テイスティング会場の隣には、ちょっとした展示スペースがありました。
荷車いっぱいのホップ。
シェパード・ニームのビールは、「ドレイ」と呼ばれる馬車でお客様のもとへ運ばれていました。
馬が配達できる範囲は半径25マイル。ビクトリア朝時代までは、ほとんどの大きな町に少なくとも1つの醸造所がありました。
馬は丈夫で頭が良く、長い一日の終わりには、手綱を握って眠っている乗組員を乗せて、操縦されることなく醸造所に戻ってくることもしばしばあったそう。
輸送手段は、時代とともに馬車、蒸気機関車、ガソリンエンジン車と変化していきました。
やがて、馬と違って、毎日の餌やりも、毛づくろいも、掃除もいらないガソリンエンジンの車に取って代わられていきました。
ビール醸造に使用する道具
お待ちかねのテイスティングの時間です。三分の一パイントのグラスで、3種類をテイスティングできます。
ラガースタイルの「Whitstable Bay Blonde Lager」
アルコール度数は4.5%。スパイシーな香りと新鮮な花の香りが絶妙なバランスの、淡く爽やかなラガービールです。
ペールエールの「Bear Island East Coast Pale Ale」
アルコール度数4.8%のアメリカンペールエール。
アメリカから輸入したカスケードホップとアマリロホップ、そしてイギリス原産のボアディケアホップを組み合わせた、深い黄金色のアメリカンペールエールです。
柑橘類、松、フルーツのアロマを持ち、軽いキャラメル香がしっかりとした苦味があります。
ゴールデンエールの「Oast Dodger」
アルコール度数4.5%のゴールデンエールです。
こちらの醸造所から数マイルの所で収穫された、新鮮なグリーンホップを使用して醸造されています。
農場から醸造所まで数時間で運ばれる新鮮なグリーンホップを使用することで、ビールに強いホップの香りと土の香りを与えています。
通常、ビール醸造に使うホップは、運びやすいように圧縮されてチップ状になったものです。しかし、こちらのビールは新鮮なホップをそのまま醸造に使用しています。素人でもわかるほど、ホップの香りが強いです!(;’∀’)
「Oast Dodger」に使用されたホップは、イーストケントゴールディングスの早生種である「Early Bird」。イーストケントゴールディングスは、ケント州の狭い地域でしか栽培できない原産地呼称保護を受けている唯一の英国産ホップです。
16ポンドで、大満足の内容の見学ツアーでした!
ショップ
醸造所近くの建物には、シェパード二ーム醸造所の関連グッズが販売されているショップがあります。
ミニサイズのビール樽も販売されていました。かわいいです(^^♪
ビール以外の商品も。コースターとオープナーが一緒になっている便利なグッズがありました。
ビスケット
ロゴ入りのシャツ
以上、英国最古のビール醸造所、シェパード二ーム醸造所の紹介記事でした。
ロンドン市内から車を使わずとも電車で行ける場所にある、歴史あるビール醸造所です。
機会がありましたら、ぜひ訪問してみてください。ここまで読んでいただきありがとうございました♪