イギリスのロンドン中心部、グレート・マルボロ・ストリートにある、1875年創業の老舗百貨店「リバティロンドン(Liberty London)」
12月のクリスマス仕様のリバティへ行ってきました。写真多めでご紹介していきます!
【Location】
Regent St., Carnaby, London W1B 5AH
Arthur Libertyが1875年に「East Indian House」という名前で、東洋の美術品・家具を販売するお店を開いたのが始まりです。
1800年代半ばのロンドンでは万国博覧会の前身である国際展示会が催され、日本などの東洋趣味が流行していました。その流行を逃がさず東洋からの工芸美術品や布製品を輸入し大成功。現在の百貨店リバティの礎となりました。
リバティがあるリージェント・ストリートには整った綺麗な石造り建物が多いのですが、その中でもリバティのチューダー様式の建物はかなり目立ちます。
チューダー様式
15世紀末から約1世紀続いたイギリスの建築様式。伝統的なゴシック様式にイタリア・ルネサンスの装飾的要素を加えている。名前は、ヘンリー7世からエリザベス1世までイギリスを支配したチューダー朝(1485~1603)に由来。
このチューダー様式の店舗が完成したのは1924年。建物の建材には英国海軍の古い戦艦2隻「インプレグナブル」「ヒンダスタン」を解体した木材が使われているそうです。
建物の高さと長さは、使われた戦艦と同じサイズなのだとか…。
素晴らしいのは見た目だけでなく、イギリスの第2種指定建造物(Grade Ⅱ Listed Buildeing)にも指定されているほど建造物としての価値が高いです!
ハーフ・ティンバーといわれる木材の柱が外に張り出している外観。内部は木の柱や梁が落ち着いた木造レトロの雰囲気です。シンプルですが気品が溢れています。
伺ったのは12月。クリスマス仕様のショーウィンドウが豪華で目を引きます!
リバティには、このショーウィンドウ装飾のための特別チームがあるらしいです。気合の入った豪華なこの装飾も納得です(;’∀’)
2021年クリスマスのリバティのテーマは「sending joy to friends and family」
たくさんのクリスマスギフトボックスや手紙が使われていますね♪リバティのイメージカラーであり紫が色鮮やかです。
35,000枚もの手紙や封筒が使われており、リサイクル可能な紙で作られているのだそう。
もちろんディスプレイされている物は、リバティで買える商品ばかり。
ロンドンジン、チョコレート、香水、バッグなど、華やかな商品が並び、目移りしてしまい目が2つじゃ足りないほどです!
これが無いとイギリスのクリスマスは過ごせない!といわれるほどのクリスマスのお菓子「ミンスパイ」もこっそり展示されています(*’▽’)
可愛いですね♪
ミンスパイについては、以下記事に詳細まとめていますのでよろしければご覧ください!
Youtubeに動画を投稿しました!ショーウィンドウを動画でご覧になりたい方はぜひ!(*’▽’)
リバティにはエスカレーターがありません。あるのは木造レトロで重厚な、エレベーターと螺旋階段。
リバティ特有のレトロな古き良き雰囲気が作られている理由の一つかもしれません。
5階建てのリバティのフロアガイドはこちら。
- Lower Ground Floor(地下1階):紳士服・紳士用雑貨など
- Ground Floor(1階):アクセサリー・バッグ・化粧品・雑貨など
- 1st Floor(2階):婦人服
- 2nd Floor(3階):婦人服・カフェなど
- 3rd Floor(4階):生地・子供服・食器など
- 4th Floor(5階):ホーム用品、家具など
吹き抜けになっている中央エリアは、板張りの回廊を歩いていく形式。
中央大広間を囲むように比較的小さな部屋が配置されており、それらはガラスの天井と木製のバルコニーから自然光がさしています。
紫を基調とした可愛いデザインの大きな熱気球の装飾!
内装・建造物自体がすでに素敵なので、ギラギラした装飾ではなくシンプルな装飾が映えますね~♪
各フロアから見えるように配置されています。3階から見るとこんな感じ。
食料品売り場では、色とりどりの可愛いパッケージのチョコレート・クッキー・ジャムなどがずらり!
ロンドンのお土産として有名な「シャボネル・エ・ウォーカー」のチョコレートも各フレーバーある品揃えです。たしかピンクシャンパンが人気なのですよね。
ビスケット(クッキー)缶もたくさん。この中から一つ選ぶのは難しいですね(;’∀’)
そして買ってしまったら、中身を食べきっても可愛い缶は捨てられなさそうです…(笑)
紳士服、靴、小物の売り場。
イギリスの高級手袋メーカー『DENTS(デンツ)』の手袋。かっこいいです!!
映画「007」でジェームス・ボンドが着用したり、エリザベスⅡ世の戴冠式用手袋にも採用されている世界最高峰と呼ばれる手袋ブランドです。
リバティといえば、東洋趣味を取り入れた「リバティ・プリント」
上品な小花柄やサラサ模様は、世界中の多くの人たちに愛されています。様々な有名ブランドともコラボしているようです。生地は切り売りされており、裁縫セットや編み物キットなど各種手芸用品のセンスの良い品が多いです。
整然と並べられた色とりどりの美しい布にため息が出るはず。
テキスタイルの最高峰、と称されるリバティプリント。「タナローン」というリバティ社が開発した生地で、1920年代からこの最高級のコットン生地を生産しています。
なんと43,000種類もの柄のパターンがあるそうですよ~(;’∀’)
イギリス陶器ブランドの食器類の売り場。品物が良いのはもちろんですが、素敵な展示方法もあってより魅力的です!
創業者リバティの「自分の家にいるような雰囲気をお客様に楽しんでもらいたい・・・」と言う思いから設計されている内装。
先ほどの大きな吹き抜けを中心に、小さなお部屋で囲んでいる造りになっています。
裁縫セットや縫物キットの品ぞろえ多く、ボタンだけでもこれだけの種類があります。手芸をしないのにまじまじと見てしまいました。
レゴで製作したリバティ。10万ピースものレゴブロックを使用して、内部まで細かく作り込まれています。
2階にあるカフェ「Arthur’s Café」。買い物に疲れた時におすすめです。
アール・デコ調のインテリアが可愛いです。ブランチ、ランチ、アフタヌーンティー、アーリーディナー、カクテルなどが楽しめます。
アフタヌーン・ティーは毎日18時まで、ウォークイン制で提供されています。
「量が多いアフタヌーンティーは食べられない…(*_*;」という人におすすめなのが、こちらのクリームティー。休憩がてらちょっとつまむのにちょうどいいですね♪
クリームティーとは、スコーンと紅茶のセットのことです。スコーンに付いてくる濃厚なクロテッドクリームから、クリームティーと呼べれるようになったとか。
クリームティーの料金は、14.3ポンドでした。
クリスマスの売り場。
クリスマスツリーに飾るオーナメントは、1000種類以上ものを取り揃えているそうです。個性豊かなツリーが出来上がるんでしょうね~
ロンドンっぽいオーナメントもありましたよ。
キティちゃんやミッフィーのオーナメントも。
天井いっぱいにイルミネーションが飾られています。
クリスマスクラッカー。いろんな柄があって可愛いです。クリスマス後はセールになっていることもあります。
帰るころにはすっかり暗くなっていました。夜のリバティはまた違った雰囲気です。
お土産購入にぴったり!買い物をしつつ自分の観光も楽しめるような老舗百貨店「リバティ(Liberty)」
ロンドン観光の際はぜひ!
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