ジョン・ダンカン 『Saint Bride』 1913年
ケルト復興期を代表するスコットランドの画家、ジョン・ダンカン(John Duncan)は、ロンドンやアントワープで研鑽を積み、1892年にエジンバラに居を構えました。
ケルトのイメージだけでなく、イタリアのルネサンス初期にも影響を受け、壁画や絵画、ステンドグラス、本の挿絵など、幅広い分野で活躍しました。
この作品では、2人の天使が白いローブを着た聖女を海を渡って運んでいるシーンが描かれています。
この海景は、ダンカンが気に入っていたアウター・ヘブリディーズ諸島、アイオナ島です。天使の衣にはキリストの生涯が描かれています。
美術館の外では、環境問題や社会問題などをテーマにしたコンテナの展示がありました。
高圧洗浄機、芝刈り機、テントなど、年に数回ほど使用するような道具をシェアできる「リソース・ライブラリー」があるようです。
道具の原材料として使用される資源を減らし、二酸化炭素の排出量も減らすという、気候変動対策としての取り組みだそう。
短期間で変わる流行の服を頻繁に買い替える「ファストファッション」ではなく、「スローファッション」を推奨する展示
「スローファッション」とは
天然繊維やリサイクル繊維などより環境に優しい素材で作られた服や、輸送に伴う二酸化炭素排出量を削減するために地元の製造業者を利用しているメーカーの服を買ったりなど、
生産過程で環境に与える影響を少なくし、衣服を購入する際の総費用を長期的に削減しようとする取り組みのこと。
品質が良く、流行り廃りのない、長持ちする服や靴を使っていきたいですね。
「気候変動・環境汚染対策として、二酸化炭素の排出量を減らしましょう」
SDGs(エスディージーズ)が言われるように、時代が時代ですし、それは理解できるのですが、
「産業革命期に石炭と蒸気機関で力をつけたイギリスがそれを言うのか…(;’∀’)後進国からするとたまったものじゃないな…」なんて思ってしまったり(笑)
エディンバラ中心地にあり、アクセスが良いスコットランド国立美術館(Scottish National Gallery)。
所要時間は1時間ほどと、市街地観光の際に立ち寄るのにおすすめです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。