現地のイギリス人はどのようにクリスマスを過ごしているのか…
英国式のクリスマスの過ごし方を写真と共にご紹介します。美しいクリスマスイルミネーションは動画でもUPしていますのでよろしければご覧ください(*’▽’)
【クリスマス時期だけ!】おすすめの楽しみ方
移民国家であるイギリスとはいえ、キリスト教徒の人口割合は60%近く。キリストの生誕祭であるクリスマスへの気合の入り方は、日本人の比ではありません。
日本のクリスマスと違って驚いたのは、クリスマスシーズンの開始が早いことです。なんと9月ごろからクリスマス商戦は開始します(;’∀’)
10月のハロウィンよりも、先行してクリスマスモードです(笑)
たっぷりと長い期間、クリスマスの雰囲気を楽しむことができます。どういったものを楽しめるのか?いくつかご紹介します。
老舗百貨店のデコレーション
フォートナム&メイソンやリバティなどの老舗百貨店は、がらりとクリスマス仕様に変わります!
外観・内装も美しいクリスマスカラーのデコレーション、クリスマス商品専用の売り場フロアもできます。秋からすでにクリスマスプレゼントのことを考えているんですね…(;’∀’)
フォートナム&メイソン
クリスマス時期のフォートナム&メイソンの様子は、動画でも紹介しています。
ショーウィンドウがとてもかわいいです!カワ(・∀・)イイ!!
リバティのショーウィンドウ。
クリスマスプレゼントにぴったりな素敵な商品が、購買意欲をそそるような美しい展示をされています。
リバティには、「ショーウィンドウを装飾するための特別チーム」が結成されているほど、ショーウィンドウディスプレイにこだわりがあるようです。
3万枚以上の特注封筒を使ったという、その美しいショーウィンドウは動画でも紹介しています♪
【クリスマスのお菓子】クリスマスプティング・ミンスパイ
9月からスーパーには、イギリスのクリスマスに欠かせないケーキ・お菓子が並びます。
クリスマスプディングや、
サンタクロースの好物とされるミンスパイなど。縁起物のお菓子といった感じでしょうか。日本の正月にお餅を食べるのと似ている気がします。
これらのお菓子を、いろんなメーカーやスーパーが一斉に売り出します。食べ比べしてみたブログ記事はこちら↓
「Rodda’s」のブランデークロテッドクリーム
スコーンに付けて食べることでお馴染みのクロテッドクリーム。そのブランデー味の「ロダス(Rodda’s)のブランデークロテッドクリーム」を買ってみたら、めちゃくちゃ美味しかったです!
ブランデーの香りの、アルコール感強めの大人向けの味。ブランデーやウイスキーなどの蒸留酒が好きな人にはたまらない逸品だと思います!
お値段は3£(450円くらい)でした。
クリスマスプディングやアップルパイと一緒に食べる、ブランデークリームについてはこちらの記事で紹介しています↓
クリスマス期間限定のクラフトビール
イギリスには2000以上ものビール醸造所 (Brewery) があります。クリスマス時期になると、クリスマス限定のビール銘柄を発売する醸造所もあります。
こちらはグリニッジにあるミーンタイム醸造所のビール「シュトーレンアワーズ(STOLLEN HOURS)」。
ドイツのクリスマスケーキ「シュトーレン」にインスパイアされた、アルコール度数8%のストロングエールです!
マンダリナババリアホップを使用し、ジューシーなオレンジの香りに、オレンジピール、シナモンスティック、アーモンドを加え、クリスマスの味「シュトーレン」を再現した冬の醸造酒です。
ビールというより、ワインのような口あたりで驚きます。
クリスマスツリーの飾り付け
クリスマスツリーの準備も欠かせません。
クリスマスツリーに飾るオーナメントの種類は豊富で、各百貨店は数百~数千個もの種類を取り揃えて販売しています。
中でも百貨店限定のオーナメントは人気商品です。
リバティカラーの紫が鮮やかな、リバティ限定クリスマスツリーオーナメント↓
クリスマスツリーに使ったもみの木は、クリスマス後には資源回収されます。クリスマス後には、街の至る所で廃棄されたもみの木を目にします。
再生紙に使われたり、再利用されるようです。
ハンパー(Hamper)
「ハンパー(Hamper)」と呼ばれる、カゴの中に食べ物(ジャム・ビスケット・ワイン・シャンパンなど)をいっぱい詰め込んだものも、クリスマスの定番です。
プレゼント用、自分用に買ったりなど様々。有名百貨店は毎年必ず、様々な価格帯のハンパ―を販売します。
アドベントカレンダー
アドベントカレンダー (Advent calendar)は、12月1日から12月24日までのクリスマスまでの間、クリスマスまでの期間に日数を数えるためのカレンダーです。
待降節の期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーで、中には写真やイラスト、詩や物語の一編、チョコレートなどのお菓子、小さな贈り物等が入っていることが多いです。
クリスマス当日だけでなく、その日までも楽しく過ごせることができます!
