【シティオブロンドン】ジンの蒸留所ツアー

2021-11-26イギリス

 

イギリスのお酒と言えば「ビール」「ウイスキー、スコッチ」のイメージがありますが、実はジンも美味しいです!

今回は数々の受賞歴があるロンドンの小さな蒸留所「シティ・オブ・ロンドン(City of London)」の見学ツアーの様子を紹介していきます。

地下にはバーも併設されており、たくさんのお客さんでにぎわっていました。

 

 

【Location】

22-24 Bride Lane, London, EC4Y 8DT

 

 

シティ・テムズリンク駅、ブラックフライアーズ駅から徒歩数分にある蒸留所「シティ・オブ・ロンドン」。近くには観光名所セント・ポール大聖堂があるエリアです。

狭い裏路地のような通りに入口があります。

 

 

 

地下へ続く階段を降りると、蒸留所らしい蒸留タンク、その横にはバーがあります。

店内の照明は少し暗めで大人な雰囲気美しいジンボトル・ジングラスがずらっと並んでいて壮観です!

 

 

 

今回は「シティ・オブ・ロンドン蒸留所ツアー(City of London Distillery tour & gin tasuting)」を申し込んでいきました。

1時間のツアーの内容は以下の通り。ツアー料金は25£/人です。

  1. ウェルカムドリンクのジントニック1杯
  2. ロンドンのジンの歴史、ジンの製法についての説明
  3. 4種類のジンのテイスティング
  4. ツアー終了後もテーブルで飲食可能
  5. ジンが1本あたり5£(750円くらい)割引になるバウチャー付き

 

ツアー予約のことを伝えると、テイスティングが準備されたテーブルへと案内してもらいました。

 

ウェルカムドリンクのジントニックで、まずはツアー参加者みんなで乾杯「cheers!」

シティ・オブ・ロンドンのドライジンです。

トニックウォーターはフィーバーツリー「プレミアム トニックウォーター」人工甘味料、人工香料、保存料などを加えていないことで有名なブランドです。

お酒の味わいを引き立てるカクテル素材として最適、そのまま飲むこともできるようです。

 

 

 

 

美味しい!!ジンの香りが強い!
ただ混ぜただけなのにこんな美味しいジントニックになるなんて…(;’∀’)

 

 

 

テーブルの上には、テイスティング用の4種のジン、チェイサーの水、コップに入った原料らしき木の実など。

 

先ほどのジントニックを飲みながら、ガイドのお兄さんがジンの作り方・歴史について話してくれます。

 

ジンは大麦、ライ麦、ジャガイモなどを原料とした蒸留酒

この原料だけみると、ウイスキー・ウォッカなどの蒸留酒と変わらないようにみえます。そこでジンを特徴づけているのが「ボタニカル」と呼ばれる植物の葉・根・樹皮・種子・花・実、植物由来のハーブやスパイスたちです。

 

EUでは以下の通りジンの規定が定められています。

  1. ジュニパーベリーの香りを主とする
  2. 農作物由来のアルコールをベースとする
  3. 瓶詰アルコール度数は37.5%以上

 

ジンの特徴的な香りづけに欠かせないのがこちらの黒い実「ジュニパーベリー」です。我々がよく知ってるジンのあの香りが、潰すとよりよくわかります!

 

 

 

香りづけに必要なハーブ・スパイス(ボタニカルと呼ばれる)

その他にはこちらのコリアンダーの実

 

アンジェリカの根

このような様々なボタニカルにより香り付けされ、複雑で香り高いジンが出来上がります。

 

 

 

ジンの起源はオランダ。解熱・利尿用薬用酒として造られたjenever(英語読み: ジェネヴァ)が起源で、普通に飲んでも美味しいため一般化していったのだとか。

1689年にオランダの貴族、ウィリアム3世がイングランド国王として迎えられた際に、このお酒がイギリスに持ち込まれ普及していきました。(短く「ジン」と呼ばれるようになった)

 

18世紀のジンの流行時には、ロンドン港に運ばれてくるスパイスや柑橘類の恩恵を受け、ロンドンのどの通りにもジンの蒸留所やジンの店がありました。

しかし、当時ロンドンなどの大都市に労働者が流入しスラム街が形成され、質の悪いジンや密造されたジンなどが出回り、低所得者の間にジン中毒ともいえる現象が起こっていました。

 

 

ウィリアム・ホガースの銅版画『ビール通りとジン横丁』

健康的で活気あふれる「ビール通り」と対比して、アルコール中毒のような人であふれる「ジン横丁」。当時のジンのイメージ・扱いが悪かったことがよくわかります。

 

 

ジンブームが去った後、ロンドンのジン蒸留所は閉鎖され、200年近くの間ロンドンにはジンの蒸留所がひとつもありませんでした。

この200年の沈黙を経て、2012年にシティ・オブ・ロンドン蒸留所がオープンしました。

 

この200年の間にジンの蒸溜技術は向上、ジンはより洗練され、より繊細な風味を持つようになりました。

シティ・オブ・ロンドン蒸留所のように、少量生産の蒸留所ができるようになったのも技術の向上によるものだとか…

古き良き伝統あるジンの味も守りつつ、新しい現代的なボタニカルの組み合わせのジンも作っていく」を目標としているようです。

 

