約3,400年の歴史がある世界最古の都市の1つ、ギリシャ・アテネ。
世界遺産であるアクロポリスやパルテノン神殿などの、古代遺跡・文化遺産が数多く残っている人気観光都市です。
そんなアテネへ旅行してきました。
観光名所・見どころ・おすすめレストラン・眺めが良いホテル・おすすめの観光チケットなど…写真と共に紹介します!
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アテネってどんな街?
ギリシャの首都、アテネ(Athens)。
ギリシャ南部アッティカ地方にある都市です。人口は65万人ほどと、千葉県船橋市と同じくらい。
アテネは、約3,400年の歴史がある世界最古の都市の1つ。オリンピック発祥の地としても有名ですね。
古代のギリシャの都市アテナイは強力な都市国家であり、長く芸術・学問・哲学の中心となってきました。
哲学者ソクラテスや、医者ヒポクラテス、劇作家のアイスキュロス、ソポクレス、エウリピデスなどが、アテネで活躍していました。
世界遺産であるアクロポリスやパルテノン神殿などの、古代遺跡・文化遺産が数多く残っており、
世界中から年間600万人もの観光客が訪れる観光都市でもあります。
観光名所・見どころ紹介
そんなアテネの、観光名所・見どころの一部を紹介します。
パルテノン神殿 / アクロポリス
世界遺産に登録されている、ギリシャ・アテネにある古代ギリシャ遺跡「アクロポリス」。
アクロポリスにある神殿群の中でも、特に有名なパルテノン神殿は黄金比で建築された、古代ギリシャ建築の最高峰です。
アクロポリスとは、古代ギリシャの都市国家「ポリス」の象徴である小高い丘のこと。”高いところにある城市”という意味があり、自然の防壁となる丘の上に、神殿・砦が築かれています。
ギリシャにはたくさんのアクロポリスがありますが、その中でも最も有名なものが「アテナイのアクロポリス」です。
紀元前430年頃に造られ、神々を祀る聖域・宗教的な意味を持つ場所であると同時に、敵の侵入を防ぐ自然要塞でもありました。
1987年に世界遺産に登録され、世界中から観光客が訪れるギリシャの有名観光地となっています。
海抜150メートルの平らな石灰岩の丘にあり、敷地面積は約3ヘクタール。アテネの街中・ホテル客室からも見える位置にあります。
夜はライトアップされ、昼とはまた違った雰囲気です。
紀元前430頃、古代ギリシャ時代に建設された、アテナイの守護神女神アテナを祀る神殿「パルテノン神殿(the Parthenon)」。
一見垂直に建っているように見えますが、実は上部にかけて徐々に細くし、中央に膨らみを持たせるエンタシスという技法も用いられています。
この技法により、真っ直ぐな柱よりも安定して美しく見えるという錯覚を生み出しているのだそう。
アクロポリスの見どころについては、別途こちらの記事にて、たくさんの写真と共に紹介しています↓
アクロポリス博物館
ギリシャ・アテネにある「アクロポリス博物館(Acropolis Museum)」。
アテネのアクロポリスから発掘した文化財を、収蔵・展示している考古博物館です。
2009年に開館した博物館で、かつてのアクロポリス博物館(旧アクロポリス博物館)と区別するために、「新アクロポリス博物館」と呼ばれたりもします。
旧アクロポリス博物館は、パルテノン神殿の南東に建設されました。
アクロポリスの斜面に建てたということもあり、建物の面積は800平方メートルしかありませんでした。すると、発掘作業が進むにつれて、出土した文化財を全て収蔵するには足りなくなり、さらに、大勢の来館者に対応できないという事態に(;’∀’)
そこで、新しい博物館の建設の必要性が出てきます。
また、新博物館建設の理由にはもう1つ重要なものがあり、それは
イギリスが、ギリシャのアクロポリスから持ち去った彫刻像群「エルギン・マーブル」。それらの返還をギリシャ政府が要求した際、
貴重な文化財がイギリスに集められたことで、学術的な研究が進み、適切な方法で保護・管理・展示されてきました。たとえ返還しても、ギリシャにはそれらを展示するに適した博物館が無いでしょう?(言_言)
じゃあ、ちゃんと展示できる博物館、作りますわ!!(# ゚Д゚)
新博物館建設には「大英博物館などから、オリジナルを返還してもらい展示する」という、ギリシャ人の悲願を達成するという大きな目的もありました。
かくして建設されたのが新アクロポリス博物館。
総面積は25,000平方メートル。1万4000平方メートルの展示スペースに、4000点ほど展示可能です。
何と言っても、博物館の一番の見どころは、3階にある「パルテノン神殿のギャラリー」
ここには、実際のパルテノン神殿と同じように、同じ比の長方形の形で大理石の彫刻群・石板などが展示されています。
大きなガラス窓からは、わずか300メートル先に本物のアクロポリス・パルテノン神殿が見えるようになっています。
展示品たちは、実際のパルテノン神殿の元あった場所に位置するように、展示されているそう。つまり、本物のパルテノン神殿と見比べて、なにがどの場所にあったかをイメージしやすいような造りになっているようです。
アクロポリス博物館の見どころ・所要時間・料金などは、こちらの記事で詳しく紹介しています↓
アテネ中央市場
新鮮な魚や肉、農産物などを販売している地元民御用達の市場「アテネ中央市場(Central Market Athens)」。
営業時間は7~18時まで。日曜日は休業日です。
アテネの中心街、地下鉄モナスティラキ駅から徒歩8分の場所にあります。モナスティラキ広場とオモニア広場のちょうど中間に位置するアティナス通りに面しています。
