【写真で紹介】大英博物館(The British Museum)~古代ギリシャ・ローマ編②~

イギリス
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交易と土地の探索のため、紀元前750年頃から古代ギリシャ人は南イタリアとシチリアにやってきました。

彼らが定住し、独立した都市国家を築いたことで、肥沃な土地が広がるこの地域は、Megale Hellas(Great Greece)として知られるようになりました。

 

金のフィーア(献杯鉢)(紀元前600年頃)

フェニキア人の影響下にあったシチリア島で作られたもので、墓から発見されました。

現在は失われていますが、中央に宝石がはまっていたそう。片側に鎌の月が浮き彫りにされています。

ギリシャの影響下にあったシチリアの民のリーダーに、友好の証として贈られたものだとされています。

 

 

ブロンズ製ヴォルテクラター(紀元前500~450年頃)

ワインと水を混ぜるボウル。南イタリアのターラント作られたものです。

首の部分に”Thra “と刻まれているそう。

 

 

青銅製パテラ(鉢)(紀元前460年頃)

南イタリアのロクリで作られたもの。持ち手の部分は若者の形をしています。

 

 

青銅製ストレーナー(紀元前500年頃)

持ち手の部分にはゴルゴーン(ギリシア神話に登場する醜い女の怪物)と、アケローオス(ギリシア神話に登場する河の神)が描かれているそうです。

 

 

 

シラクーザ(イタリア共和国のシチリア島南東部に位置する都市)は、紀元前733年にコリントス (Corinth、ギリシア共和国ペロポネソス地方にある都市)の民によって築かれました。

シラクーザは2つの港と肥沃な平野のおかげで繁栄し、紀元前500年から紀元前200年頃まで、シチリア島で最も栄えた都市でした。

 

紀元前6世紀、シラクーザの富は徐々に拡大していましたが、

紀元前485年にジェーラ(イタリア共和国シチリア州カルタニッセッタ県)の暴君ゲロン(Gelon)がシラクーザに移り住み、彼に実権を握られるようになりました。

 

エトルリア人の青銅製兜(紀元前500〜480年頃)

イタリア半島中部の先住民族であるエトルリア人の青銅製兜。古代ギリシャの植民市クーマエで出土されました。(現在のイタリア・ナポリ北西)

「デイノメネス(Deinomenes)の息子であるヒロエン(Hieron)と、シラクーザ人がゼウスに捧げた」という文字が刻まれています。

シラクーザのヒエロン1世は、クーマエのギリシャ人の訴えに応え、海戦でエトルリア人を破りました。

古代ギリシアの詩人ピンダロス (Pindar)は、紀元前470年にデルフィで行われた戦車レースでのヒエロンの成功を記念して書いた詩の中で、この勝利を「ギリシャを奴隷の解放である」と表現しています。

 

 

所蔵品は800万点以上!古代ギリシャ・ローマ時代の展示だけでも、まだまだあります(;’∀’)

次回、その③の記事へ続きます!

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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