世界中から観光客が押し寄せる、ドイツのクリスマスマーケット。
ドイツ・ベルリンのクリスマスマーケットを巡ってきました。
おすすめの食べ物、各マーケットの特徴、場所、地図、開催期間、注意点など、写真と共に紹介します。
YouTube動画でも紹介していますので、よろしければご視聴・チャンネル登録をお願いいたします(*’▽’)
ドイツのクリスマスマーケットって?
その他の欧州国同様に、キリスト圏であるドイツもクリスマスはとても大切なイベントです。
ドイツには「クリスマス休暇」があり、クリスマスの24、25、26日はほぼ全ての店・仕事・学校がお休み。
ドイツ人にとってのクリスマスは、日本人にとってのお正月のような感じでしょうか。
そんなクリスマスの時期は、ドイツの各地でクリスマスマーケット(ドイツ語で”Weihnachtsmarkt”)が開催されます。
ベルリンの多くのクリスマスマーケットは、11月21日から開催され、長いもので翌年の1月8日まで開催されます。
お昼すぎから夜の22時ごろまで営業しており、1日で何カ所も巡ることも可能です。ベルリンの公共交通機関の乗り方・チケットがわかりやすいというのも嬉しい点です。便利な「バス・トラム・地下鉄、1日乗り放題チケット」もありますので、ぜひ活用してみてください。
ベルリンのクリスマスマーケット
ベルリン内の3箇所のクリスマスマーケットをまわってきました。
シャルロッテンブルク宮殿
シャルロッテンブルク宮殿のクリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt vor dem Schloss Charlottenburg)
住所:Spandauer Damm 10-22, 14059 Berlin, ドイツ
開催日時:11月21日〜12月26日、14〜22時/月〜木、14〜22時/金〜日、12〜20時/12月25、26日 ※正確な日程は、その年の公式HPよりご確認ください。
入場料:無料
公式HP:<https://wvdsc.de/>
西ベルリン中心部、シャルロッテンブルク宮殿で行われるクリスマスマーケット。
ベルリンは第二次世界大戦で街が破壊されたため、戦後に建てられた建物が多いです。ですが、その中でも西の方には、まだ近代以前に建てられた美しい建物が残っています。
その一つが、世界遺産に登録されている人気観光名所でもある、このシャルロッテンブルク宮殿です。
シャルロッテンブルク宮殿や、ブランデンブルグ門などの世界遺産や観光名所については、こちらのベルリン旅行記ブログ記事で紹介しています↓
ベルリンのクリスマスマーケット巡りのついでに観光もぜひ!
定番のヴルスト(ソーセージ)をはじめとした、ケーゼ(チーズ)バームクーヘン、ショコラーテ、ビール、魚の燻製といった食べ物。
そして食べ物だけでなく、可愛らしいクリスマスの小物やツリーの飾りの屋台がでています。
屋台の数は100軒超!たくさんの屋台があるからといってテキトーな屋台はなく、出店者の選別がされているそうです。
安っぽいおもちゃやドイツのクリスマスマーケットに関係ないフード類を売る屋台はありません。
ドイツのクリスマスマーケットでよく見かける、こちらの木造のプロペラがついた塔は「クリスマスピラミッド」と呼ばれるもの。
クリスマスツリーの原型になったと言われているそうです。
グリューワイン(マルドワイン)、美味しいです!
高いアルコール度数で体がポカポカ。
長い時間、煮詰めてるからアルコールはある程度とんでいるかと思い、ビール飲むぐらいの感覚でいったらむせちゃいました(*_*)(笑)
可愛いグリューワインのカップは持ち帰り可能です。同じカップでまたおかわりするもよし、カップを返却すればその分のお金が返ってきます。
1杯8ユーロで、カップを返却すれば5ユーロほど現金で返金されます。
カップの可愛い柄はお店によって違うので、どのお店で買うか迷ってしまいますね。
宮殿を背景にクリスマスマーケットの様子がデザインされています。このマルドワインカップを持ち帰って家で使うたびに、この日のクリスマスマーケットの思い出が蘇りますね(*’▽’)
クリスマスマーケットの一角では、吹奏楽の生演奏も。
宮殿にプロジェクションマッピング
パンからはみ出るブルスト(ソーセージ)は熱々です。一つ6ユーロでした。マスタード・ケチャップなどの味付けソースは、ご自由に好きなだけかけてOKなシステム。
その他、ベルリンの食べ物・グルメについてはこちらの記事で紹介しています↓
宮殿の前ということもあり、装飾も雰囲気も落ち着いた感じでした。
通路が広く、人もゴミゴミしてませんでしたので、ゆっくりと落ち着いて見て回ることができました。
現金支払いのみの屋台が少なくないため、現金を準備していくことをおすすめします!