1886年に建設された歴史ある市場で、数十年と続く代々家族経営のお店が数多く入っています。
混雑する場所なので、スリにはご注意ください(*_*;
中央市場と名がつくだけあって、様々な食材が何でも揃う場所です。
新鮮な魚介類・肉・野菜から、チーズやヨーグルト、香辛料、ナッツ、ドライフルーツ、ハチミツ、高品質で知られるオリーブ、コーヒー豆など。
新鮮な魚介類。
ナクソス島、パロス島、スカイロス島などの島々から毎日5~10トンの新鮮な魚が届くそうです。
精肉は新鮮がウリ。その場で解体しています。タイミングが良ければ解体ショーを見ることができるかもしれません。
牛・豚・鶏などの日本人にも馴染みあるお肉だけでなく、ギリシャ料理のギロ(串焼き)でよく使われる羊肉や、キジ・ウサギ・イノシシ・シカ・ヤギまで種類豊富に揃っています。
市場の建物の外側ぐるりにも、様々な露店が出ています。ナッツ・スパイス類がたくさん。
グロッキーなお肉の解体を見るのが苦手な方は、建物の中に入らず外のお店を見て回るのがおすすめです。
これだけの種類のスパイスが、大容量で安く手に入るなんて日本ではなかなかありませんね。
チーズ、オリーブ、ナッツ類を買って帰って、ワインのおつまみにするのもいいですね(^^♪
市場の中には、市場の新鮮な食材を使った料理を提供しているレストランもあります。中には、市場同様に創業100年以上の歴史があるレストランも。
地元民にも人気のレストラン・居酒屋で、朝の時間帯・出勤前に朝食をとっていく人も少なくないそう。
新鮮なフルーツジュースのお店も。その場で絞ってくれます。リーズナブルなお値段です。
「食通ガイドと行く、ギリシャグルメ食べ歩きガイドツアー」「中央市場で食材を仕入れてギリシャ料理を作る料理教室体験」など、
中央市場を楽しめる素敵なパッケージツアーも、地元の旅行代理店で準備されているようです。
ネコが多いギリシャ。市場の中にもたくさんいました。
【遺跡】ローマン・アゴラ
アクロポリスの北の麓にあるアゴラ「ローマン・アゴラ(Roman Agora)」。(カエサルとアウグストゥスのアゴラと呼ばれることもあります)
ローマ時代初期(紀元前1世紀~紀元後2世紀)に、カエサルの資金でローマ帝国初代皇帝アウグストゥスが建設した広場です。
アゴラ(Agora)とは、”人々の集まる所”という意味で、古代ギリシアの都市国家にあった公共の広場のこと。
当時は、イオニア式の柱廊で囲まれたこの広場は、市場や集会が開かれ活気あふれる場所でした。また、商店なども入居しており、行政および商業活動の中心となっていました。
営業時間は、8~20時。チケット料金は、6ユーロです。
今回私たちは、アテネ観光の共通チケットを利用して入場しました。
購入したチケットは、「Athens Pass to Acropolis & 6 Sites with Optional Audio Guide – Multipass Skip-the-Line Ticket」。
こちらのチケットに含まれるものは、以下の通り
- 6つの遺跡の入場券(アクロポリス・古代アゴラ・ローマンアゴラ・ハドリアヌスの図書館・オリンポスのゼウス神殿・ケラメイコス・リュケイオン)
- 英語のデジタルオーディオガイド付き
- 優先入場
チケット料金は、1人49ユーロでした。
アクロポリスの入場料は30ユーロ。古代アゴラやローマンアゴラなどの他の遺跡への入場料は、8~15ユーロほどします。
アテネの遺跡をいくつか巡るならば、こちらの共通チケットを購入した方がお得&楽です。
奥行き82m 幅69mの長方形型の広場です。
ローマンアゴラからは、アクロポリスが見えます。歩いて行ける距離です。
入口には、古代ドリス式の柱が立つアテナ・アルケジェティス門(アルケゲテス門)。
このローマンアゴラには、皇帝ハドリアヌスが定めた『オリーブ・オイル売買に関する法律』の碑文が見つかっており、この付近でオリーブ・オイルの製造・販売が行われていたと推定されています。
1世紀に天文学者アンドロニコスが建設した「八角形の風の塔」。
8つの面は正確に八方位を向いており、塔の上部には風の神が描かれています。時間を知らせる日時計・水時計、そして天気を予測する風向計を備えているそうです。
内部はこんな感じ。
広場にはその他にも、「17世紀に建築されたドーム式屋根を持つフェティエ・モスク」「大理石で作られた東プロピュロン」「古代の排水システム」も残っています。
日陰となるような場所は少ないため、日差し対策はしっかりして行くことをおすすめします。
【遺跡】ハドリアヌスの図書館
「ハドリアヌスの図書館(Hadrian’s Library / Tetraconch Church)」
ローマ皇帝ハドリアヌス帝が132年に建設した、ローマ時代の図書館兼文化施設の遺跡。図書館に加えて、講堂・庭園・池・アートギャラリーを備えていた広大な施設です。
営業時間は、8~20時。チケット料金は、6ユーロです。
先ほどの遺跡ローマンアゴラから、徒歩2分の距離にあります。
こちらの入場料も、アテネ観光共通チケットがカバーしています。
入口は、コリント式円柱が並ぶプロピュライア。こちらの遺跡の中では、比較的、形が残っている建築物です。
3世紀に侵攻により損傷しましたが、5世紀ごろに修復されたそうです。
パピルスの巻物の書籍が置かれた図書館は、敷地の東側にある2階建ての建物です。
沢山の発掘された遺物が置かれています。
モザイクのタイル?のようなものも残っています。
遺跡では、カメがのんびり日光浴していました。野生のカメ?それとも飼われているカメでしょうか?