英国ブランドのハーブティー「パッカ(Pukka)」のアドベントカレンダーを買ってみました。
24種類のブレンドが入っており、12月1日から毎日1つずつ飲んでいきます(*’▽’)
ウイスキー好きな夫は、ウイスキーのアドベントカレンダー。
贅沢なシングルモルトを、25種類!
少しずつ味わえるのが良いですね。気に入ったものがあれば、後日、ボトルで購入すればいいですし(^^♪
クリスマスジャンパー
クリスマスジャンパー(イギリス英語でジャンパーは多くは上からかぶって着るタイプの上衣のこと。セーター。)が販売され始めます。
いろんなアパレルブランドのお店で、クリスマスジャンパーを見かけることになります。
出典:truffleshuffle
このムーブメントは、慈善団体が主催したチャリティーイベント「クリスマス・ジャンパー・デー」に起因するものなのだとか。(「みんなでクリスマス・ジャンパーを着て、支援を必要とする子供たちのために募金しましょう!」というイベント)
なお、クリスマスジャンパーのデザインは「ダサければダサいほど良い」らしいです(;’∀’)
学校でクリスマスジャンパーコンテストが開催されるということで、お子さんがいる駐在妻さんはクリスマスジャンパーの買い出しに奮闘されていました。
イルミネーション
ロンドンの街中や各地で、美しく豪華なイルミネーションが飾られます。
オックスフォードストリート、リージェントストリート、カーナビストリートのクリスマスデコレーションが特に美しく、感動するほど見応えのあるものとなっています。
イギリスは日本に比べると高緯度に位置しているため、11月から日照時間がぐっと短くなります。16時には外はもう真っ暗に。
暗闇に美しく輝くイルミネーションを、長い時間楽しむことができます。
【遊園地】ウィンターワンダーランド
ハイドパークでは冬の風物詩であるウィンターワンダーランドが開催されます。
ジェットコースターや観覧車、メリーゴーランドなどのアトラクション。期間限定の遊園地のような感じです。子供が喜ぶものがたくさんあります。
他には、クリスマスマーケット、ビアホール、ホットワインなどの様々なフードの屋台がたくさん出店されています。子供だけでなく、大人も楽しむことができます。
また園内には屋外アイススケートリンク場も開設され、スケートを楽しむこともできます。
このようにハイドパークにドーンと設営されて、昼から夜まで開演しています。
クリスマスマーケット
ホットドッグやドーナツなどの軽食、ファッジなどイギリス菓子などの屋台が出店します。
ホットワイン(マルドワイン)は、寒い日にぴったり。シナモンなどのスパイスがきいていて、体の中から温まります。
クリスマスマーケットは、「サウスバンク・センター(ロンドン)」、「エジンバラ(スコットランド)」、「チェスター」などで開催されているものが有名です。
国立美術館「ナショナル・ギャラリー」の正面入り口前にも、こじんまりとですがクリスマスマーケットが開催されていました。
また、イギリスだけでなく、他のヨーロッパの国のクリスマスマーケットを訪問するのも楽しいです。
こちらは、ドイツ・ベルリンのクリスマスマーケット。ロンドンとはまた違った雰囲気で、売っているものの違いを楽しんだり、良い思い出になりました。
YouTube動画でも紹介していますので、よろしければご視聴・チャンネル登録をお願いいたします(*’▽’)
クリスマスカード
クリスマスが近くなると、家族や友人などお世話になった人へカードを贈る習慣があります。
クリスマスカードも可愛くてセンスが良いものが多いので、どれを買おうか迷ってしまします(;’∀’)
人からカードをもらうのも楽しいですが、選ぶ方も楽しめますよ~。
イギリスのクリスマスは十二夜の1月5日まで続くため、年始の挨拶も含めたメッセージが多いのだそうです。日本の「年賀状」みたいな習慣でしょうか?
クリスマス前後の過ごし方
9月からクリスマスモードで、長い時間をかけてウォーミングアップするクリスマス。当日前後(12月24日~)の過ごし方を紹介します。
12/24 クリスマスイブは当日にむけた「最終準備の日」
イギリスの12月25日クリスマスの当日は、なんと電車・地下鉄は動いておらずスーパーもお休みです。
24日はクリスマス当日のための「最終準備の日」。
スーパーもいつもの営業時間より早く閉まります。早めに買い物に行っておくことを強くおすすめします!
クリスマスディナーの食材だけでなく、トイレットペーパーなどの生活必需品も含めて、買い忘れがないようにしておきたいです(>_<)
クリスマス前のスーパーには、クリスマスディナーの定番であるターキー(七面鳥)がズラリと並びます!
せっかくなので、ターキーを買って焼いてみました!
