ドイツといえばビール。
ベルリンで自家醸造のビールを楽しめる「ビアホール(ブラウハウス)」巡りをしてきました!
新鮮な樽出しビールや、ビールと相性が良い絶品ドイツ料理など…
おすすめのビアホール・レストラン、各店舗の特長、ビールが安い店、雰囲気、料金、料理など、写真と共に紹介します。
ドイツのビアホール「ブラウハウス」とは
ビール醸造所とそこに隣接するパブ、つまりビール醸造所兼レストランを、ドイツ語で「ブラウハウス(Brauhaus)」、または「ブラウエライ(Brauerei)」と呼びます。
その醸造所でつくられたビールだけでなく、伝統的なドイツ料理も提供しています。
19世紀初頭、ビール醸造所が醸造所の前や中庭でビールを販売するようになり、そこ間に合わせのパブを作ったのが始まりです。そして、現在の醸造所レストランへと発展していきました。
現在では、醸造所の隣接していないパブ・ビアホールでも、ブラウハウスと名乗っていたりするそうです。
伝統的なスタイルを継承しながら今日まで運営されています。
美味しい地元ドイツビールだけでなく、独特な歴史ある雰囲気・ブラウハウス文化を楽しむことができます!
同じドイツのビアホールといっても、そのスタイルは地域・醸造所ごとに多種多様です。
日本でも開催されるオクトーバーフェストでよく見るタイプ、大きな1リットルジョッキで提供されているビアホールもあれば、
ドイツのケルンやデュッセルドルフのように、キンキンに冷たいうちに飲み干せるよう、200~250mlの小ぶりな円柱グラスで提供されるビアホールもあります。
ケルン、デュッセルドルフのビアホール巡りについては、以下の記事で紹介しています。
ベルリンのビアホール・ドイツ料理レストラン紹介
ベルリンのビアホール兼ドイツ料理レストランを、いくつか巡ってきました。写真と共に紹介します。
Youtube動画でも紹介しています。よろしければ、ご視聴・高評価・チャンネル登録等、お願いいたします!
【料理も美味しい】Lindenbräu am Potsdamer Platz
ポツダム広場から徒歩5分のソニーセンターの中にある、伝統的なドイツ料理レストラン「Lindenbräu am Potsdamer Platz(リンデンブロイ・アム・ポツダム・プラッツ)」。
3階建てでフロアは広く、大人数で行っても問題ありません。営業時間は、昼11時半から夜1時まで。遅くまで営業しているのも嬉しいですね。
ビールを自家醸造しており、新鮮なドイツビールを飲むことができます。レストランとしても評判が良く、ビールと相性が良い美味しいドイツ料理を一緒に味わえます。
夏のシーズンは、テラス席でビアガーデンのように冷たいビールを楽しめるそう。ベルリンの観光名所からもそう遠くありませんし、観光で疲れたらこちらで休憩したいですね。
1階フロアの中央には、銅製のビールタンク。かつて実際に使用していたものだそう。「ビールを自家醸造してるぞ」という感じがします。
1階には大型テレビがあり、日によってはサッカー観戦で盛り上がっているようです。
メニューはこちら。
ドラフトビール4種(ラガー、アンフィルタービール、小麦ビール、黒ビール)の値段は一律。ビールカクテルは14種類もあります。
ドイツはワインも魅力的ですね。
食事メニューは写真付きで、イメージしやすいです。
さっそくビールを注文。ピルスナーと小麦ビールを500ml。お値段は5.4ユーロです。
ビールの原料はオーガニックにこだわっているとのこと。
ピルスナーや小麦ビール、黒ビール、無濾過で濁ったアンフィルタービールなど、色々な種類が飲めて楽しいです。1種類のビールだけを提供しているビアホールと違い、飽きが来なくていいですね。
オリジナルグリルソーセージ(10.9ユーロ)。
たっぷりのザワークラウトの山の上に、ソーセージが乗っています。自家製のパンも付いてきました。
ザワークラウトは、酸味のあるキャベツの漬物のような料理です。
実は発酵食品で、酸味は乳酸菌発酵によるものです。キャベツの甘味と乳酸発酵の酸味で、ビールと相性が良いおつまみです!
