Daybed, 1750年 デイベッド
18世紀中頃のパリを代表する椅子職人である、Jean-Baptiste Tilliard作のデイベッドです。
布の部分は復元作業によって、綺麗に張り替えられています。
当時、パリで流行していたロココ様式の特徴をふんだんに含んでおり、
蛇行したフォルムと、ロカイユ貝やカルトゥーシュと交互に並ぶ花々の彫刻で構成された装飾が特徴的です。
Romanesque style window, 1160~1170年 ロマネスク様式の窓
民家の1階から出土された、ロマネスク様式の窓です。
丸いアーチは、ロマネスク建築の重要な特徴です。
レリーフには神話に登場する獣や、人を食い殺すセイレーン、バシリスクと戦うケンタウロスが描かれています。
ジグザグのシェブロン縁取りは、ロマネスクによく見られるモチーフです。
stained glass, 1200~1350年 ステンドグラス
ゴシック建築が発展するにつれて、より大きなステンドグラスを設置するようになりました。ガラスの美しい色彩と輝きは、神聖な雰囲気を醸し出すのに役立ちました。
ステンドグラスには、キリストや聖人の生涯を描いたものや、宗教的なテーマが描かれています。
ステンドグラスは、礼拝者が宗教的なエピソードをイメージすることにも役に立っていました。
1240年代に、フランスのパリ中心部シテ島に、ゴシック建築の教会堂「サント・シャペル (Sainte chapelle)」が建設されてからは、パリ地方のステンドグラスの影響力が大きくなります。
Palm Sunday, 1480年 パームサンデー
パームサンデー、または「エルサレム入城の日」と呼ばれている日は、イエス・キリストが十字架にかけられ亡くなって三日後に復活したと、キリスト教徒が信じる出来事の一週間前に、
イエス・キリストがロバに跨り、エルサレムへ入城した記念日のこと。
こちらの展示物は、1480年ごろに南ドイツで作られたものです。
このような行列は、宗教的に重要な役割を持っており、特に聖人の祭りやイースターに先立つ聖週間の間に行われました。
また、葬儀や雨乞い、豊作祈願、聖遺物を別の場所に移す時など、特別な機会にも行われていました。
聖職者はコップやチャズブル(上祭服)などの法衣を着用し、司教は杖やクロージャーを持ちます。
聖人の日や教会の奉献式では、聖人の聖遺物を納めた祠が行列の中心となることが多かったのだそう。展示されているもののほとんどは、現在も行われているものです。
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