街の中心から離れますが、わざわざ行く価値はありです!
ジャンダルメン広場
ジャンダルマンマルクトのクリスマスマーケット(WeihnachtsZauber Gendarmenmarkt)
住所:Gendarmenmarkt, 10117 Berlin, ドイツ
開催日時:11月21日〜12月31日、12〜22時/日〜木、12〜23時/金土、12〜18時/12月24日 ※正確な日程は、その年の公式HPよりご確認ください。
入場料:有料。1ユーロ。
公式HP:<https://www.weihnachtsmarkt-berlin.de/>
ドイツで最も美しい広場と言われる「ジャンダルメン広場」。
ジャンダルマンマルクトのクリスマスマーケットは、ライトアップされたドイツ大聖堂とフランス大聖堂、コンサートハウスといった美しい建物に囲まれた、ロマンチックなクリスマスマーケットです。
2022年は、ジャンダルメン広場は再開発工事中のため、ジャンダルメンマルクトから歩いて5分ほどのところにある「ベーベル広場 (Bebelplatz)」での開催となりました。
広場の周りにはベルリン国立歌劇場、フンボルト大学の重厚な建物が見えます。このベーベル広場は、1933年にナチスによる焚書(非ドイツ的とされた本を燃やす)があった広場としても知られています。
2024年まで、このベーベル広場へ会場を変更して開催されるそうです。会場は変更となりましたが、クリスマスマーケットの魅力的な雰囲気は変わらずとのこと。
入場料に1ユーロかかります。この入場料は慈善事業団体やパフォーマンスにあてられるそうです。
入場料をしっかり取っている分全体のクオリティは高いです。また、屋台の食べ物・飲み物の金額は、他のクリスマスマーケットよりも少し割高に感じました。
他のクリスマスマーケットとは違い、入場時に警察による身体検査と手荷物検査を受けます。
2016年、このマーケットにトラックが突っ込み死者が出るというテロが起きたため、注意を払っているのだと思います。
ベルリンで一番の規模というだけあって、人が多く、歩くのも困難でした(*_*)
週末は行列ができる事もあるそうです。時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。
音楽やダンスなどのコンサート、暖房の効いた屋内スペースのレストランやバーもあります。
暖房の効いた室内で展示されている屋台もあるため、暖をとれるのも嬉しいところです。屋内で、ゆっくりと食事も楽しみたい方は、レストランは要予約です。
イルミネーションが繊細でとっても綺麗でした。他のクリスマスマーケットと比べると、ダントツでロマンチックな雰囲気。クリスマスムード満載です(*’▽’)
入口付近にある入場チケット売り場で1ユーロのチケットを購入。いざクリスマスマーケットの中へ。
竹馬?に乗って仮装して練り歩いているパフォーマーもいました。
小さいチョコレート菓子を子供に配ったり、写真を一緒にとってもらえたりと、忙しそうでした。
美しい雪の妖精?も。
このように子供たちにお菓子を配っていました。パフォーマーは大人気ですぐに囲まれてしまいます。
クリスマスツリーの仮装のおじさんも。
食べ物もお店も充実していました。
こちらは焼き栗の屋台。お値段は100グラム4.5ユーロでした。
大行列ができていたのはヴルスト(ソーセージ)の屋台。大きな鉄板を3つも使って豪快に焼いており、香ばしい香りが漂っています。
その他には、チーズ料理・お惣菜・クリスマスお菓子・パスタ・ピザなど、いろんな食べ物の屋台がありました。
可愛いクリスマスの雰囲気がある雑貨のお店もたくさん。
クリスマスツリーの飾り、小物、インテリア、アロマキャンドル、革製品など、ありとあらゆる雑貨のお店がありました。
雑貨のカテゴリーも、お値段も、ピンキリでした。
現金支払いのみの屋台も少なくないため、ATMも完備されていました。
有料の仮設トイレがありました。一回1ユーロで使用可能。現金支払いのみでしたので、トイレのためにも現金持参をおすすめします。
イルミネーションが繊細で美しいクリスマスマーケットでした!