ベルリンカレーソーセージ(14.9ユーロ)。こちらのお店の人気メニューなのだそうです。
ベルリンに来たらぜひ食べたいベルリン名物「カレーヴルスト」。
その名の通り、カレーとソーセージ(ドイツ語でヴルスト)を使った料理です。ベルリンやルール地方が発祥地だそう。
焼いたソーセージの上に、カレーソースとケチャップをかけたシンプルな料理。日本の甘口カレーのような味付けで、比較的日本人の口に合う料理かと思います。
ドイツでは駅ナカ・屋台で見かけたりするB級グルメな扱い(日本でいうところの、牛丼や立ち食い蕎麦?)のようです。
アツアツのフレンチフライが付いてきました。
ドイツ料理「ポークナックル」も人気メニューです。
ちょっとワクワクする、たっぷりの卓上調味料。ケチャップ、粒マスタード、マヨネーズ、ビネガーなど。
デジタル版に日本語メニューもあるそうです。ヨーロッパでは、中国語メニューはあっても日本語メニューは無い事が多いので、これは珍しいですね!
メニューの中に気になる商品が…(*’▽’)
2杯×4種類のビールが1mの木の板に乗って出てくる名物ビール「1 meter bier」。ピルスナー、小麦ビール、黒ビール、アンフィルタービールの4種類。
我々お酒大好き夫婦、注文せずにはいられない。
200mlのグラスが8杯。
これを注文しているお客さんは観光客らしき人だけで、ちょっとだけ恥ずかしかったのですが…ベルリンを訪問できる機会なんて人生でそう多くありませんし、恥を捨てて楽しんできました!
隣のテーブルの人たちから「写真、撮ってもいい?(*’▽’)」と聞かれるほど、インパクトあるビールです。
お手洗いの表記。
上から順に、中国語、スペイン語、英語、ドイツ語?、イタリア語。ドイツ語だけやたらに長くてかっこいい…
ドイツ語は、トイレさえかっこいい感じになるのか…(;’∀’)笑
【1328年創業】Augustiner am Gendarmenmarkt
ジャンダルメンマルクト広場から徒歩3分ほどの場所にある「Augustiner am Gendarmenmarkt(アウグスティナー)」。
1328年創業、ミュンヘン発祥のミュンヘン最古のビール醸造所です。
現在でも木樽でビールを出荷しており、700年もの伝統を守りながら今日まで営業しています。
樽出しビールと伝統的なバイエルン料理。オクトーバーフェストでよく見かける、バイエルン風の服装で店員さんがいて、ドイツのビアホールの雰囲気が味わえます。
営業時間は、毎日昼の12時から夜の1時まで。遅くまで営業しています。日替わりランチもあるそう。
人気店なため、満席であることが多いそう。店先で待ちたくない方は予約して行くことをおすすめします。
クリスマスシーズンだったため、店内はクリスマス仕様。
テーブルもカウンターもお客さんでいっぱいです!
店員さんは忙しいようで、なかなかオーダーを取りに来てくれません(;’∀’)
満席であることも多いようなので、こちらへ訪問する際は時間に余裕を持って行く方がよさそうですね。
かわいい紙のコースター。
メニューはこちら。
樽出しビールは、500mlで4.6ユーロ。ベルリンの他のお店はだいたい5.5ユーロ前後なので、1ユーロほど安いですね。有名店のためたくさん生産しているからでしょうか…。
ポークナックルが人気メニューだそうですが、その量は1キロほどもあるそうで(;’∀’)
口コミを見ると、男性でも一人ではなかなか食べられないみたいです。ポークナックルを食べたい場合は、2人以上で行くことをおすすめします。
さっそく500mlグラスでビールを注文しました。どちらも4.6ユーロです。
左側の黄金色のビールは、へレスビール「Augustiner Hell」。へレスは、ミュンヘン発祥のラガースタイルのビールです。ホップの華やかな香りとモルトの甘味、ホップの苦味は控えめのマイルドで爽やかな味わいです。
右側の褐色のビールは、黒ビール「Augustiner Dunkel」。麦の香り豊かで、ピリッとした味わいです。黒ビール好きにはたまらないビールかと思います。
バイエルン地方・ミュンヘン名物の白ソーセージ「BAVARIAN SAUSAGES(Weisswurst)」(7.5ユーロ)。
とっても薄い皮に包まれた白いソーセージです。パセリ、タマネギ、ショウガ、カルダモンなどが練り込まれています。
通常のブルストのように燻製処理をしないため、比較的賞味期限が短いブルストなのだそう。
ぷりぷりで美味しいです!