【遺跡】アテナイのアゴラ
都市国家アテナイの市民が集った「アテナイのアゴラ / 古代のアゴラ(The Athenian Agora)」。
周囲に様々な公共施設が配置された市民交流の場で、また政治・宗教・経済・文化の中心地でもありました。
敷地内には、ヘーパイストス神殿、アポローン神殿、ゼウス柱廊、評議場、貨幣鋳造所、裁判所、迎賓館などの様々な公共施設がありました。
営業時間は、8~20時。チケット料金は、8ユーロです。こちらの入場料も、アテネ観光共通チケットがカバーしています。
かつては様々な建物がありましたが、現存する建造物は、アッタロスの柱廊とへファイストス神殿のみ。
紀元前2世紀に造られたアッタロスの柱廊。
長さ120メートルの建物にドリス式とイオニア式の柱が並んでいます。現在は、博物館として使われています。
紀元前5世紀に造られたへファイストス神殿。
へファイストスは手工業者の守護神です。この地域に職人たちの工房が集まっていたことに関連しているそうです。
アクロポリス北西にある「アレオパゴスの丘」からは、アゴラを見渡すことができます。
左側がソクラテスの像で、なぜか右側が孔子の像。
中国から寄贈された物だそうですが、ちょっと違和感がありますね(*_*;
かの哲学者ソクラテスもこの場所で人々と談論していたそうで、なんともロマンあふれる場所です!
こちらも日差しを遮る日陰は少ないため、日焼け止め・日傘・防止などの日差し対策をして行くことをおすすめします。
ゼウス神殿
オリュンポス十二神の中の最高神であるゼウスに捧げられた「ゼウス神殿(Templum Iovis Olympii / Temple of the Olympian Zeus)」
建設の中断と再開を何度か繰り返し、2世紀、ローマ皇帝ハドリアヌスの時代に神殿は完成したそうです。
アテネのアクロポリスの東側にあります。
営業時間は、8~20時。チケット料金は、6ユーロです。こちらの入場料も、アテネ観光共通チケットがカバーしています。
夕日とゼウス神殿。宿泊したホテルから撮影した写真です。(ホテルについては、次回以降の記事で詳しく紹介予定です)
一部しか残っていないものの、コリント式の柱が並んでいます。もともと104本あったもののうち、15本が現存しているそう。
敷地のこの広さから、いかに大きな神殿であったかがわかりますね。
こちらは早朝のゼウス神殿。
ゼウス神殿の北西、大通り沿いにある「ハドリアヌスの凱旋門」
ローマ皇帝「五賢帝」の一人である、ハドリアヌス帝のために建てられた凱旋門です。
夜はこのようにライトアップされていました。
街中の猫
アテネの街中では、至る所で猫に出合えます。猫好きな方にとってはたまりません。
毛並みも体格もいいネコさんが多く、完全野良猫というよりは、誰かにお世話されているような雰囲気です。
近寄っても逃げずに堂々としており、逆に近づいてくる人に慣れている猫も。
可愛いギリシャ猫ちゃんが動いている様子は、こちらの動画で↓
よろしければ、ご視聴・チャンネル登録・いいね、お願いいたします(^^)/
食べ物・レストラン・ホテル
今回その①記事では、ギリシャ・アテネの観光名所を紹介しました。
次回の記事では、食べ物・レストランを紹介します!!
- おしゃれな庭園付きレストラン
- ヨーロッパ駐在員におすすめ!美味しすぎる日本食レストラン
- 老舗の伝統スイーツの専門店
記事その③では、「ホテル・交通・街の様子・見かけた面白いもの」を紹介しています。
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