 

4種類のジンのテイスティング。

  • Christopher Wren
  • Old Tom
  • Connoisseur’s cut
  • Grapefruit

下段の2つは「Whitley Neill」というシリーズのジン

 

ガイドのお兄さんが一つ一つ説明してくれます。ネイティブのスピード、専門用語で全部は聞き取れない私(妻)…笑

聞き取れない部分は夫に教えてもらいながら、楽しみました(;’∀’)

 

Christopher Wren 
No.2 シティ・オブ・ロンドン クリストファーレン

アルコール度数は45.3(%)

クリストファー・レンはセントポール大聖堂を再建した建築家の名前です。この蒸留所の近くにありますね。

マスターディスティラーであるトム・ニコル氏が手掛けたプレミアムジンなのだとか。ジュニパーベリーの強い香りと、ほのかにオレンジの皮のような香りがします。

オレンジピールを入れたカクテルとして飲むのがおすすめらしいです。

 

 

Old Tom
No.3 シティ・オブ・ロンドン オールドトム

アルコール度数は40.3(%)

ロンドン・ドライよりも古いスタイルのジンであるオールド・トム。甘口です。

砂糖と強いスパイスの入ったボタニカルを加えることで、口当たりを良くしているのだとか。

 

 

 

 

Connoisseur’s cut
コニサーズカット

アルコール度数は47(%)

ボタニカルの良さを引き出すためアルコール度数は高め。蒸留タンクから出てくる際の最初・最後の部分はカットし、質の良い部分のみをボトリングした一品です。

ジュニパーベリーとシトラスの香りが豊かなジンです。

 

Grapefruit グレープフルーツ

アルコール度数は43(%)

グレープフルーツの香りづけがされたジン。甘口です。

今までのいかにもジンらしい香りのものとはまた違った風味。ジンと言われずにカクテルとして出されたら、ジンと気づかないかもしれません…(;・∀・)

 

 

 

続いて蒸留設備のあるブースに移動して、ガイドさんの説明・質問タイム

 

席に戻ったところでちょうど1時間が経っていました。ガイドツアーはここで終わり。

この後もテーブルに居ていいよ、とのことでまだ少し飲んでいくことにしました。

 

遅い時間帯になってきたところで、店内も混んできました(;’∀’)

空いている座席は無く、みんな立ち飲み状態です。この人気ぶりを見ると、ゆっくりテーブルに座って飲むことができるツアーを予約して良かったと思います。

 

 

ここからは追加料金でジンを注文。

 

私(妻)はRhubarb&Ginger、夫はSquare Mileを注文しました。それぞれ9£、ちゃんとしたバーで飲むカクテルの価格帯ってところでしょうか…

 

フードメニューはそこまで充実しておらず、オリーブやサラミなどがありました。

 

お酒に自信があるお店なので、フードメニューに力を入れずともお客さんはたくさん来るのでしょう。

前回の英国クラフトビールのパブでも、フードメニューはおつまみ程度しかありませんでした。

一般的なパブと違い、お酒が主役のお店に行く場合は食事はある程度済ませておくとよいかもしれません。

【ビール通の英国パブ】クラフト・ビア・カンパニー(The Craft Beer Co. )

 

 

ツアーには5£割引でジンボトルを買えるバウチャーが付いていましたので、夫婦2人とも気に入ったオールドトムを買って帰ることにしました。

店員さんにその旨を伝えると、席で会計・席まで商品を持ってきてくださいました。こちらの蒸留所のトートバッグに入れてくれています。

 

ボトルショップのメニューにはオールドトム30£と記載があり、そこから5£引きの25£で購入。

日本の通販で買おうとすると8,000円前後する高級なジンです(;’∀’)それを、半分以下の値段で買えて満足でした!!

 

こちらがジンのボトル。観光名所のひとつ、セントポール大聖堂のドーム部分がボトルデザインとして使われています。

 

セントポール大聖堂

 

 

 

店内を散策すると壁には、この蒸留所の歴代の作り手達の肖像画。

ジンの原料であるボタニカルと、脈々と受け継がれるジンの技術が表現されているようです。

 

 

席に戻ると、さきほどのガイドさんが話しかけてくれました。

なんと弟さんが札幌に住んでいるらしく、北海道の大自然や海の幸のすばらしさ、「いつか日本に行ってみたいぜ!」という熱い意気込みを語ってくれました♪

ロンドンに来てから現地の人に「日本の~に行ったことあるんだけど、めっちゃよかったよ!」の話をされることがちょくちょくあります。

 

そのたびに、

 

海外の人からそう言ってもらえる日本っていい国だよなぁ(;’∀’)

 

と思ったり

 

また

私今、現地の人とお酒を飲みながら、なんでもない雑談ができてる!!

 

と、自分の英語力アップを感じることができ、学習意欲がグングン湧いてくる良い経験になっています(*^-^*)

 

 

 

蒸留所ガイドツアーも、バーも大満足でした!

自分が通いたいなと思えるバーでもあり、人におすすめするのにも良いバーでもあります。

ロンドン旅行の際はぜひ訪れてみてください♪