こちらのビール醸造所のビールジョッキ・ビールグラスは、お土産として買って帰ることができるみたいです。500mlや1リットルなど、大きさも様々。
【観光地からアクセス◎】Brauhaus GEORGBRAEU
ベルリン大聖堂や赤の市庁舎から徒歩7分ほどの距離の、シュプレー川沿いにあるブラウハウス・ビール醸造所「Brauhaus GEORGBRAEU(ブラウハウス・ゲオルグブロイ/ゲオルグブラウ)」。
観光名所が集まる地区にありアクセスが良く、観光ついでに立ち寄るのにおすすめです。
1992年創業、家族経営のビール醸造所です。名前の由来は、ドラゴン退治の伝説で有名な、キリスト教の聖人”聖ゲオルギオス”だそうです。
営業時間は、昼の12時から夜の22時まで。他のブラウハウスと比べると、閉店時間は早いです。
夏のシーズンにはビアガーデンが開催されます。暖かい日に川沿いという素敵なロケーションで、美味しいビールを飲めたら最高ですね~。
クラシックな雰囲気の店内。250人ほど収容可能だそうです。
入口入ってすぐの場所には、銅製のビール窯が。
訪問したタイミングはクリスマスシーズンだったため、店内には至る所にクリスマス装飾がされていました。
メニューはこちら。
ビールは500mlで5.7ユーロ。
ビールの量は、200ml、300ml、500mlと小刻みで提供されています。休憩がてらちょっと飲むのに立ち寄ることもできて良いですね(^^♪
ビールは2種類。
ヘレスビール「GEORGBRÆU HELL」。濁った見た目の下面発酵ビールです。ハラタウホップを使用しており、心地よい苦味と花・スパイスのような香りがあります。
黒ビール「GEORGBRÆU DUNKEL」。こちらも少し濁った見た目の黒ビール。ローストされた香ばしい風味と、キャラメルの香り。
お昼のピーク時を過ぎた頃に訪問したためか、店内は空いていて落ち着いた雰囲気でした。ゆっくりと美味しいビールを味わえて、良い時間を過ごせました!
【雰囲気◎!13世紀の建物】Zur Gerichtslaube
素敵な雰囲気の13世紀の建物を使用しているレストラン・ブラウハウス「Zur Gerichtslaube(ツァ・ゲリヒツラウベ)」。
もとは裁判所として使われていた建物で、ベルリン旧市庁舎とともに建設されました。建物の入口わきには、罪人を貼り付けてさらし者にするための柱が立っていたそうです。
歴史ある建物で、伝統的なベルリン料理やブランデンブルク料理が楽しめるという、観光客はぜひ立ち寄りたくなるレストラン・ブラウハウスです。
個人的には、こちらのお料理が一番美味しかったかな?と思います!ドイツの料理はどこも高いですが、ここは満足度が高かったです。
営業時間は、昼の12時から夜の22時まで。他のブラウハウスと比べると、少し早く閉まってしまうのでご注意ください。
夏のシーズンは、オープンテラス席でビアガーデンが楽しめます。
植木鉢がビール樽!
エントランスには、裁判所のシンボル「天秤」がデザインされています。
店内はこちら
アーチ型天井が印象的な店内。石畳の床、ルスティカ様式の壁面、交差フォールト様式の天井、大きなはめ殺し窓。
どこを見ても歴史を感じる造りです!この薄暗い感じ。ぼんやりとしたキャンドルライトのような暖色の灯りが、天井に反射して良い雰囲気ですね。
Youtube動画でも紹介しています。よろしければ、ご視聴・高評価・チャンネル登録等、お願いいたします!
珍しく日本語メニューもありました!
