【スコットランド観光】スコットランド国立博物館(National Museum of Scotland)その②

イギリス
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スコットランド、エディンバラにある国立博物館「スコットランド博物館Museum of Scotland)」

哺乳類のクローン作製に初めて成功した羊のドリーの剝製、アーサー王の座の棺など、見どころたっぷり。

入館料は無料です。実際に行ってきましたので、写真と共に紹介していきます。

 

 

スコットランド博物館Museum of Scotlandは、スコットランド、エディンバラにある国立博物館です。入館料は無料。

スコットランドの考古学的発掘品や中世の品々といった国立のコレクションに加え、地質学、考古学、自然史、科学、技術、芸術、世界の文化など、世界各地の遺物も収蔵しています。

1854年に、ヴィクトリア朝の教育理念を反映して設立されたスコットランド産業博物館がその始まりだそうです。

 

1日で全てを観て回ることは厳しいです!気になる展示エリアに直行することをおすすめします

 

前回の記事はこちら

【スコットランド観光】スコットランド国立博物館(National Museum of Scotland)その①
スコットランド、エディンバラにある国立博物館「スコットランド博物館(Museum of Scotland)」 哺乳類のクローン作製に初めて成功した羊のドリーの剝製、アーサー王の座の棺など、見どころたっぷり。 入館料は無料...

 

 

スコットランドの歴史・考古学の展示エリア「Scottish History and Archaeology galleries」

 

旧石器時代から現代まで、スコットランドの歴史的遺物が展示されています。

1100年頃にスコットランドが国家として誕生してから、1707年にスコットランド議会とイギリス議会が統合され、グレートブリテン王国が誕生するまでの

貿易や経済の発展、宗教や政治について学ぶことができます。

 

アーブロース宣言(The Declaration of Arbroath)

アーブロース宣言とは、1320年4月6日にスコットランド王国の男爵と自由民がローマ教皇ヨハネ22世に宛てた書簡のことです。

同時にイングランド王国の支配から解放されたスコットランド王国の独立宣言でもあります。

スコットランド独立戦争に勝利したスコットランドは、アーブロース寺院でこれを採択して独立、1328年にはイングランドとの間に和約を成立させました。

ラテン語で書かれたアーブロース宣言の書簡は、スコットランド国立記録局で管理されています。非常に壊れやすく、長期保存のために時々しか展示することができないそうで、訪問した時には展示されていませんでした(*_*;

 

 

メイデン(The Maiden)

斬首機といえば、フランス革命で有名になったギロチンを思い浮かべる人が多いです。しかし、スコットランド人は200年以上も前に、「メイデン」という斬首機を発明していました。

高さ4mのこのメイデンは、1564年から1710年の間に、実際に犯罪者や王室の政敵の首をはねるために使用されました。150人以上の犠牲者を出したそうです。

 

スコットランド各地から死刑囚がエディンバラに集められ、処刑されました。

処刑は大きな公共の広場で行われました。処刑のたびに台が作られ、大勢の人々が処刑の様子を見に集まったそうです。

 

 

オーク材のパネル

家屋から出土したオーク材のパネル。

16世紀中頃の「ソロモンの審判」「受胎告知」「三博士の礼拝」という聖書のイメージが描かれており、おそらく中世の木版画から模写されたものと思われています。高浮き彫りはルネサンス期の特徴です。

 

 

魔女狩りで使用されていた道具

 

 

魔女の鉄首輪(Witch’s iron collar)

17世紀レディバンク教区が所有していた魔女の鉄首輪。

魔術を含む様々な軽犯罪を犯した者を首で押さえつけるために使用され、公共の場で晒し者にして非難と嘲笑を浴びせていました。

 

スコットランドでは、魔女狩りが、動乱、戦乱、飢饉、病気などの時にしばしば行われていました。1620年代後半、1640年代後半、1661-2年に、特に魔女狩りが多く行われていました。

