400年もの歴史と伝統のあるドイツビアホール「ホフブロイハウスまたはホーフブロイハウス(Hofbräuhaus am Platzl)」。
本場ドイツのホフブロイハウスへ行ってきました!運よくちょうどクリスマスビュッフェが開催されているタイミングでした。
ビアホールの雰囲気、料金、料理など、写真と共に紹介します。
【有名ビアホール】ホフブロイハウス
ホフブロイハウスって?
16世紀から続く、400年もの歴史と伝統のあるドイツビアホール「ホフブロイハウスまたはホーフブロイハウス(Hofbräuhaus am Platzl)」。
ドイツ、ミュンヘンにあるビアホールの1つです。創業以来、ドイツの「ビール純粋令」に従い、高品質なビールを造り続けています。
ビール純粋令とは、「ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」という内容の、1516年に制定されたビールに関する法律です。現存する世界最古の食品に関する法律ともいわれています。
世界中から観光客が集まる、ミュンヘンのビールの祭典”オクトーバーフェスト”。
そのオクトーバーフェストでふるまわれるビールは厳格な基準を満たしている必要があり、そのビールは6つだけ。ホフブロイハウスは、その栄誉ある6大醸造所の1つでもあります。
元々はバイエルンの宮廷専属のビール醸造所でした。
しかし、1828年にルートヴィヒ1世がホフブロイハウスを一般市民に開放。ミュンヘン市民が集うビアホールが誕生しました。
ちなみに、オクトーバーフェストの起源は、このルートヴィヒ1世の結婚式だと言われています。
この歴史と伝統あるブランド「ホフブロイハウス(HB)」にあやかろうと、数多くの他のビール醸造所がHBのロゴをコピーしようとしたため、ホフブロイハウスは1879年に「HB」を商標登録したそうです。
そういえば、スコッチウイスキーの「ザ・グレンリベット」にも同じような逸話がありますね。
英国政府公認第一号の蒸留所として認められたザ・グレンリベット。その人気にあやかろうとして、他の蒸留所も”グレンリベット”を自分たちのウイスキーの名前に使用するように。
裁判の判決により、グレンリベットの創業者のウイスキーだけが、本物の証拠である定冠詞の”THE”をつけることが認められ、唯一無二の”THE GLENLIVET”となりました。
ホフブロイのビールは日本でも有名。
日本で開催されるオクトーバーフェストでもよく提供されていますし、日本にもホフブロイのビールが飲めるお店はいくつもあります。
本場ドイツの店へ行ってきました
そんなホフブロイハウスの、本場ドイツのビアホールへ行ってきました!
ベルリンのクリスマスマーケット訪問のついでに、ベルリンにある店舗(Hofbräu Wirtshaus Berlin)へ。
ベルリンのクリスマスマーケット巡りについては、こちらの記事で詳しく紹介しています↓
ベルリンのホフブロイの店内はこちら。広い!6500平方メートルの敷地に4000人収容できるようです。
予約も可能ですが、人数は4人以上から。大人気ビアホールですが、フロアが広くテーブルの数も多いため予約無しでもすんなり入店できました。
また、常連客は専用のテーブルやビールジョッキがあるそうです。
365日営業。年間を通してオクトーバーフェストのような雰囲気を楽しみながら伝統のビールを味わえます。
2階には大型スクリーンがあり、タイミングによってはサッカー観戦して盛り上がるそうです。
メニューはこちら。さすが世界中からビール愛好家が訪れるホフブロイ、ちゃんと英語メニューもありました。
まずは500mlジョッキで、2種類のビールを注文しました。
乾杯!!明日への活力!!
黄金色のビールは定番の「Hofbräu Original(ホフブロイ・オリジナルラガー)」。華やかな花のような香りが余韻として残る、苦味は控えめでスムーズなラガーです。
色が濃いビールは「Hofbräu Dunkel(ホフブロイ・ドゥンケル)」。ほのかなキャラメル香、まろやかな口あたりです。
お値段は、どちらも500mlで5.6ユーロでした。さすがに、日本でホフブロイビールを飲むよりはだいぶ安いですね。日本だと1,400円ぐらいします(*_*;
コースターもホフブロイのロゴが入っていて可愛いです。ドイツのビアホールには必ずと言っていいほど紙のオリジナルコースターがありますよね。
せっかくなので、1リットルジョッキも注文してみました。で、でかい!
