日本でも人気のアフタヌーンティー。イギリス・ロンドンで、伝統的な英国式アフタヌーンティーを楽しんできました!
五つ星ホテルであるエガートンハウスホテルのアフタヌーンティー「ベスト・オブ・ブリティッシュ・アフタヌーンティー」。
アフタヌーンティーの内容、料金、雰囲気、伝統的なケーキ・サンドウィッチなど、写真と共に紹介します。
アフタヌーンティー・英国の喫茶習慣
英国の喫茶習慣・貴族文化から生まれた、紅茶と共に軽食やお菓子を食べる習慣「アフタヌーンティー」。第7代ベッドフォード公夫人アナ・マリアが発明したそうです。
日本でも人気で、インスタグラムでは「#ヌン活」というハッシュタグで、全国各地のアフタヌーンティーの写真をインスタグラマーが投稿していたりしますね。
英国でこのような喫茶習慣が流行った理由は
1つめは、女性向けの社交の場として。
2つめは、当時の英国貴族は夜の21時くらいまで劇・オペラ鑑賞するため、食時間が遅くなることが多く、夕食までの腹ごしらえとして。
などと言われています。
英国では様々なタイプのアフタヌーンティーがあり、価格帯も幅広いです。(さすが階級社会…)
ドレスコードがあるような高級ホテルなどの優雅なティールームのアフタヌーンティーは50~75£(7,500~11,000円くらい)ほどします。さらにシャンパンなどのオプションを付けると、さらに料金は高くなります。
気軽なカフェ・ティールームでは、13~25£(2,000~4,000円くらい)で楽しむことができます。
2人で30£(4,500円くらい)の、街中にあるカフェチェーン店の、気軽に楽しめるアフタヌーンティーを体験記はこちら↓
2人で180ポンド(約29,000円)!英国のアフタヌーンティー・アワードで、ベスト・トラディショナル・アフタヌーンティー賞を受賞した、サヴォイ・ホテルのアフタヌーンティー体験記はこちら↓
喫茶習慣が根強いためか、街中のカフェの数が多い印象です。
また、スーパーのお菓子売り場が広く、クッキーひとつとってもたくさんの種類があって驚きます。クッキーだけで2列くらい陳列棚があります(;’∀’)
スーパーで日常的に買えるお手頃なお菓子も、こちらの記事で紹介しています↓
エガートンハウスホテル(Egerton House Hotel)
サウス・ケンジントン地下鉄駅から歩いてちょうど10分、ロンドンのナイツブリッジ(Knightsbridge)にある静かな庭園を見渡せる豪華5つ星ホテル。
1843年創業!老舗高級ホテルです。宿泊費は1泊1,000ポンド(約17万円)~。
バッキンガム・パレス、自然歴史博物館、ロンドンの老舗高級デパート「ハロッズ」が歩いて行ける距離にあり、観光名所へのアクセスもばっちりです。
Youtube動画でも紹介しています。よろしければ、ご視聴・チャンネル登録・いいね、よろしくお願いいたします(^^)/
ホテルに行く道中の街並みも綺麗です。
上品なアンティーク家具に囲まれた空間。内装も素敵です。
ベスト・オブ・ブリティッシュ・アフタヌーンティー(Best of British Afternoon Tea)
今回行ってきたアフタヌーンティーは、エガートンハウスホテルの「Best of British Afternoon Tea」。伝統的な英国式のアフタヌーンティーが楽しめます。
料金は75ポンド/人。そこに15%のサービス料がかかって86.25ポンド(約14,500円)/人。予約時にデポジットとして20ポンド/人の支払いが必要でした。
ちなみに、前回のエガートンハウスホテルのアフタヌーンティーは、
『ふしぎの国のアリス』をに登場する、風変りなお茶会(マッド・ティーパーティー)を開いている帽子屋(ハッタ―)、をテーマにしたアフタヌーンティー「The Hatter’s Tea Party」でした。
メニューはこちら。
紅茶は、ケーキ用・スコーン用として、2回にわけて1人2種類注文できました。
「Best of British Afternoon Tea」が登場。
サンドウィッチは5種も。
ケーキ・ペストリー。
ティーカップ、お皿はvilleroy&boch
ドイツの食器ブランドです。「食器は毎日使って楽しむもの」「日常にこそ上質なものを」という考え方をベースにしており、創立から270年以上、世界の人々に愛され続けています。