16世紀後半から17世紀にかけてのスコットランドでは、社会の安定を脅かす「魔女」として、3~4千人が拷問され、処刑されました。拷問には、蝶ネジやブランクス(鉄の銃口)などの器具が用いられていました。

告発された人々のほとんどは女性で、扶養家族のいない紡績主婦や未亡人など、自分を守ることができなかった女性ばかりだったそうです。

 

 

Thumbscrews

容疑者の親指を締め付け骨を砕く「Thumbscrews」という拷問の道具。

 

 

ベス・ホグ、マリオン・メイク、パトリック・ワトソンの供述書/1649年

ジョン・キンケイドによって魔女と確認された後、焼かれました。

 

 

 

ゲームボード

1717年にスコットランドのメアリー女王が、彼女の伴侶であるメアリー・セトンに贈ったとされる、銀製のゲーム盤です。

バックギャモン、ナイン・メンズ・モリス、チェスなどをプレイするためにデザインされたこのボードは、16世紀後半に作られたものと考えられています。

 

 

計算機

アナンデール伯爵が所有していた計算機。1698年に牧師ジョージ・ブラウンが設計し、特許を取得したものだそうです。

 

 

紙幣の歴史

1695年にスコットランド銀行が発行した銀行券がスコットランド初の紙幣です。1845年に制定された銀行法では、8つの銀行のみが紙幣の発行を許可されていました。

初期の紙幣は、偽造を防ぐために複雑な印刷が施され、後期の紙幣は複製を困難にするために色彩が施されています。

現在、スコットランドの通貨はイングランドと同様にポンド(GBP)です。

しかし、連合国として統合される前から、スコットランドではスコットランド紙幣が造幣されており、イングランドの紙幣が公式通貨とされてはおもしろくないということで

なんと、スコットランドでも独自に造幣をしています。しかも、スコットランドで造幣をしている銀行が3つもあるのだとか(3つともデザインが異なる)(*_*;

 

もちろん、イングランドの紙幣をスコットランドで使用することもできます。逆に、スコットランド紙幣をイングランドで使用することも可能。

そうすると、同じ金額でも流通する紙幣の種類が多くなります!

種類が多いために偽札が作られやすいという事情もあるらしく、カフェやレストランなどのお店で現金で支払う際には、高頻度で偽札チェックをされます(;’∀’)

確認できる担当者がいないから、という理由で現金での支払いを断られることもあります。

 

また、スコットランド紙幣は法定通貨ではないため、日本では両替できません!

帰国の際は、イギリス国内でイングランド紙幣に交換することをお忘れなく(*_*;

 

 

スコットランド硬貨

写真の硬貨はイングランドと議会統合の直後(1707~9年)に発行されたものです。

 

 

 

世界初の輪転印刷機

1850年頃、印刷業者トーマス・ネルソンがエジンバラで製作し、1851年のロンドン万国博覧会に出品した、世界で初めての輪転印刷機。

1時間に1万枚の両面印刷が可能でしたが、書籍印刷に使用するには十分な品質ではなかったようです。

 

 

Ram’s head table snuff mull and cigar box

スナッフ・マルは、挽いたタバコと香油を混ぜたスナッフを入れるためのもの(嗅ぎたばこ入れ)です。

このタイプのスナッフマルは、陸軍連隊で人気があったそう。本品はエジンバラの金細工師協会で使用されていたものです。

 

 

 

6階に分けて、幅広いカテゴリーを展示しているスコットランド国立博物館(National Museum of Scotland)。

1日で全てを観て回ることは厳しいです!気になる展示エリアに直行することをおすすめします(;’∀’)

 

展示品はまだまだたくさん。次回その③記事に続きます。

【スコットランド観光】スコットランド国立博物館(National Museum of Scotland)その③
スコットランド、エディンバラにある国立博物館「スコットランド博物館(Museum of Scotland)」哺乳類のクローン作製に初めて成功した羊のドリーの剝製、アーサー王の座の棺など、見どころたっぷり。入館料は無料です。実際に行ってきまし

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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