私(妻)は500mlジョッキでさえ重いので、1リットルジョッキは両手で持たないと飲めません(*_*;
しかし、こういうジョッキで飲むのも、オクトーバーフェストやドイツのビアホールの楽しみの一つですね。
フロアには、ビール醸造で使用するマッシュタン?が飾られています。
地下には、子供のプレイルームもありました。
クリスマス時期ということもあってか、家族連れで来店しているお客さんがたくさんいました。
たしかに大人たちばかりビールを楽しんでいたら子供は退屈しそうですよね。子供が飽きないよう配慮されていました。
フロア中央の広場では、音楽隊が楽器を演奏したり歌ったりと、会場を盛り上げています。
ビアホールで演奏する音楽隊も、歴史と伝統があり、中には一族5世代にわたってバイエルンの伝統的な居酒屋音楽を演奏してきたという人も。
音楽に合わせて踊る人も。若いカップルから、仲良し老夫婦まで。素敵な雰囲気でした(^^♪
Youtube動画でも紹介しています。動画の方が、音・動きがあって雰囲気がよりわかりやすいかと思います。よろしければご覧ください(^^)/
クリスマス時期のビュッフェ
訪問した時期はクリスマス。12月25日と12月26日の限定で、クリスマスブランチビュッフェを開催していました。
内容は、好きな食べ物を好きなだけ食べられるビュッフェ形式。ビールは含まれていないため、別途注文する必要があります。
料金は、18.9ユーロ!お料理1つでも15ユーロほどはするので、これは大特価ですね!
クリスマスは家族みんなでご馳走を食べたりして楽しく過ごす日。この日ばかりは、裕福ではない家庭でもお腹いっぱい美味しいものを食べられるように…というお店側の気持ちがあるのかな?なんて思ったりしました。
ビュッフェ会場はこちら。クリスマスの装飾も相まって華やかですね~。
バイエルン産牛の焼きソーセージ(ヴルスト)
ぶ厚いローストポーク
食肉加工大国ドイツに来たらぜひ挑戦したい「メット(Mett)」。
メットは、生の豚ひき肉を使った料理です!
「豚肉を生で!」と聞くとびっくりしてしまいますが、安全に食べられるように管理が徹底されています。
このように、パンに乗せて食べられることが多いです。
ドイツにはひき肉に関する法律「Hackfleisch-Verordnung(ひき肉令)」があり、その法律に従って処理されたひき肉なら販売することができます。
肉処理場には、寄生虫などを一頭一頭検査する係の人がおり、ミンチにする時の温度が摂氏2度以上での処理を認めておらず、氷を冷却のために使用することも禁止されています。また、その日に製造されたひき肉だけ販売可能です。
日本では食べられない料理ですね…さすが食肉加工大国ドイツです(;’∀’)
美味しい!!!(躊躇なくがっつく生ハム等レア肉大好き夫)
私は生のハンバーグ食べてる気がして落ち着かないよ…(*_*;
前からハンバーグを生で食べたいと思ってた!焼く前の方が美味しそうだなって
もっと怖いこと言うなよ(;’∀’)
ドイツやオーストリアなどのビアホールでよくみかける、ブルスト(白ソーセージ)
マスタードをたっぷりつけて。ハチミツと粒マスタードを混ぜたハニーマスタードもありました。
ゼンメルクヌーデル(Semmelknödel)。
ドイツ料理の付け合わせとしてよく出てくるパン団子です。硬くなった・余ったパンを牛乳と卵で柔らかくして団子にしたもの。残り物をうまく使ったお料理です。
玉ねぎやパセリが混ぜ込まれています。地域によって、具は異なるそうです。
グラタン・ドフィノワ(Kartoffelgratin)。
フランス発祥のポテトグラタンです。肉料理の付け合わせとしてよく食べられています。チーズやクリームがたっぷりと入っており、濃厚で食べ応えがあります。
パンやプレッツェル、クロワッサンなど。
クロワッサンはフワフワもちもちでびっくりするほど美味しい!
ドイツはパンが美味しいですね。滞在中、なんてことないホテルの朝食ビュッフェのパンでさえ「う、うっま!?」と感動するほどでした。
サラダ、ザワークラウトなど
ヨーグルト、フルーツ、シリアルなど
バター、ジャム、チョコレートクリームなど
デザート各種
見栄えを気にせず、食べたいものを取ってテーブルに戻ってきました。
スモークサーモン、ハム各種、小さいハンバーグ
ローストチキン、ローストポーク
ヴルスト、加工肉各種
他にもいろいろと食べてみました。
いろんなドイツ料理を少しずつ食べられるから、ビュッフェ形式は嬉しいですね!!食べたことが無い料理にも挑戦できました。
ドイツ料理は1品の量が大きく、複数種類の料理が食べられないことが多かったので…(*_*;
デザートコーナーでは、焼きたてワッフルが提供されていました。
モチモチで香ばしい!めちゃくちゃ美味しいです!!本場ベルギーで食べたワッフルに近いです。
さっぱりとしたザワークラウトが美味しかったので、ビールと共におかわり。
酸味のあるキャベツの漬物です。
実は発酵食品で、酸味は乳酸菌発酵によるものです。キャベツの甘味と乳酸発酵の酸味で、ビールと相性が良いおつまみです!
クリスマスビュッフェ開催中という、ナイスタイミングで訪問することができて大満足でした!
同じドイツのビアホールでも、地域によってビールの種類・グラス・飲み方が全然違うのがおもしろいですね。
ベルリン観光の際は、ぜひ立ち寄ってみてください(^^)/
Youtube動画でも紹介しています。よろしければご視聴・チャンネル登録・いいね、お願いいたします!
ドイツのその他のビアホール(ブラウハウス)巡り、ドイツ旅行記の記事↓