日本では皇后雅子様がお嫁入りの道具(食器)として選ばれ、有名になったそうです。
フォーク・ナイフなどのシルバーウェアは、Arthur Price(アーサープライス)
100年以上の歴史と伝統をもつ英国王室御用達のシルバーウェアブランドです(*_*)
色とりどりフィンガーサンドウィッチたち。パンはフワフワもちもちです。
イギリスのアフタヌーンティーでは、必ずと言っていいほど出てくる定番のキュウリのサンドウィッチ。
アフタヌーンティー文化が誕生した19世紀当時のイギリスでは、実はキュウリは超高級食材。
気温が低く日照時間が少ないイギリスでは、年間を通してキュウリを育てるのは困難だったそうで、温室で頑張ってキュウリを育てていたとか。
英国貴族にとっては、キュウリは財力を示す立派なステータスシンボルであり、キュウリのサンドウィッチをアフタヌーンティーに出すことは最高のおもてなしとされていました。
イギリスを代表するプディングの1つ「トライフル(Trifle)」
スポンジケーキ、生クリーム、フルーツ、カスタード、ゼリーなどを何層も重ねて作られます。宴会・お祝いの席では定番のデザートだとか。
英国の伝統的なプディングの1つで、なんと16世紀の文献にすでにレシピが記載されていたそうです。
ピンクと黄色の市松模様が綺麗なこちらは「バッテンバーグケーキ(Battenberg cake)」
1884年、ビクトリア女王の孫娘と、ドイツのバッテンバーグ(バッテンベルク)家のルイス・アレグザンダー・マウントバッテンとの結婚を祝うために作られたケーキなのだそうです。
英国王室にまつわる、イギリスらしいケーキです。
英国王室といえば、
2023年5月はイギリスの一大イベント、英国王チャールズ3世の戴冠式がありました。
パレードやコンサート、パーティーが開催されたり、百貨店・スーパーが関連グッズを販売したりと、ロンドンの街中がお祝いモードでした。
イギリスの老舗百貨店リバティロンドンの、戴冠式記念タペストリーキット。
ロイヤルパープルと国花をあしらった上品なデザインです(^^♪
英国陶器メーカー「エマ・ブリッジウォーター(Emma Bridgewater)」の、戴冠式記念マグ。
エマ・ブリッジウォーターの工場・ショップ・アウトレットに行ってきた体験記はこちら。
こちらのイギリスのティールームで定番の「コーヒー&ウォールナッツケーキ(Coffee and walnut cake )」
コーヒーとクルミのケーキです。クリームは、バター・砂糖・コーヒーを混ぜて作られます。コーヒーはもちろん、紅茶にも合うケーキです。
濃厚な「チョコレートタルト(chocolate tart)」
「レモンドリズルケーキ(Lemon drizzle cake)」
「Drizzle = 霧雨」と名がついているのは、焼きあがった後のケーキにたっぷりとレモンを振りかけて作るためだそう。
爽やかなレモンの酸味と、バターの甘い香りを楽しめるさっぱりとしたケーキです。
スコーンは頃合いを見て、熱々の状態で持ってきてくださいました。
プレーン・干しぶどう入りの2種類。1つが大きいです!
食べきれない分はドギーバッグに詰めてもらい、持ち帰ることができます。
箱だけ渡されて自分で詰めることが多い印象ですが、エガートンハウスホテルではスタッフさんが一度皿を下げてドギーバッグに詰めて持ってきてくれました。
ケーキ・スコーンごとに箱をわけてくれており親切ですね(*’▽’)
ちなみにこのお持ち帰り用のバッグが、ドギーバッグ(doggy bag)と呼ばれる由来は、
「家に帰って犬に食べさせるんです~」という建前で持ち帰るためだそうです。
以上、エガートンハウスホテルの伝統的な英国式アフタヌーンティーでした。
ザ・リッツやサヴォイホテルなどの、他のロンドンの人気アフタヌーンティーと比べると、テーブルの数が少なく、落ち着いた静かな空間です。スタッフさんの目が行き届いており、不便なく心地良い時間を過ごせます。
シーズンごとのスペシャルアフタヌーンティー、不思議の国のアリスをテーマにしたアフタヌーンティーなど、頻繁に内容が変わるのも楽しいです♪
ロンドン観光の際はぜひ!人気なので早めの予約をおすすめします。