【ここだけは見るべき・見どころ厳選!】エディンバラ城を写真と共に紹介【スコットランド旅行記】

イギリス
この記事は約14分で読めます。

岩山の上に建つ古代要塞で、世界遺産の一部でもある「エディンバラ城Edinburgh Castle)」。

ハリーポッターのホグワーツ城のモデルになったとか、幽霊が出るとかの噂も…。

そんなエジンバラ城の見どころ魅力・所要時間・チケット入場料など、写真と共に詳しくご紹介します。

 

エディンバラ城(Edinburgh Castle)って?

キャッスル・ロックという岩山の上に建つ古代要塞エディンバラ城(Edinburgh Castle)」。

世界有数の由緒ある指定建造物であり、イギリスの代表的な歴史的建造物です。

堅固な天然の要塞となる岩山の上に建設したことで、敵から攻められにくい城となっています。新市街からも見えるエディンバラ城は、街のシンボル的存在です

 

 

6世紀にケルト人が砦を築いたことが起源される要塞で、人間の定住は紀元前9世紀前後と言われています。城の建築物は16世紀以前のものだそうです。

 

スコットランド王家の宝冠、宝石類、巨大な大砲、スペイン継承戦争・ナポレオン戦争の捕虜の収容室などを見ることができます。

毎日ほぼ13時には、エディンバラ城に設置された大砲で行われる空砲「ワン・オクロック・ガン」が行われており、13時近くになると周辺には多くの人が集まってきます。

 

 

入場チケット料金・所要時間

2023年4月からの入場チケット料金は以下の通り。4月から値上げ予定で、3月までの料金より1ポンド高くなるようです。

オンラインで事前購入した方が安いです。当日券は売り切れていることもあるため、事前にオンラインで予約することをおすすめします。

子ども7歳未満は入場料無料。大人2人と子供2人で56ポンド、というお得なファミリーチケットもあります。

 

より詳しい情報は公式サイトでご確認ください。エディンバラ城公式HP<https://www.edinburghcastle.scot/

また、スコットランドの国民の日(祝日)である11月30日の「St. Andrew’s Day(聖アンドリューの日)」には、入場料無料となり一般開放されます。

 

また、スコットランドの観光名所の入場パスが一つになった「エクスプローラーパス(Explorer Pass)」でも入場可能です。

7日間有効、チケット料金は大人は35ポンド子供は21ポンドの観光チケットです。エディンバラ城、スターリング城、ダンブレーン大聖堂、グラスゴー大聖堂など、70カ所以上の有名な観光名所の入場パスがついています。

エディンバラ城以外の観光名所もいくつか巡る予定であれば、こちらの観光チケットを買う方がお得ですね。

 

所要時間は、ゆっくり見て回るならば2~3時間、サクサクとかいつまんで見て回るならば1時間くらいでしょうか。ちなみに、オーディオガイドの解説を各場所でしっかり聞きながら回ると、3時間以上はかかります(*_*;

閉館時間の1時間前が、最終入場時間となっています。

 

また、3.5ポンドを追加で支払えば、日本語で見どころを解説してくれるオーディオガイドを借りることができます。

各場所で指定された番号を入力することで、その歴史・成り立ち・展示物の詳細を知ることができます。

マップによると、説明を聞くことができる場所は26カ所もあります。番号順に周れば順路通りに見て回ることができるようです。

 

手荷物制限として、スーツケースと、30ℓ超の大きなバックパックは持ち込みできないようです。

 

 

エディンバラ城 観光見どころ

そんなエディンバラ城の観光スポット・見どころをご紹介します。

エディンバラ城は広く、全てをじっくりと見て、オーディオガイドの解説をしっかり聞いて回るとなると、3時間じゃ足りないくらいです(*_*;

特に見るべき箇所を厳選してご紹介します!

 

Youtube動画でも紹介していますので、よろしければご視聴・チャンネル登録・いいねなどお願いいたします(^^)/

 

 

城門

エジンバラ城の入り口、城門。内戦で崩壊したものの、後に再建されました。

 

城門を抜けると自然要塞の城壁。本丸まで美しい石畳が続いています。

2000年以上も要塞の入口として使われた場所です。中世の騎士を同じ足跡をたどっていくことができます。

 

 

エディンバラ城名物「ワンオクロックガン」

エディンバラ城の名物こと、お昼の1時に発射される大砲「ワンオクロックガン」。

キャッスルロックの上から鳴り響く空砲ワンオクロックガンは、1861年から続いている行事です。

発射の時間である13時頃になると周辺は大変混雑しますので、間近の良い場所で見たい方は早めに来て待機しておくことをおすすめします。

 

超重砲クラスの射石砲「モンス・メグ(Mons Meg)」がある場所からだと、写真のように綺麗にワンオクロックガンを見下ろすことができます。

 

