ワインで有名な、フランス・ボルドー。
定番のワインから、三大貴腐ワイン、実はボルドーが発祥地である焼き菓子カヌレ、ボルドーワインを使ったチョコレートなど。
専門店やスーパー・空港で気軽に買えるものまで、際に購入・実食してみての感想と共に紹介します。
ワイン
フランス・ボルドーといえばワイン。
一度は聞いたことがある”5大シャトー”がある、フランスでも最も広いブドウ栽培地域です。8500を超えるシャトー(醸造所が付随したブドウ園を持つ生産者)が存在しています。
毎年7億本を超えるワインが生産されており、その生産されている幅は、大量生産される普段使いのテーブルワインから世界最高級の名高いワインに至るまで幅広いです。
ボルドーと聞くと、色が濃い赤ワインをイメージする人も多いと思いますが、白、ロゼ、スパークリングと種類の幅も広く生産しています。
そして実は、甘口の「貴腐ワイン」も世界的に有名です。世界三大貴腐ワインとして名高い、甘口白ワインの産地であるソーテルヌがボルドーにあります。
ボルドー市内にたくさんあるおしゃれなワイン専門店で買うのも良いですし、スーパーで日本より買うより安くゲットするのも楽しいです。
ワイン専門店の中には、店内で試飲させてくれるお店もあります。店員さんに好みを伝えて選んでもらうことも可能。ワインの説明も丁寧にしてもらえます。
試飲できるワイン販売店とその値段については、こちらの旅行記で紹介しています。
地元スーパーのワイン売り場はこんな感じです。
ワイン売り場は想像以上の広さ。10ユーロ以下の普段使いのテーブルワインから、100ユーロ超の高級ワインまでそろっています。
ワインは空港でもたくさん販売されています。
2本分の料金で3本ゲットできるというお得なセールが開催されていることも。手荷物・保安検査を通過後のエリアのショップでも種類豊富に販売されています。
1本8ユーロで購入したワイン。イギリスはフランスよりも酒税が高いので、イギリスで買うより安くゲットできて良かったです(*’▽’)
また、「良質なワインを手ごろに楽しめるように」と設立された、ボルドーワイン委員会CIVBが運営しているワインバーがあります。
ワイン委員会が営利を目的とせずに運営しているバーであるため、AOCワインをグラス一杯150ccで2ユーロからと、安く提供しています。
日本じゃ考えられないようなお手頃価格で、AOC(アー・オー・セー、原産地統制名称)ワインを楽しめるだけでなく、
フランスの食材を使った軽食までいただくことができます。
ワインバーで試飲してみて、美味しかったものをスーパー・ワイン販売店で買って帰るのもおすすめです!自分の旅の思い出作りにもぜひ!
こちらの、コスパ最強のワインバーはこちらの記事に。
ワインリスト、お値段、サービスなど、以下の記事で詳しく紹介しています。よろしければご覧ください。
【世界3大貴腐ワイン】ソーテルヌ
甘口の「貴腐ワイン」も世界的に有名です。世界三大貴腐ワインとして名高い、甘口白ワインの産地であるソーテルヌ(Sauternes)がボルドーにあります。
フランスのソーテルヌは、ハンガリーのトカイ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼと並び、世界三大貴腐ワインと呼ばれています。
貴腐ワインとは、「貴腐ブドウ」という極めて糖度の高いブドウを原料に造られた甘口ワインのこと。
貴腐ブドウは、果皮がボトリティス・シネレア という菌に感染することによって糖度が高まり、芳香を帯びたブドウです。
栽培するのが難しい特殊な葡萄で作られており、ワインの帝王と呼ばれるほど希少なものだとか。
お値段は、安いものは15ユーロから、高いものは500ユーロのものまで幅広いです。スーパーでは気軽に買えるものがあり、専門販売店に行くと数百ユーロの当たり年・格付け1級品が並んでいます。
【ボルドー発祥】焼き菓子「カヌレ」
ボルドーは、実はワインだけでなくお菓子のカヌレでも有名であり、カヌレの発祥地です。
ボルドーの名物菓子「カヌレ(Canelés)」は、フランス語で「溝の付いた」を意味します。12の溝のある銅の型を使い、型には蜜ろうを塗って焼き上げます。
蜜ろうを塗ることで、カヌレが型から簡単に外すことができるだけでなく、カヌレの外側にキャラメリゼされたカリカリの食感を出すことができます。
賞味期限は、4,5日後と意外と日持ちするお菓子なのですね。
ラム酒とバニラの芳醇な香りと、外側はパリっとしていて、中はモチモチしっとりとした食感が特徴的な焼き菓子です。
ボルドーワインを造る過程で、ワインの澱(液体の底に沈んだ沈殿物のこと)を取り除く際に卵白を使用しており、
その工程で余る黄身を使った焼き菓子がカヌレなのだそうです。
大切な人への贈り物におススメの、ちょっと高級なカヌレ「Canelés BAILLARDRAN(バイヤルドラン)」。
