
この作品「ショワズール公爵の入城とサンピエトロ広場(St Peter’s Square with the Entry of the Duc de Choiseul)」は、パンニーニが得意とした、重要な国家的儀式を描いた壮大なローマ景観の代表例です。
ローマ教皇庁の新任フランス大使の入城と、それに続く教皇との最初のレセプションの様子を描いたもの。
このような催しには、豪華な馬車も含め、莫大な費用がかけられました。その準備に時間がかかったため、大使がローマに到着してから1年以上も経ってからこの催しが開催されたそうです。
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エディンバラ中心地にあり、アクセスが良いスコットランド国立美術館(Scottish National Gallery)。
所要時間は1時間ほどと、市街地観光の際に立ち寄るのにおすすめです。
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