Romaの石碑(紀元前1294-1279年頃)
古代エジプト第19王朝の第2代ファラオである、セティ1世(Sety Ⅰ)の有名な神殿を建設した兵士たち。その記録を残すためにアビドスに駐在していた書記のRomaの石碑です。
上段には、アビドスの神々に供物を捧げるRomaとその妻、その他の親族が描かれています。
オシリス、イシス、ホルスの下には、Romaと二番目の妻が。彼らの子供たち、彼の両親から供物を受け取っている様子が描かれています。
パメリヒュ(Pamerihu)のブロック像(紀元前1295-1186年頃)
アビドスのオシリス神殿の中庭に置かれていたものと思われるブロック像。
穀物の穂をくくりつけたジェド柱は、冥界を永久に支配するオシリス神を象徴するものです。正面の祠には2本のジェド柱が彫刻されています。
パーザーの石碑(紀元前1279-1213年頃)
王家のモニュメントを建設する監督者であった貴族パーザーの石碑です。彼は、第19王朝のセティ1世とラメセス2世の治世に宰相として活躍しました。
石碑の上部には、パーザーとその義弟が、オシリス、イシス、ハトホル(古代エジプト神話の愛と美の女神)を祀っている様子が描かれています。
ロイ像(紀元前1220-1200年頃)
テーベ(古代ギリシャ時代のギリシャにあった都市)の、アメン・ラーの高僧であるロイが、膝の上で腕を組んでしゃがんでいます。
プリーツの入った長い衣は、ラメシード時代に流行したもの。
背面には、この像がアメン・ラーの妻ムトの神殿に安置されていたことが記されています。
ロイが正面に持っているシストラム(祭祀用の楽器)には、ハトホルの牛耳の顔が描かれています。
アンクヘレネフェルのブロック像(紀元前874-850年頃)
古代エジプトの役人のアンクヘレネフェル(Ankhkherednefer)のブロック像です。テル・エル・マスクフタのアトゥム神殿に置かれていたもの。
像の頭上のスカラぺは再生の力を持つケプリ(エジプト神話における太陽神ラーの形態の一つ、日の出を象徴する)を表しているのだそうです。
タハルカ王のラム・スフィンクス(紀元前690-664年頃)
エジプト第25王朝とクシュ王国のファラオであるタハルカ王 (Taharqa)。その王を、雄羊の姿で見守る最高神アムンのスフィンクスです。
スフィンクスは、カワ(Kawa)のアメン神殿に続く大通りに並んでいたそうです。