ジョージ3世とシャーロット王妃の結婚式
ダイニングルームの様子。
テーブルの上には食器、18世紀当時の服装のスタッフさんもいて、当時の生活の雰囲気が出されています。
ジョージ3世は王族にしては質素な生活ぶりだったらしく、室内の雰囲気からもそのことがわかります。
階段も、2階からの景色も素晴らしいです。
建物の裏側には、薬効があるとされる植物を集めた「クイーンズ・ガーデン」があります。この庭園では、17世紀までに英国に現存していた植物のみが栽培されています。
2階の王妃の部屋には、カードゲーム用のテーブルがありました。
王妃の応接室は、キューパレスの中で最も広い部屋です。テーブルにあるティーカップはウェッジウッドのもののようです。
エリザベス王女の寝室
1804年、ジョージ3世は再び病に倒れ、娘のエリザベスが医師や政治家、父親、女王との主な連絡役となりました。
この部屋は図書館でしたが、エリザベスが女王の近くにいられるように、寝室に改築されたそうです。
シャーロット王妃の寝室
王妃は最後の数ヶ月をこの部屋で過ごし、結局、女王は黒い馬毛の肘掛け椅子から動くことができず、ここで家族に囲まれて息を引き取りました。
ジョージ3世と長男のジョージ王子の和解の様子を描いた絵
ジョージ3世と長男のジョージ王子は、国王が王子の恋愛や浪費癖を良く思っておらず、さらに王子の娘シャーロットの教育方針についても意見が対立したりと、難しい関係性でした。
しかし、その二人は、女王や王女、首相の立ち合いのもとキューで話し合いの場を設けて和解しました。
2階の一室の壁は、18世紀当時の、灰に馬の毛を混ぜた粗石膏が敷き詰められています。
3階の娘たちの部屋は改装されておらず、歴史を感じることができます。ちょっと不気味な雰囲気ですが(;’∀’)
美しいキューガーデンが窓から見えるこの宮殿で、当時の王様が療養していたのだなぁと。歴史背景も勉強しつつ見学すると、より一層楽しめます。