【鉄道・乗り物ファン必見】ロンドン交通博物館~その⑥~

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ロンドンの地下鉄では、使われなくなった駅の多くは、別の用途に新たに使用されています。ほとんどは倉庫として使われていますが、中にはサラダ菜の栽培に使用されたりと面白い使われ方をしているようです。

その他にも、ハリウッド映画やミュージックビデオの撮影など、様々な用途で活用されており、

ロンドン交通局(TfL)は、鉄道網の使われなくなった部分を利用して、商業収益を上げ続けています。

 

 

「V for Vendetta」のポスター, 2005年

地下鉄の駅を舞台にしたドラマ。いくつかのシーンは実際に駅でロケ撮影されたそうです。

 

 

スプリンググローブ駅

こちらの駅は1883年に開設され、1934年に閉設されました。1969年からは本屋さんとして使用されているそうです。

 

 

 

 

 

日本のフードコートのような、軽食・飲み物をとったり休憩できるスペースがありました。すぐ近くには小さい子供が遊べるようなスペースもあります。

 

 

 

3階の「19世紀のロンドン交通事情」の展示から始まり、1階の展示エリアへと降りてきました。バス・タクシーを中心に展示されています。

産業革命・機械革命により、馬力から機械力へと、20世紀初頭のロンドンにエネルギー転換期が訪れます。

 

1890年代にはアメリカやヨーロッパの多くの都市で導入されていましたが、ロンドンは電気式トラムの導入が遅く、1901年に市内初の電気路線が開通しました。

 

ウェストハム社製電気式トラム, 1910年

オープンバルコニーと階段を備えた典型的なトラムです。どちらの方向にも走行できるようになっています。

電気式トラムは、1900年代初頭から1950年代までロンドンで運行されていました。バスよりも安価で、多くの乗客を乗せることができました。

このトラムは1910年から1938年までロンドン東部の路線を走っていたもの。

ウェストハム社のトラムは架線を動力源としており、道路に組み込まれた電線管方式よりも安価で運行できたそうです。

 

 

オルドゲートのガーディナーズ・コーナーの交差点, 1912年

 

 

トラムの外装を清掃しているところ, 1927年 

 

 

電気式路面電車は建設費が高く、設備インフラに莫大な投資をしなければなりませんでした。

ロンドン議会は、1900年から1920年にかけて、世界最大で最も費用のかかる路面電車システムを作り上げました。

費用がかかった理由は、配線が醜い架線を使わないために、電線を地下に敷いたからです。

道路の景観はすっきりときれいではありますが、非常にコストがかかり、メンテナンスも大変というものでした。

 

 

ショーディッチ・ハイストリートに敷設されたトラムの線路, 1934年

 

 

 

B-TYPEバス

ロンドンで初めて量産に成功したモーターバス「B-TYPEバス」。

1914年8月、第一次世界大戦が勃発すると、B-TYPEバスは戦時用に徴用されました。1,000台以上ものバスがヨーロッパに送られ、ほとんどはフランスとベルギーに送られたましたが、中にはギリシャまで行ったものもあったそうです。

バスはさまざまな役割をこなしました。前線への兵員輸送に使われたり、貨物自動車に改造されたものもあれば、救急車や移動式の鳩舎として使われたものもあります。

 

戦後、ロンドンに戻ったB-TYPEバスは、カーキ色のまま戦後のバス不足を解消するための質素な交通緊急バスとして使用されました。

 

第一次世界大戦以前は、バスは立ち乗り禁止だったそうです。

 

 

B-typeバスの模型

乗車席は木製、34人乗車可能です。

 

 

ヴァンガードモーターバス, 1906年

ヴァンガードは、1905~6年当時、モーターバスの最大手であったロンドン・モーター・オムニバス社の車両名。路線番号を導入したのもこの会社が最初だそうです。

1908年にはロンドン・ゼネラル・オムニバス社がバンガードを引き継ぎました。

 

 

今回その⑥記事はここまでです。

写真・紹介する展示物が多いため、また次回記事に続きます!

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