16個箱入りで42ユーロ…とっても美味しいですがなかなかいいお値段します(*_*;
ボルドーの地元民にも人気の、お手頃価格のカヌレ専門店「La Toque Cuivrée(トック・キュイヴレ)」
1つ1ユーロ未満、とお手頃価格。20個詰めで14ユーロ、50個詰めで20ユーロ、80個詰めで32ユーロと、大容量でも販売しています。
お値段、味の感想、場所など、こちらの記事で詳しく紹介しています↓
【チョコレート】ボルドー最古のショコラティエ
ボルドーの老舗ショコラティエ「Cadiot-Badie(ガディオ・バディー)」。
1826年創業のボルドーで一番古いチョコレートショップで、創業以来、伝統の品質・味わいを受け継いでいます。
こちらの有名な商品の1つは、” Diamant Noir ”、ブラック・ダイアモンドというオシャレな名前のチョコレート。
ブドウ入りのトリュフチョコレートで、ワインで有名なボルドーらしいチョコレートです。
キルシュヴァッサー (Kirschwasser)という、サクランボの蒸留酒に数か月も漬け込んだサクランボを、チョコレートでコーティングしたチェリーボンボン「La Guinettes」も看板商品です。
また、世界三大貴腐ワインにしてボルドーが誇る貴腐ワインの「ソーテルヌ」を使用したチョコレートもあります。お土産にぜひ!
詳細、その他写真はこちらの記事で紹介しています↓
【チョコレート】ボルドーワインを使ったチョコ
ボルドー出身の女性が作る「アスナ・ワインチョコレート(HASNAA UN INSTANT À BORDEAUX)」。
2014年に一号店をオープンし、以来、ショコラティエ・チョコレートのコンテストで数々の賞を受賞してきています。
そんなショコラティエの商品のひとつが、こちらのメドックのシャトーとコラボしたチョコレートセットです。
メドックの厳選した3つの格付けシャトーのワインを使用、各ワインにあうガナッシュを選んで造られたショコラです。
3つのシャトーはこちら。
- サンテミリオンの「シャトーパレカーディナル(Château Palais Cardinal)」
- フロンサックの「シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌ(Château de la Dauphine)」
- ポムロールの「シャトー・ベルグラーヴ(Château Bellegrave)」
素人の私でもわかるほど、各チョコレートの味に違いがあります!各ワインと同じような特徴が出ているらしいので、ワイン好きにおすすめのチョコレートです。
割高ですが空港のショップでも販売されている、人気お土産の1つです。
【パテ】「ルー・ガスクーン(Lou Gascoun)」
テリーヌ・ドゥ・カンパーニュ(田舎風パテ)の「ルー・ガスクーン(Lou Gascoun)」。
滑らかなパテではなく、身がごろごろと入った、肉の食感を残したもの。パンに塗るというより、たっぷり乗せて食べるものです。変なクセは無く、美味しくてこれだけでワインが進んでしまいます。
フランスのスーパーでもよく見かけるパテです。黄色の缶が並んでいるのでお店の中でも目立ちます。お値段は2ユーロから。
味が濃厚でとっても美味しいです!ボルドーのレストランでもお通しとして出されることが多く、食べてみて美味しかったので、自分用のお土産・おつまみとして買って帰りました。
「LU」のお菓子
バター・小麦粉の品質が良いおかげでしょうか。フランスのクッキー・サブレはとっても美味しいです。
ばらまき菓子にも自分用にもおすすめなのが、フランスのスーパーならどこでも売っている「LU」ブランドのお菓子です。
1848年設立という歴史あるフランスのビスケットメーカー「ルフェーヴル・ユティル(Lefèvre Utile)」。LU(リュ)の愛称で今日まで親しまれてきています。
商品によって値段は異なりますが、1ユーロからとお手頃価格。いろんな種類が販売されています。
せっかくなのでフランスで誕生したお菓子、パルミエ(Palmier)を買ってみました。日本人にお馴染みの源氏パイは、パルミエを元に作られたものだそうです。
「パルミエ」はフランス語で「ヤシ」を意味する言葉。可愛いハートのような形に見えますが、実はヤシの葉っぱの形をしているそうです。
日本の源氏パイよりは少し固めの焼き加減。バターと小麦の香ばしさが最高です。
以上、フランス・ボルドーのお土産紹介記事でした。ぜひ、お気に入りのお土産を見つけてみてください!
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ボルドーの観光名所・グルメ・ワインバー・ホテル・かかった旅費など、旅行記で紹介しています↓