世界最大の博物館のひとつ、ロンドンのブルームズベリー地区にある大英博物館。
1759年に公開され、250年以上の歴史をもつ世界初の国立博物館です。
写真と共に紹介していきます。
前回のその①記事に続き、今回は古代ギリシャ・ローマ編その②を紹介していきます!
なにがすごいのか?
所蔵点数
現在の所蔵品は800万点以上!
展示面積57,000平方メートル
800万点以上の所蔵品、納得の展示面積です。
今回、2.5時間ほど展示品を見て歩き回りましたが、しっかりみることができたのは古代エジプトエリアのみ…(;・∀・)
記事で紹介できるほど、全てを見て回るには何時間かかるのでしょうか…少しずつ通って計測してみたいと思います!
世界中の類まれなコレクション
人類の文化の始まりから現在まで、
アフリカ、南北アメリカ、古代エジプト、古代ローマ、アジア、ヨーロッパ、中東など世界中の主要な地域と時代を網羅したコレクション。
時代と地域ごとのギャラリーもありますが、テーマ別(啓蒙時代、時計、貨幣、版画など)のギャラリーもあります。
収蔵品には大英帝国時代の植民地から持ち込まれたものも多く、「泥棒博物館」「強盗博物館」と言われたりもしています…笑
ギリシャ政府から何度も返還要求が出されていますが、
英国政府は「これほど貴重な人類の財産を前世紀から保存できる国がほかにあっただろうか」と言って、返還要求に応じないという…(;・∀・)
もちろん、「一か所に集められたからこそ研究が進んだ」「良い保存状態で現代まで残すことができた」など、大英博物館で保存されたからこそのメリットもあります。
入場料無料
こんなに豪華で壮大な博物館なのに、入場料は無料です。
世界中から博物館にやってくる観光客による寄付金とグッズの売り上げで運営しているのだとか
寄付のボックスが館内の入口にありました。
ロゼッタストーンのマウスパッド。面白いグッズがたくさんあったので後編でまとめています。
【Location】
Great Russell St, London WC1B 3DG
YouTubeに動画を投稿しています。よろしければご利用ください♪↓↓
博物館の歴史
医師で収集家でもあったサー・スローンが、世界各地から集めた71,000点以上のコレクションを国に遺贈したことが、大英博物館の起源です。
スローンが1753年に亡くなった後、彼のコレクションが世界初の国立博物館である「大英博物館」の基礎になりました。
自然史のコレクションは1880年にサウス・ケンジントンに移転(自然史関係の収集物を独立させ、自然史博物館が分館として設立)、
蔵書のコレクションは1997年に移転がありました。
現在の大英博物館の所蔵品は、古代人の石器から、21世紀の版画に至るまで800万点以上!
館内には70以上のギャラリーがあり、広範囲にわたり作品が展示されています。
コロナ対応
感染予防のため、入場制限がかかっています。(2021年10月現在)
事前予約をすることで、スムーズに入場することができます。もちろん事前予約をしても入場料は無料です。
公式HPから簡単に事前予約することができるので、事前予約することをおすすめします!!
コロナで海外からの観光客が減っているとはいえ、開館前にはこの大行列です(;’∀’) 予約していってくださいね~
古代ギリシャとローマ
古代ギリシャ・ローマ関連の展示エリアは、Room12~23,69~73。
青銅器時代からローマ帝国の崩壊(紀元前3200年~紀元後476年ごろ)までの作品が展示されています。
古代ギリシャ勢力の拡大、イタリア文化の成長、ローマ帝国への統合などが紹介されています。
また、1500年の歴史を持つギリシャ美術の彫刻も展示されており、高度に発展した陶芸を通して、神話や人々の暮らしに触れることができます。
大英博物館には、世界最大で屈指の古代ギリシャ彩色陶器のコレクションがあります。
紀元前550年~300年ごろ、良質な陶器はギリシャ全域で生産されており、陶器は、家庭・聖域・墓地で、実用的・儀式的な様々な使われ方をされていました。
特にアテネは彩色陶器の有数な生産地であり、そこで生産された陶器は地中海地域で人気だったのだそうです。優れた才能を持つ陶芸家や絵付師の中には、ある程度の地位と富を手に入れるものも出てきました。
赤絵のワインと水を混ぜるためのボウル(紀元前340年ごろ)
紀元前340年頃、現在のイタリアのプッリャ州(ブーツに喩えられるイタリアの「かかと」に当たる地域)で制作されたもの。
槍と兜を持った若者が座っている様子が描かれています。
牛の頭をかたどった赤い模様のリュトン(特殊なカップ)(紀元前360-350年ごろ)
イタリアのプッリャ州で生産され、イーリオス(Iliupersis)の画家が描いたもの。