【イタリア観光】ミラノ大聖堂(Milan Cathedral)見どころ紹介

イタリア
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52本の大きな柱

大聖堂の中に入ると目にする、大きな52本もの柱に驚きます。

”52”という数字は、1年間の週の数と同じ。このように宗教と生活を関連付けるというのは、中世にはよくみられる特徴なのだそうです。

柱の上部には、大きな交差ヴォルト天井を支える柱頭が乗っています。

 

 

3枚の大きなステンドグラス

ミラノ大聖堂の内部でインパクトが大きいこちらの、奥の後陣の大きなステンドグラスです。

中央のステンドグラスは黙示録、左のステンドグラスは旧約聖書、右のステンドグラスは新約聖書の物語を描いています。ステンドグラスは、神様の存在のシンボルである光を建物内部に取り入れることと、民衆に聖書の物語を教えることを目的として作られました。

中央のステンドグラスの上部に、唯一15世紀のオリジナルが残っています。他の部分は19世紀に修復されたものです。

 

新約聖書のステンドグラスは、ミラノで活躍していた画家のヴィンチェンツォ・フォッパの作風をまねて作られたため、フォッパのステンドグラスと呼ばれています。

ステンドグラスには、キリストの生涯の物語が描かれています。左下の受胎告知に始まり、中央上部の十字架のはりつけに至るまで。

 

 

主祭壇とキリストの十字架の釘

中央身廊の奥には、1418年に法王マルティヌス5世により聖別された主祭壇が、その後ろには聖体用祭壇があります。

金メッキが施された8本の柱で造られており、建築家・画家であるペッレグリーノ・ペッレグリーニが設計したものです。

 

中央身廊の奥には、15世紀初めに着工され、その後修復されたというステンドグラスが見えます。

伝承によると、ステンドグラスの上部にある赤い光は、キリストの十字架の釘の1つ、キリスト教において重要な聖遺物があるところを示しているそうです。

その聖なる釘は、1461年にテクラ聖堂からこのミラノ大聖堂に移動されて以来、ここで保管されています。

毎年、十字架称賛祭の日である9月14日前の土曜日には、ミラノ大司教が天使と雲が描かれ雲の形をした「ニヴォラ」と呼ばれる装置に乗って上に上がり、聖なる釘を取り出します。

 

 

イタリア最大のパイプオルガン

祭壇の両側にあるのは、15,800本のパイプを持つ、イタリア最大のミラノ大聖堂のパイプオルガンです。土曜と日曜、大聖堂の重要な典礼の際に奏でられます。

 

 

日時計

ミラノ大聖堂の正面入り口から入ってすぐの床にはめ込まれている、金メッキが施された長い帯は日時計です。1786年に作られました。

正面入り口から見て左側のヴォルト天井、高さ約24メートルの場所に”格言の穴”と呼ばれる穴が開いており、そこから陽の光が射し込み、床の帯の上にあるその日の十二宮の星座を示す部分を照らします。

 

 

聖バルトロマイの彫像

1562年にロンバルディアの彫刻家、マルコ・ダグラーテが制作した彫像「皮を剥がれた聖バルトロマイ」は、ミラノ大聖堂にある彫像の中でも最も有名なものです。

バルトロマイは、新約聖書に登場するイエスの使徒の一人。

彼はアルメニアで12の都市をキリスト教に改宗させました。この改宗は、地元神を信仰する聖職者たちの嫉妬を買うことになり、王を敵対させ、生きたまま皮を剥がれるという刑を執行されました。

 

 

大理石の床

大聖堂内部の大理石の床は、芸術家のペッレグリーノ・ディバルディの案をもとに、1585年から制作されました。

ぶ厚いカンドリヤの大理石版が、カントン・ティチーノのアルゾの赤大理石と、コモ湖のブァレンナの黒大理石を組み合わせたもの。ゴシックとバロック様式の貝と花のモチーフではめ込まれています。

現在の床は、摩耗のために1935年に作り直されたものです。元のデザインにのっとり全体的に作り直されたました。

 

 

聖ジョヴァンニ・ボーンの祭壇

聖人ジョヴァンニ・ボーンの祭壇に置かれた、聖人の彫像は彫刻家エリア・ヴィンチェンツォ・ブッツィによって1763年に制作されたものです。両脇には守護天使と、聖ミカエルの彫像があります。

 

 

135本の尖塔

ドゥオーモには135本の尖塔があり尖塔のてっぺんには、ひとつひとつに異なる聖人の彫像が立っています。

一番高い位置に金のマリア像が輝いており、昔はこのマリア像より高い位置に建物を建ててはいけないとされていました。

2012年から、料金たったの1ユーロで、この尖塔の自分の名を刻めることができるようになりました。お金はミラノ大聖堂の修復費用に使われるそうです。

 

 

150あるガーゴイル

ガーゴイルは、雨どいの機能をもつ、怪物などをかたどった彫刻です。雨どいという機能的な面も持ちながら、芸術的・宗教的な意味合いもあります。

不気味な怪物のような動物の形のものから、イルカの形のものなど様々な形のガーゴイルがあります。悪霊を脅して、悪霊からミラノ大聖堂を守るという役割があるそうです。

語源としては、水が流れるときのゴボゴボというような音を表す語根(擬声語) gar から派生しているそうです。(英: gargle〔うがいをする〕)

 

屋上テラス

ミラノ大聖堂は、屋上へ上ることができます。(有料チケットが必要)

屋上テラスの面積は、8,000平方メートル。全体が大理石版で覆われています。

そんな屋上テラスまでは、251段もの階段を上る必要があります(*_*;

チケット料金は、階段を利用する場合は16.5ユーロ。エレベーターを利用する場合は22ユーロです。5.5ユーロを支払えば楽できるようになっています。どっちを買うか悩んでしまうような、ちょうどいい価格設定ですね…。

 

屋上テラスでは、135本の尖塔や数千体もの彫像、150のガーゴイルなどを、間近で見ることができます

 

 

以上、ミラノ大聖堂の見どころ紹介記事でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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