1860年頃当時は、太陽や星の位置と正確な時間により、海上で自分の船の位置を計算していました。

そこで、現在の正確な時間を航海者に知らせるために、ワンオクロックガンの空砲を利用していました。当時のフォース湾を安全に航海するために重要なシステムだったのですね。

毎日決まった時間にワンオクロックガンの空砲を鳴らすのは、エディンバラ城付砲手の仕事です。砲手は12時頃に大砲の点検を行い、空砲が鳴る13時の6分前に、集まった人々に対してワンオクロックガンの簡単な説明をしてくれます。

かなり大きな音が鳴る空砲なので、心臓が弱い方はご注意ください(*_*;

 

ワンオクロックガンのすぐ近くには、「アーガイル砲台(ARGYLE BATTERY)」があります。

城の北側の主な防衛拠点として働いていた砲台で、1810年頃のナポレオン戦争で作られた、鋳鉄製の銃口装填式18ポンド砲が設置されています。

この場所からの景色も素晴らしいです。

ここからさらに城の頂上を目指し、石畳の坂道を登っていきます。

 

 

聖マーガレット教会堂(St. Margaret’s Chapel)

何世紀にもわたり王家の人々が祈りを捧げてきた教会堂です。スコットランド王室唯一の聖人、聖マーガレットがここにまつられています。

 

エディンバラで最も古い建物で、その歴史は1100年代前半にさかのぼります。

建物は、16世紀以降は火薬庫として使用されていましたが、1845年にこの建物の礼拝堂としての歴史が再発見され、礼拝堂として丁寧に修復されたのだとか。

現在は礼拝堂や洗礼、結婚式などに使用されています。

 

 

超重砲クラスの中世の射石砲「モンス・メグ(Mons Meg)」

1449年、善良公フィリップの命令で作られた超重砲クラスの射石砲「モンス・メグMons Meg)」。

城壁に穴を開けるための武器として作られました。射程距離は約3キロメートル、モンス・メグは火砲全備重量6トンと、車4台分と同じくらいの重量で、砲口径は50センチもあります。

モンス・メグのその恐ろしいほどの威力はスコットランド全土で評判となり、モンス・メグが近づいてきただけで、守りが堅い城でさえ城門を開いて降参するほどだったそうです。

 

モンス・メグを運ぶのは大変な仕事で、馬や牛、大勢の人で運んでも1日に15キロメートルしか運ぶことができませんでした。

そして、運ぶだけでなく実際に発砲するのも大変な仕事です。まず、砲身に34㎏もの弾薬を入れ、約180kgの球形弾を装填します。

17世紀になると、既に時代遅れの攻城砲となっていましたが、王室の結婚式などの特別行事の際の祝砲として使用されました。

 

 

エジンバラ城旧市街の絶景・砲台「ハーフ・ムーン・バッテリー」

「ハーフ・ムーン・バッテリー」と呼ばれる、城の東側を守る砲台です。その名の通り半月の形をしています。

「エディンバラの旧市街と新市街」は1995年に世界遺産に登録されました。その世界遺産の絶景を見渡せるスポットです。ちょうど城の正面を見下ろすことができます。

 

 

エジンバラ城の頂上の砦「クラウン・スクエア」

エジンバラ城の頂上の砦で、順路通りに行くと最後に到着する「クラウン・スクエア(Crown Square) 」。

四方には「グレートホール(Grate Hall)」「アン女王の館(Queen Anne Building)」「王宮ロイヤル・パレス(Royal Palace)」「戦没者記念堂(Scottish National War Memorial)」があります。

 

北側には聖なる記念館、戦没者記念堂(Scottish National War Memorial)。

負傷した軍人、戦争で亡くなられた20万人以上の人々がまつられています。内部は撮影禁止です。内部には大戦の犠牲者の名前が刻まれたものや、犠牲者をまつる祭壇がありました。

 

 

「ロイヤル・パレス」と三種の神器

女王が安らいだ場所であり、王が誕生した場所でもある「ロイヤル・パレスRoyal Palace)」。スチュアート王朝が何世紀もこの場所で贅沢に暮らし、堅牢なエディンバラ城の守備に守られ安全に暮らしました。

 

ロイヤル・パレスにはあるメアリー女王の部屋。このエディンバラ城内の小さな部屋で王子を出産したのだそうです。

 

ここロイヤルパレスには、「オナーズ・オブ・スコットランドThe Honours of Scotland)」と呼ばれる、宝冠・王笏・御剣から成る戴冠宝器、いわば三種の神器が展示されています。

王冠に使用されている宝石は少なくとも西暦1200年代、イギリス最古のもので、王笏・御剣はローマ教皇からの贈り物です。

 

16世紀から、スコットランド王および英国王の戴冠式で使われてきたものです。400年以上前から現在まで、国の儀式の際に使用されてきています。

ロイヤルパレスの中にはクラウンルームと呼ばれる部屋ごと金庫になっている宝物殿があり、そこで戴冠宝器が厳重に保管されています。中の通路は狭く、大変混雑している観光名所です(*_*;

 