ホームページにも日本語表示があります「Zur Gerichtslaube」公式サイト<https://www.gerichtslaube.de/>
季節によって内容は多少変わるそうです。ポークナックルやラムのすね肉の煮込みなどの定番の肉料理がメニューに並びます。
クリスマス特別メニューなんてものもありました。季節ごとにすべての外国語のメニューを更新するのはなかなかめんどくさい作業ですね…頭が下がります(;’∀’)
各ページの上部には、ドイツ語の格言?ことわざ?らしき文言がありますね。無理やり日本語にしているから、なんだかちょっと面白い文章になっています(;’∀’)
格言?その①『当店のアイスクリームは食べても太りません。幸せになるだけです。』
格言?その②『ビールは飲み物の中でもっとも有用であり、薬品の中でもっとも美味であり、食品の中でもっとも気分の良いものである』
格言?その③「良いワインは金がかかり、悪いワインは胃にかかわる。それでも、胃の痛みよりは財布の痛みのほうがましだ。」
酒飲みの格言でした。
まずはビールを注文。500mlグラスで、どちらも5.6ユーロでした。300mlグラスでも提供されています。
2種類注文。どちらもこちらで醸造されている限定ビールです。
右側の黄金色のビールは「Schöffenbier」。(日本語メニューには”再審裁判官のビール”と書かれていました)
ツヴィッケルビールやケラービールと呼ばれる、無濾過ビールです。無添加で古くから伝わる製法で作っているそう。まろやかな苦味とコク、口あたりがよく飲みやすいです。
左側の黒いビールは「Berliner black beer」。
こちらも伝統のレシピで作られているそうです。上品な燻製香、モルトの香り。まろやかで口あたりが良いです。
料理も注文してみました。
「旧ベルリン風」子牛レバーのフライ(20.9ユーロ)。
レバー好きにはたまらない、めちゃくちゃ美味しい牛レバーの煮込み料理です。全然生臭くありません。
玉ねぎとリンゴのソース。マッシュポテトと赤キャベツが添えられています。
チーズと洋ナシのフライ(14.8ユーロ)
「洋ナシのフライ」ってあまり食べたことがなかったので、気になり注文してみました。
焼いた洋ナシの中に、ブルーチーズをつめ、パン粉とアーモンドスライスで包んでフライにしたもの。
甘い洋ナシと、コクたっぷりのブルーチーズの相性の良いこと…(^^♪
ワインが飲みたくなる料理でした。とっても美味しい!メニューに「当店自慢の一品です」と自信満々に書いてあるだけはあります。
料理が美味しすぎて、お酒も進みます。追加でワインも注文してみました。ワインは1杯7.2ユーロ。
こちらはドイツのリキュール「イエーガーマイスター」。アニスや甘草などをはじめとした56種類ものハーブが使われたリキュールで、スッキリさっぱりとした後味です。
お料理が大変美味しいレストランでした!
【日本でも有名なビアホール】Hofbräuhaus am Platzl
16世紀から続く、400年もの歴史と伝統のあるドイツビアホール「ホフブロイハウスまたはホーフブロイハウス(Hofbräuhaus am Platzl)」。
ドイツ、ミュンヘンにあるビアホールの1つです。
世界中から観光客が集まる、ミュンヘンのビールの祭典”オクトーバーフェスト”。
そのオクトーバーフェストでふるまわれるビールは厳格な基準を満たしている必要があり、そのビールは6つだけ。ホフブロイハウスは、その栄誉ある6大醸造所の1つでもあります。
ビールは500mlで5.6ユーロ。
訪問した時期はクリスマス。12月25日と12月26日の限定で、クリスマスブランチビュッフェを開催していました。
内容は、好きな食べ物を好きなだけ食べられるビュッフェ形式。料金は、18.9ユーロ!お料理1つでも15ユーロほどはするので、これは大特価ですね!
いっぱい食べて、いっぱい飲みました!
他の写真、詳細はこちらの記事で紹介しています↓
以上、「ベルリンのブラウハウス(ビアホール)・レストラン巡り」の記事でした。
ベルリン旅行を計画中のビール通さんのご参考になれば幸いです。
ドイツのその他のビアホール(ブラウハウス)巡り、ドイツ旅行記の記事↓
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