混雑していて、ゆっくり見て回るのは大変ですが、ダントツでロマンチックな雰囲気のクリスマスマーケットです。
赤の市庁舎(ベルリン市庁舎)前
赤の市庁舎(ベルリン市庁舎)前のクリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt am Roten Rathaus)
住所:ドイツ 〒10178 Berlin
開催日時:11月21日〜12月26日、14〜22時/月〜木、14〜22時/金〜日、12〜20時/12月25、26日 ※正確な日程は、その年の公式HPよりご確認ください。
入場料:無料
公式HP:<https://www.berlinerweihnachtszeit.de/>
高さ50mの巨大観覧車が目を引く、赤の市庁舎(ベルリン市庁舎)前のクリスマスマーケット。
アレクサンダープラッツ駅からすぐの場所にあり、テレビ塔の隣にあるので旅行者が気軽に立ち寄ることができます。
規模が大きく、移動遊園地が充実しており子供も楽しめるので、ファミリー向けのマーケットかと思います。
屋台は、グリューワイン・焼きソーセージなどよく見るラインナップです。
ここのクリスマスマーケットならではの特別なものが売っているわけではないので、ブラブラして、雰囲気を楽しむクリスマスマーケットという感じです。
ベルリン大聖堂など観光スポットの近くにあるため、観光のついでに立ち寄るのにぴったりです。
赤の市庁舎(ドイツ語: Rotes Rathaus)はベルリンの市庁舎。
建物に使用されている赤い硬質煉瓦(レンガ)による見た目から、赤の市庁舎と呼ばれているそうです。大戦のベルリン大空襲の際に建物は大きく破壊されましたが、1951年から1956年の間に元通りに再建されました。
夜の22時まで営業しています。
冬の時期のヨーロッパは日照時間が短く、16時には真っ暗。美しいイルミネーションを長い時間楽しむことができます。
閉演1時間前の21時ごろに訪問したら、人通りは少なく、ゆっくりと店を見て回ることができました。
赤の市庁舎から歩いて行ける距離にあるビアホール(ブラウハウス)もおすすめです。クリスマスビュッフェが開催されていました(^^)/
まとめ
ベルリンのクリスマスマーケット3つを巡ってきました。それぞれの特徴をまとめると以下のような感じでしょうか。
シャルロッテンブルク宮殿のクリスマスマーケット
(Weihnachtsmarkt vor dem Schloss Charlottenburg)
・世界遺産に登録されている観光名所
・しっかり選別された100軒超の屋台
・装飾も雰囲気もクラシックな落ち着いた感じ
・人が多すぎずゆっくりと観て回ることができる
ジャンダルマンマルクトのクリスマスマーケット
(WeihnachtsZauber Gendarmenmarkt)
・美しい建物とイルミネーション囲まれた、ロマンチックな雰囲気
・入場料1ユーロで屋台の価格も高いものの、全体的なクオリティは高い
・大人気のクリスマスマーケットで混雑している
赤の市庁舎(ベルリン市庁舎)前のクリスマスマーケット
(Weihnachtsmarkt am Roten Rathaus)
・目を引く大型観覧車
・移動式遊園地がありファミリー向けの内容
・観光地の中心にあり、観光のついでに気軽に立ち寄りやすい
お昼から夜の22時ごろまで開催されているため、1日で何カ所も訪れることも可能です。
全体を通してのアドバイスは、以下の通りです。
- トイレは行ける時に行っておく
- 現金を準備(支払いがキャッシュオンリーな店、トイレが有料だったたりするため)
- 防寒対策はしっかりと(耳や手先がやられるので、ニット帽・手袋をおすすめします)
- 人混みの中ではスリ対策を(比較的ベルリンは治安が良いとされていますが念のため)
ヨーロッパの中でも人気が高い、ドイツのクリスマスマーケット。存分に楽しめるよう準備していくことをおすすめします!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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