イギリスには750種類もの国産チーズがある「チーズ大国」であることをご存知でしょうか?
実はフランスよりもチーズの品ぞろえは豊富なのだとか…
今回は、イギリスで買えるチーズの中からスーパーマーケットで買えるものをご紹介します!変わり種チーズも少しずつ追記して紹介していきたいです(*’▽’)
チェダー Cheddar
イギリスの南西部のサマセット州チェダー村で作られていたことが名前の由来。少なくとも1170年には生産されていたという歴史あるチーズです。
現在では世界中で作られており、原産地名称保護制度(POD)の対象とはなっていませんが、実はイギリス発祥のチーズだったのですね。
「ウェスト・カントリー・ファームハウス・チェダーチーズ(West Country Farmhouse Cheddar)」という、サマセット・デヴォン・ドーセット・コーンウォールの4州で生産し、伝統的な製法基準を満たしているチェダーチーズにのみ許される名称があるようです。
ポロポロと崩れるようなものから、滑らかな食感のものまで、チーズの熟成度によっていろんな食感のものがあります。
イギリス人にとっては定番のチーズで、お気に入りのチーズランキングには上位にランクインします。
イギリスのチーズ売り場でよく見る、この「strength」「番号」の表記。どういう意味があるかご存知でしょうか?
strengthとは、チーズの風味の強さ(=熟成期間の長さ)を表しているそうです!
チェダーチーズなどのハードチーズやセミハードチーズのパックには、このようなstrengthの表記があり、1~5の強さで等級付けされています。
または、マイルド(mild)、ミディアム(medium)、ストロング(strong)などの表記がされています。
15ヶ月以上かけて熟成されたチーズは、ストロング・チェダー(strong Cheddar)、エクストラ・マチュア・チェダー(extra-mature Cheddar、超熟成チェダー)といい、ヴィンテージとも呼ばれます。
以下記事で詳しく紹介しています。よろしければご覧ください!
スティルトン Stilton
フランス原産のロックフォール、イタリア原産のゴルゴンゾーラとともに「三大ブルーチーズ」の1つです。
スティルトンチーズは牛乳から作られますが、フランス原産のロックフォールは羊の乳から、イタリア原産のゴルゴンゾーラは牛乳もしくはヤギの乳から作られるという違いがあります。
「スティルトン」の名は、ケンブリッジシャーの村・スティルトン (Stilton) に由来するのだとか。チェダーチーズに引き続き、スティルトンも村の名前だったのですね。
「スティルトン・チーズ」を名乗ることができるのは、ダービーシャー・レスターシャー・ノッティンガムシャーの3州で生産されたもので、かつ厳しい規定を満たしたものだけです。
さらに、スティルトンは商標登録が認められ、原産地名称の法的保護を受けられるチーズ。イギリスで生産されるチーズの中でこの地位を認められたのは、スティルトンだけなのだそうです。
製造・熟成には9週間ほどかかります。スティルトンの特徴である青い縞模様は、中心に空気を入れるためにステンレスの針でチーズの外皮を突き通すことでできるのだとか…。
強い香りと、塩気のあるクリーミーな味わいが特徴的です。
スティルトンチーズは実は外皮も食べられるそうです!硬いのでいつも食べていませんでした…(;’∀’)
ワインなどのおつまみとしてそのまま食べるのも良いですが、我が家ではクリームパスタやソースに使ったりしています。
日本で買う場合の価格の、半分以下といったところでしょうか?
カルディや成城石井で良いお値段で売っているイギリスの本格スティルトンチーズ。比較的お求めやすい価格で手に入る、イギリス暮らしの際にはぜひ試してみてください!
ウェンズリーデール・クランベリー・チーズ Wensleydale Cranberry Cheese
イギリスのノースヨークシャー州ウェンズリーデールで、1150年から修道院で作られ始めたという歴史あるチーズです。
元々は羊の乳で作られていたそうですが、時代と共に牛乳から作られるようになったそう。チーズの製造技術は、修道士から農家の妻たちに受け継がれ、農家で作られるチーズになっていきました。
しなやかで砕けやすく、しっとりとした質感。ヨーグルトのような酸味が特徴で、デザートチーズとも言われています。
ほのかに蜂蜜のような甘味を感じるチーズで、クランベリーなどのような、より甘い食材と組み合わせた商品が人気です。
クランベリー以外にも、アプリコットやルバーブなどの果物・野菜が練りこまれたものもあります。
白ワインとの相性もバッチリですが、フルーツケーキやリンゴなどに添えて紅茶と一緒に食べるのもおすすめです。
ヨークシャーではアップルパイに添えて食べる習慣があり、「”an apple pie without the cheese is like a kiss without the squeeze” チーズのないアップルパイは、吸い付きがないキスのようなもの」ということわざがあるほどだとか(;’∀’)(笑)
クリームチーズと組み合わせた商品など、「ウェンズリーデール・クランベリー・チーズ」といっても種類は多岐にわたります。
ほんのりピンク色の見た目が可愛いです。
レッド・レスター Red Leicester
レスターシャー州で作られている、チェダーチーズと同様の製法のオレンジ色の生地を持つハードチーズ。
生乳から作られます。熟成期間は、3~12ヶ月(一般的には6~9ヶ月)。元々は、スティルトンチーズが作られた後に余った生乳で作られていたのだそうです。
天然のアナトー色素(うるし科の木の樹液)で着色をすることで、特徴的なオレンジ色と味の深みを出しています。
甘くしっとりしており、ナッツの様な複雑な味わいが楽しめます。赤ワイン、ウイスキーやビールと合わせるのがおすすめです!
ガーリック風味の味付けのレッド・レスターチーズもあります。お酒のおつまみにおすすめですね(*’▽’)
以上、イギリスのスーパーで手軽に買えるイギリスチーズの紹介でした。
他にもたくさんの種類があり、イギリス暮らしを開始して数か月ですがまだ食べたことないチーズがたくさんです…(;’∀’)
少しずつ追記していきますので、たまにブログに遊びに来てください♪
ここまで読んでいただきありがとうございました。