宝物庫内の写真撮影は禁止とのことでしたので、公式のインスタグラムを載せておきます。

 

 

儀式用の広間「グレートホール」

1500年代、当時のスコットランド王、ジェームズ4世が作ったホール「グレートホールGreat Hall)」。

エディンバラ城の儀式の中心部といえるホールで、木造木組みの天井はイギリスにある城の天井の中でも最も美しいものの1つと言われています。

エディンバラ城の守備の高さや、城がスコットランドにとって軍事的に要だったことを表すため、壁や天井には甲冑や武器などの軍事品が展示されています。

400年以上の歴史あるこれらの甲冑・武器を管理・維持・修復する専門家チームの働きのおかげで、私たちは新品同様の状態の軍事品を見ることができます。

スコットランドに強いゆかりのある武器である、クレイモア(ゲール語で”偉大な剣”という意味)が飾られています。

王座の正面右上には、小さな窓があります。これは、王が下の方で起きていることに聞き耳を立てるためなのだそうです。

 

 

スコッチウイスキー・お土産販売店

エディンバラ城内にスコッチウイスキー・お土産のショップがあります。

スコッチウイスキーとして有名な、銘柄が並んでいます。こちらの収益は、スコットランドの歴史建造物の保全・維持に充てられるとのことです。

スコットランドの定番のお土産「ショートブレッド」

ミニウイスキーボトルなんて可愛らしい商品も

 

別にこのエディンバラ城内のショップでなくとも、エディンバラのスーパー・ウイスキー店でも買えそうなものも多いのですが、

エディンバラ城でしか買えなさそうなウイスキーはこちらでしょうか。

小さいボトルまで販売されています。ボトル1本は大きすぎて買って帰れないという人でも、買ってホテルで飲んでみることができますね。

 

エジンバラ城のウイスキー「Edinburgh Castle Whisky」50ml(7.5ポンド)

花のような香りと、ヨード臭(正露丸のような臭い)があります。ちょっとクセがあり、ウイスキーデビューには不向きかもしれませんが、好きな人はハマる味わいだと思います。

加水すると、ハチミツ・ブラウンシュガーのような豊かな香りが広がります。

こちら、ハイランドのウイスキーとのこと。以前訪問したトマーティン蒸留所がある地域ですね。

 

また、エディンバラ城のすぐ近くには、ウイスキー好きには堪らない観光スポット「The Scotch Whisky Experience(ウイスキーエクスペリエンス)」があります。

 

 

ハリーポッターのホグワーツ魔法学校のモデル「エディンバラ城」

エディンバラ城は、『ハリー・ポッター』に登場する「ホグワーツ魔法魔術学校(ホグワーツ城)」のモデルとなった城だといわれています。

大きな岩山の上にそびえ立つ様子が似ていることから、モデルではないかといわれているそうです。

 

エディンバラ城から歩いて5分ほどの場所には、作者であるJ.K. ローリングさんが小説「ハリーポッター」を執筆したことで有名なカフェ「the elephant house(ザ・エレファント・ハウス)」があります。

作者は結婚出産後にすぐに離婚し、家を追われ、妹が住んでいたというエディンバラに身を寄せていました。

そんな生活保護に頼る厳しい生活環境の中で打ち込んだ執筆作業で誕生したのが、世界中で反響を呼び幾多の賞を獲得し、史上最も売れたシリーズ作品と言われる「ハリーポッター」です。

この場所で、記念すべき第1作目である『ハリー・ポッターと賢者の石』が誕生したのですね。

 

今回、訪問したタイミングでは臨時休業中でした。

お店のお手洗いには、壁一面に、お店を訪れたハリポタファンの熱いメッセージが書かれているそうです。

 

ハリーポッター執筆の地として有名なエディンバラ。当然、ハリーポッター関連のグッズはたくさん売られています。

 

 

幽霊が出る?

エディンバラ城は、実は「ヨーロッパ有数の心霊スポット」なんて言われる、欧州屈指の心霊スポットなのだそうです。

エディンバラ城が要塞として守りを堅牢にしていったことからわかるように、幾度も戦争が起こり、その被害者も多いこのエディンバラの街と城。

「うめき声が聞こえた」「物が動き出した」などの幽霊による現象が多いそうで、エディンバラ市街地では、幽霊をテーマにした「ゴーストツアー」なんていう観光客向けのツアーも組まれているほどです。

 

以上、エディンバラ城の見どころ紹介記事でした。

今回紹介した場所以外にも、かつて地下牢として使われていた「アン女王の館」や、スコットランドの歴史や当時の武器・防具などが展示されている「国立戦争博物館」などの名所もあります。

ご自身の旅の日程と照らし合わせて、ぴったりの観光ルート策定のための参考になれば幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)/

 

エディンバラ旅行記はこちら↓

観光名所、レストラン、ウイスキーバー、ウイスキー蒸留所見学などを詳しく紹介しています。

 

タイトルとURLをコピーしました