見どころ② 壁一面のボトル840種類!
入って左手すぐに目にするのは、高さ18mのガラスの壁一面にウイスキーボトル。
840種類のウイスキーボトルはマッカランにおける『液体の歴史のアーカイブ』さながらです!
『マッカランの宝箱』とも呼ばれているそうです。
攻めに攻めた6L入りのボトル!2014年に香港のオークションで628,000$で落札されたそうです…(円安の今なら実に8.8千万円!!)。世界にはとんでもないお金持ちがいますね。
72年もののマッカランも!香水のようなオシャレなクリスタルです。このウイスキーはこの蒸留所&ビジターセンターの完成に合わせてリリースされました。特徴的な屋根の形をクリスタルの曲線で表現したとのことです。
見どころ③ 81年物のマッカラン
81…!
9の段でしか見たことないです(?)。
彫刻家Saskia Robinsonとコラボとのこと。”つながり”がテーマの彫刻の作品はThe Reach。3本の手は(このウイスキーを寝かせ始めた1940年の)過去・現在・その間81年の時間を暗に示しているそうです。
私はこのウイスキーの1/3くらいしか生きていないので、81年もの間熟成されたウイスキーの円熟さは全く想像できません…。約50年後、自分もこのウイスキーくらい成熟した人間になれていたらいいなと思います。(謎ポエム)
見どころ④ 庶民から富豪まで楽しめるショップ
入口右手にはマッカラングッズのショップがありました。
小物も充実しており(比較的)庶民でも楽しめる価格設定となっています。
ベーストレイ(グラス&デキャンタ置き)や、
木製のカフス、
置時計まで!(4万円弱)
ウイスキーボトルの方は…
普段酒屋さんで購入できる数千円ほどのボトルなんてものは無く、数万円以上の良いウイスキーばかりでした…!貴重なボトルをゲットしたい人は必見です。
Sherry Oak 25 Yards Old, 1,800ポンド(30万円弱)…。
12年でかなり美味しかったのに、25年も熟成すると一体どうなってしまうのでしょうか…?
ちなみに、上のバーでは25mLで160ポンド(約2.5万円)でした。
No.6、3,425ポンド(約55万円)。
ここまで高価だとバーで360ポンド(5.6万円)はらって25mL楽しむのはアリかもしれないと混乱してしまいます…。
The Macallan M、5,000ポンド(80万円)!!
バーでは25mLが510ポンドなので、(富豪にとっては)かなりコスパいいです…!
72 Years Old
もはや値段がついていません…。真の富豪のみ買えるのでしょうか…?笑
バーでは25mLが6,430ポンド(100万円over)でした…。ネットでは2,000万円overでした(最安値)。
見どころ⑤ 自然と調和した近代美術館のようなたたずまい
とてもウイスキーを生産しているとは思えないたたずまい…。自然の中に突如現れたようです。
訪問した蒸留所兼ビジターセンターの総工費はなんと1.4億ポンド(約200億円)!
6年の歳月を経て、2018年5月に完成したそうです。
自然との調和を意識し、環境を最優先して設計されたようです。
三角形の屋根にこだわったそうです。
特筆すべきは、2,500枚におよぶ三角形の部材で構成された屋根。それぞれが50個もの異なる部品で構成されているうえ、スカンジナビア産の材木をドイツでヤスリ加工し、オーストリアで組み立てた後、ようやく最終目的地のスペイサイドへと運び込まれました。
バイオマスエネルギープラントからの排出熱をボイラーの動力源へ、蒸溜所の排出熱をビジターセンターの暖房へ、スペイ川の冷たい水を冷却水へと、持続可能な地球に優しいウイスキー作り。
蒸留所で利用するエネルギーのほとんどを再生可能エネルギーにし、製造するアルコール1Lあたりのエネルギー量は大幅に低減されたそうです。
SDGsが最近声高に叫ばれる中、マッカランは先取りしていたようです。
さいごに
『シングルモルトのロールスロイス』の異名を持つ、上品で高価なマッカラン。
香り・味ともにいわゆるスモーキーなウイスキーとは特徴がまったく異なっています。
最寄りのバス停から遠いので、タクシーや車での訪問をおススメします!
ボトルで買うにはかなり高価なので、美しい蒸留器を見ながらバーで美酒を楽しむのがいいかと思います!
長文にお付き合いいただきありがとうございました!また蒸留所を訪問したらレビューを書いていこうと思います!
以下、過去訪問した蒸留所です!こちらもご覧ください!
GLENKINCHIE(グレンキンチー)蒸留所@スコットランド、ローランド
BIMBER(ビンバー)蒸留所@イングランド、ロンドン