「グレンフィディック18年、蜂蜜とラズベリーをゴールデンペストリーで挟んだもの」や、 「スモーキーモンキー チョコレートタルト」、「バルベニー12年のプロフィテロール(小さいシュークリーム)、トーストしたオーツとホワイトチョコレート」など
ロンドンでは楽しめないような、ウイスキー蒸留所ならではのアフタヌーンティーでした!観光地価格のような、高い価格設定になっていないのも嬉しいですね。
見どころ③ 個性的な売店
ラウンジの隣にはショップがありました。グレンフィディックのウイスキーはもちもん、
ウィリアム・グラント&サンズ社が経営する姉妹蒸留所のウイスキーも。先ほどのラウンジで楽しんだThe Balvenie 12年はとてもコスパが良かったので自宅用に購入しました!40ポンド程度でした(約6,400円)。
※自宅での様子。
豊かな香り・味わいなのに飲み口は高いアルコールを感じさせないスムーズさがありました。
DoubleWoodの名前の通り、オーク樽・シェリー樽の2種類を樽で熟成させています。まずはオーク樽で長年熟成させたのち、シェリー樽で後熟させます。この後熟でフルーツやハチミツのような味わいを付けてウイスキーに深みを出すそうです。
Balvenieでは伝統的なフロアモルティング(大麦を床で発芽させる工程)を守っており、床の大麦をひっくり返す作業を1日に4回、1週間連続して大麦麦芽(モルト)を生産しているそうです。最近の蒸留所は専門業者に外注するのが一般的である中、Balvenieのこだわりを感じます。
ウイスキーボトルだけでなく、いろんなグッズが販売されていました。
樽の廃材を再利用したキーケース。
ウイスキーの製造工程のミドルカットで使う、「スピリットセイフ」の中に商品、というおしゃれな展示!
自分でウイスキーの瓶詰めができるようです。既製品のボトルを買うよりお値段は高いですが、名前と日付を入れたりと、思い出の品になることは間違いなしです。蒸留所見学に行くたびに見かけるので、定番のお土産なのかもしれません。
見どころ④ 温かいスタッフさん
蒸留所見学後にとある事件が…。
事前にGoogleで調べていた情報では、グレンフィディック蒸留所のすぐ近くにバス停があり、目的のB&B(宿泊と朝食を世話してくれる民宿のようなイメージ)まですぐに行けると考えていました。
が、スペイサイドでは日曜日にバスが出ていませんでした…!
事前に調べていたので(Googleも日曜日でも問題ない、と言っていたので)完全に油断をしていました…。
スペイサイドのタクシー会社(個人ドライバーが多い印象)を片っ端からGoogleで調べて電話をしますが、我々と同じように考えている観光客が多いからか繋がりません…。スペイサイドは割と山奥の地域にあり、至るところで圏外になっていたのも理由かと思います…。
タクシードライバーに連絡がつかず途方に暮れていると、先ほど見学ツアーを解説してくれた従業員の方が、「もう少し待ってもらってもよければ仕事終わりに送っていこうか?」と温かいお言葉。
最終的にはタクシー会社と連絡が取れ、事なきを得ました。
従業員の方も急いで帰り支度をしてくれたようで、息を切らせながら「連絡がついてよかった…!」と。
長年続いている家族経営で、お互いに助け合うような精神が当たり前にあるのでしょうか?
人の温かさを感じた蒸留所見学となりました。
さいごに
見どころ沢山の蒸留所見学に加えて、人の温かさに触れて夫婦ともどもグレンフィディックのファンになりました!地元地域との共存共栄やSDGsにも配慮をして生産していて、歴史のある蒸留所ながらも昨今のトレンドにアンテナを張っている印象を受けました。
創業時に同業から『無謀な挑戦』と言われながらも、家族で力を合わせて世界的ウイスキーまで成長したグレンフィディック。
皆さんもスコットランドにお越しの際は、スペイサイドまで足を延ばして訪問されてみてはいかがでしょうか?
以下、過去訪問した蒸留所です!こちらもご覧ください!
THE MACALLAN(マッカラン)蒸留所@スコットランド、スペイサイド
GLENKINCHIE(グレンキンチー)蒸留所@スコットランド、ローランド
BIMBER(ビンバー)蒸留所@イングランド、ロンドン