【写真で紹介】大英博物館(The British Museum)~エジプト編④~

イギリス
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Libation bowl(紀元前945-715年頃)

古代エジプトの神官は、このようなボウルを使って神様に水・酒を捧げていたそうです。

縁には、牛の耳がついた女神ハトホルの顔が2つ描かれています。

 

 

セタウの石棺の蓋(紀元前1279-1213年頃)

ラムセス2世の治世の後期に、副官を務めたセタウは、死後の世界の神オシリスのポーズをとっています。

交差した手は、オシリスやその妃であるイシスと関連のある、永遠と生命の象徴であるディジェド(djed、古代エジプトの宗教で一般的に見られるシンボルの1つ)とティット(tit,

女神イシスのシンボル)を持っています。

 

 

パヘムネトジェトの石棺の蓋(紀元前1279-1213年頃)

メンフィスのプタハ神の高位神官が、この石棺を所有していました。

交差した腕、持っている紋章、その他の装飾などは、上記のセタウの石棺に見られるものとよく似ています。

 

 

ネクタネボ2世の石棺(紀元前360-343年頃)

古代エジプト第30王朝最後のファラオかつ、最後のエジプト人のファラオである、ネクタネボ2世のための石棺です。

ネクタネボの治世は紀元前343年に終わり、ネクタネボはエジプト南方に逃亡し、その後の消息は不明とのこと。

 

中世には、石棺はアレキサンドリアのモスクの儀式用浴槽として利用されていました。底には排水するための穴が開けられています。

石棺に刻まれているのは、古代エジプトの葬式で使用される文字である「アムドゥアト」。

石棺の外側には太陽神が旅する様子が描かれており、内側にはアヌビス、ホルスの息子たち、イシスとネフティスを含む葬儀の神々が描かれています。

 

 

オソルコン2世の神殿レリーフ(紀元前874-850年頃)

オソルコン2世は古代エジプト第22王朝の第5代ファラオ。このレリーフは、ブバスティスにある門から出土されました。

オソルコン2世のセド・ジュビリー(王としての権力を神々から授かる儀式)の様子を描いたものです。

蛇の女神ワジトにクレプシドラ(水時計)を捧げるオソルコンの姿が描かれています。

傍らには、オソルコンの妻であるカロマ王妃が描かれています。王妃は太陽を表す円盤のついた羽冠をかぶり、生命のヒエログリフであるアンクを手に持っています。

豊満な体型は、当時の女性の理想像が反映されているからだそう。

 

 

ナイルの神ハピの像(紀元前924-889年頃)

ハピ(Hapy, あるいはHapi)は、エジプト神話に登場するナイル川の神で、古代エジプトにおいて信仰されていた神様です。

ナイル川を神格化したナイル川の化身で、全ての魚と鳥の長と考えられていました。

肉付きの良い身体は川の豊穣を象徴しているのだそうです。供

物が捧げられたテーブルを持ち、そのテーブルからはガチョウ、ウズラ、蓮、ザクロ、ブドウが吊るされています。この像が立っていた神殿のアメンラーに、収穫したものを捧げています。

この像の左足の裏には、この像を奉納した人物を示すレリーフがあるそうです。

 

 

 

ハプメンの石棺(紀元前664-525年頃)

テーベにあるトトメス3世の墓で出土された、財務官であったハプメンの石棺。

全面に神々の姿と葬送文が描かれています。

足側の端には女神イシスが、頭側の端には妹のネフティスが描かれています。内部にはさらにたくさんの神々が描かれています。

 

 

所蔵品は800万点以上!エジプトエリア(アッシリア、メソポタミア)だけでも、まだまだ展示品はあります(;’∀’)

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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