イギリスのお家にはビルトインの大容量オーブン&食洗機があるため、こういう料理も意外と楽に作れちゃいます。
クリスマス当日は、親戚や家族と一緒に過ごすことが一般的なイギリス。
実家へ帰省する人も多いです。クリスマスから年明けまでの長期休暇を取る人も少なくありません。
教会のミサ
24日イブは、殆どの教会で「Midnight service (Mass)」と呼ばれる礼拝があります。(カトリックでは”ミサ(Mass)”、プロテスタントでは”サービス(Service)”と呼ぶのだそう)
有名なウェストミンスター寺院やセントポール大聖堂は、かなり混雑するようです。
入場方法は、チケット制であったり先着順であったりと、その年と教会によって様々。事前に公式HPなどで確認しておくことをおすすめします!
イギリスではサンタクロースは、ファザークリスマス(Father Christmas)と呼ばれています。
Santa Clausはアメリカナイズされていて受け入れ難いのだとか…「下層階級はサンタと呼ぶ」という専門家もいるあたり、さすが階級社会の国イギリスです(;’∀’)
イギリスの子供たちは、サンタクロースの大好物とされている「ミンスパイとブランデー」をベッドの横において早く就寝します。
クリスマス時期になると、スーパーでは山のように品出しされたミンスパイを見かけることになります。
12/25 クリスマス当日は店・電車もお休み
12月25日クリスマス当日は祝日です。
親戚や家族と一緒に過ごします。(日本のお正月のような感じでしょうか)
外に出ても公共交通機関もスーパーもお休みなので、家でゆっくり過ごすしかありません。
日本らしいクリスマス(恋人や友達とワイワイなど)という過ごし方はイギリスでは一般的ではなく、そういった過ごし方は年越しのイベントです。
クリスマスは家族と、ニューイヤーイベントは友人と過ごすという、日本とは真逆の過ごし方ですね。
英国女王のスピーチ
毎年クリスマス25日の15時から、BBCで女王のスピーチが放送されています。なんと1932年から英国ロイヤルファミリーが行っている伝統あるものなのだとか。
同様にイギリスの家庭では、家族そろって女王のスピーチを聞くことが伝統行事となっています。
2022年のイギリスは、女王ではなく、王と迎える初めてのクリスマスですね。
Youtubeにも投稿されています。イギリス英語の中でも特別な、Queen’s Englishの発音を聞いてみる良い機会だと思いますので、ぜひご覧ください(*’▽’)
家族でクリスマスディナーを楽しみます。
七面鳥の丸焼き、ミンスパイ、クリスマスプディングなど、クリスマス定番の料理をいただきます。
イギリスのクリスマスに欠かせないミンスパイ・クリスマスプディングは、縁起物菓子でもあるんですよ。
ブランデーV.S.O.Pを使用した贅沢なクリスマスプディング↓
由来、作り方、食べ方などを別途こちらの記事で紹介していますのでよろしければご覧ください♪
12/26~ 一年で最大の大特価セール「ボクシングデー」
クリスマス当日の翌日26日は「ボクシングデー」と呼ばれます。
階級社会だったかつてのイギリスでは、上流階級の家で働く使用人が数多くいました。クリスマスディナーの準備・後片付けなどのお勤めを終え、翌日26日にお休みを取る使用人を労うために始まったのが、使用人へ贈られる箱に入ったギフト。
このギフトつまり「箱を渡す日」ということから、「Boxing day」と呼ばれるようになりました。
ボクシングデー以降のイギリスでは、1月中旬まで続く一年で最大の大特価セールが開催されます。
ハロッズやリバティなどの百貨店、各種アパレル高級ブランドも最大70%オフになっていたりします(;’∀’)
イギリスだけではなく、ヨーロッパ中から買い物客がロンドンに押し寄せます。日本の初売りのような感じでしょうか。
2021年のボクシングデーで買ったこちらのハロッズの紅茶。
クリスマス商品ということもありますが、半額でゲットできました!普段はなかなか気軽には買えない高い紅茶も、お得にゲットできたりします(^^♪
クリスマスクラッカーも半額になっていることが多いです。
クリスマスが終わったから使い道が無くなる…ではなく、ニューイヤーパーティにも使えるのでぜひゲットしましょう!
その他、セールで購入した商品は以下記事にて紹介しています↓
欧米のクリスマス期間は、12月25日から1月5日の公現祭の前までの12日間続きます。
最終日の1月6日には、ロンドン中で派手な花火が上がります。日が落ちて真っ暗になってから花火が上がるのですが、立て続けにあちこちで打ちあがるため、夜なのに空は明るく見えます(笑)
住宅街といえど、花火の音はかなりの大きさでした。花火が上がることを知らなければ、空爆でもされたのかとびっくりすることでしょう(;’∀’)
以上、イギリスのクリスマスの過ごし方の紹介でした。
気になるものはありましたでしょうか?
せっかくのイギリス暮らし、日本では経験できないことには積極的に挑戦していきたいです(*^^*)
来年のクリスマスに新たに経験したことがありましたら、追記しようと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました!