イギリス生活を送る駐在員がおすすめする、春のシーズン(3~5月)の楽しみ方をまとめてみました。
イースター、チェルシーフラワーショーなど、春もたくさんのイベントや年間行事が行われます!
イギリス国内だけでなく、ヨーロッパ各国のイベントも合わせてご紹介します。
イースター・復活祭
英語圏で春のお祭りと言えば、復活祭こと「イースター(Easter)」。
イースターにおける習慣・習俗・行事は、国によって細かく違ったりしますが、だいたいはクリスマスと同様に、家族とご馳走を食べて過ごしたり、卵にカラフルな装飾をしたイースターエッグを飾ったりします。
復活祭は、基本的に「春分の日以降にある初満月後の日曜日」に祝われます。そのため、その年によって日付が変わります。
イギリスでは、イースター前後の金曜から月曜までは4連休になります。また、学校はイースター前後の2週間ほどがお休みとなるため、家族で旅行する方も多いのだそうです。お子さんがいる家庭はお出かけする方が多いです。
キリスト教圏では大切なイベントのため、街中・スーパーでは3月の上旬からすでにすっかりイースターの雰囲気です。
イースターに関連する商品がたくさん並んでいます。クリスマス同様、どこの国でもイベント商戦は前広に始まるものですね~(;’∀’)
ロンドンを拠点とする1707年創業の老舗百貨店「フォートナム&メイソン(Fortnum & Mason)」も、イースターの時期はこんなに可愛いイースターエッグチョコレートを販売しています。
イースター時期のフォートナムメイソンの雰囲気はこちらで紹介しています↓
「イースター」に関して気になるところをまとめた記事はこちら↓
春のキューガーデン
ロンドン南西部にある王立植物園「キュー・ガーデン(Royal Botanic Gardens, Kew)」。
2003年に世界遺産に登録され、121haの広大な敷地内に3万種もの植物が植えられています。
暖かい春ごろは、たくさんの鮮やかな色の花が咲いていておすすめの訪問タイミングです。チューリップや黄色のラッパスイセンなど、ロンドンに春の訪れを告げる花がいっぱいです。
こんな可愛いイベントも開催されていました。「はらぺこあおむし展(The very Hungry Caterpillar ~Take a magical journey this Easter)」。
来場者にはお子さん連れのファミリーが多かったです。
”Cherry Walk”と呼ばれる、桜の木の小道もありました!
4月上旬ごろの写真です。日本から遠く離れたロンドンでも、こうやってお花見を楽しむことができるんですね(^^♪
また、このキューガーデンのすぐ近くにある、こちらのベーカリー・カフェもおすすめです。
1850年創業のベーカリー・カフェ「ニューウエンズ・ザ・オリジナル・メイド・オブ・オナー」。
ヘンリー8世が、レシピを鍵をかけて宮殿に保管するほど感激したという、美味しいタルトが有名です。実際に行ってきましたので、写真と共に紹介します
ロンドンマラソン
毎年、4月に開催されるロンドンマラソン。参加者4万人の世界最大級のチャリティーマラソンです。
参加者は4万人にものぼりますが、その抽選枠の倍率は20倍以上と高く、参加困難な大会の1つなのだそう。大規模な大会で、コースの脇には100万人の大歓声。
コースは、グリーニッジ・パークからスタートし、カティー・サーク、タワーブリッジ、ロンドン塔、バッキンガム宮殿などの、有名な観光名所を巡り、最後はウェストミンスターブリッジでゴール。
この人気観光名所を散りばめたコースが、人気の要因の一つでもあります。
2024年開催のロンドンマラソンのホームページ情報によると、参加費は、英国在住者は69.99ポンド、英国外在住者は146ポンドです。
この日は、ロンドンの街中は交通規制され、思うように移動できないことを覚悟しましょう(*_*)
春のビールフェスティバル
春になり少し暖かくなってくると、野外で開催されるビールフェスティバルが増えてきます。
ビアフェスティバルでは、100種類以上のビール・シードル(イギリスではサイダー”Cider”と呼ばれる)を飲むことができます。
新しいエール、地元のエール、入手困難なエールなど多数。
地元のバンドやアーティストによるライブ演奏が行われ、大盛り上がりの雰囲気の中、各種ビールを楽しむことができます。
ビールだけでなくワインやソフトドリンクも用意されており、炭酸ばかり飲むのが苦手な方・お酒はそんなに強くない方でも楽しめるような配慮がされています。
家族連れ・子連れのお客さんも少なくありません。
チケット料金・会場の様子・ビールなど、こちらの記事で詳しく紹介しています↓
【英国の花の祭典】チェルシー・フラワー・ショー
毎年5月に開催される、世界最高峰のフラワーショー「チェルシー・フラワー・ショー(Chelsea Flower Show)」。
150年以上もの歴史があり、世界中の園芸ファンが憧れるイベントです。
世界トップクラスの庭師数百人が、1,000種類以上の植物と40,000平米の土地を使い園芸センスを披露するこのイベントには、毎年来場者160,000人にもなるとか。
毎年、王室のメンバーも必ず訪問しているそう。
しかし、こちらのチェルシー・フラワー・ショーのチケットは、倍率が高く入手困難…。
開場周辺や最寄り駅では、当日券を売りつけようとしてくる人(たぶん偽チケットで詐欺)がいっぱいいます(;’∀’)
そこで、おすすめなのがそのチェルシー・フラワー・ショーと同時期に開催される「チェルシー・イン・ブルーム(Chelsea in Bloom)」です。
街中が花で飾られる花の祭典。フラワーショーの会場周辺の100店舗近くのショップやカフェが、街中が花のディスプレイを競い合って盛り上げます。こちらは、無料で散策することができます。
カルティエやハケットなど、いろんなお店がこのように綺麗な花でデコレーションされています。
お散歩するだけでも、とっても楽しいです!
その他の素敵な写真はこちらの記事で紹介しています↓ぜひご覧ください(^^)/
【祝日】バンクホリデー
日本と比べてイギリスは祝日が少ないですよね(*_*)ですがそんなイギリスの祝日が、5月は2回もあります!
まず1つめは、5月第1月曜日のバンクホリデー(bank holiday)。そして2つめは、5月最終週の月曜日のスプリング・バンク・ホリデー(Spring bank holiday)。
名前の由来は、バンクとあるように金融機関がこのような祝日に休業することからきているそう。この日は、金融取引ができないため、他業種一般企業や学校も休みになることが多くなり、次第に公休日となったとか。
また、春の訪れを祝う日でもあり、各地でイベント・伝統的なお祭りが開催されます。お出かけ・旅行する家族も多いです。暖かくなってきて、旅行・観光にもちょうどいいシーズンですよね。
ロンドンから飛行機で2時間の、イタリアに遊びに行ったり、
同じくロンドンから飛行機で2時間のスペインへ、美食の旅に出かけたり
我が家も二泊三日で、いろんな所へ遊びに行きました!
イギリスからヨーロッパ各国へは、欧州の格安航空会社こと「ライアンエアー(Ryanair)」をよく利用しています。
とにかく料金が安く、片道10ポンド(約1,800円)でヨーロッパ各国への便があります。
ライアンエアーのメリット・デメリットは、こちらの記事で詳しく紹介しています↓
スペイサイド・ウイスキーフェスティバル
毎年5月、スコットランド東北部のハイランド地方で開催される「スピリット・オブ・スペイサイド・ウイスキーフェスティバル(Spirit of Speyside Whisky Festival)」。
ウイスキーの試飲会や、通常は一般公開されていない蒸留所でテイスティング・見学ツアーが開催されたり、スコットランド音楽やローカルフードのイベント、クラシックカーレース、ウイスキーペアリングのコース料理、お祭り限定のウイスキーが販売されたり…ウイスキーにちなんだイベントが500以上!
セレモニーにスコットランド首相が出席したりと、国をあげてのお祭りです。
ウイスキー好きは大いに楽しめるイベントです。世界中からスコッチウイスキー愛好家が集まります。
スペイサイド(speyside)は、スコットランド北部にある地域の1つで、面積は約2000㎢と東京都とほぼ同じぐらいです。
「ウイスキーの聖地」なんて言われるスペイサイド。
それもそのはず、世界一のウイスキー生産地であり、スコットランドに130近くある蒸溜所のうちの、50の蒸留所がスペイサイド地域でひしめき合っています。まさに、ウイスキー街道。
ザ・グレンリベット、グレンフィディックといった、世界のシングルモルト売上の1位2位が揃うウイスキーの聖地です。
「はじまりのシングルモルト」ことザ・グレンリベット(The Glenlivet)の蒸留所見学に行ってきました!こちらの記事で詳しく紹介しています↓
さらに、グレンフィディック蒸留所も行ってきました!
”シングルモルトのロールスロイス”とうたわれるマッカラン蒸留所へも行ってきました。
スペイサイドのウイスキー蒸留所巡りの旅。夫婦2人ともお酒好きで試飲を飲みたいから、車を運転せず、公共交通機関・タクシーで蒸留所を巡ってきました↓
スペイサイド、ウイスキー旅行を計画中の方のご参考になれば幸いです。
ロイヤルウィンザーホースショー
ウィンザー城の敷地内で4日間にわたり開催する馬術競技大会「ロイヤル・ウィンザー・ホースショー(Royal Windsor Horse Show)」。
1943年に創設された伝統行事で、現在は障害馬術競技、馬場馬術競技、馬車競技、エンデュランス競技が行われる国際競技会となっています。
英国王室のメンバーも必ず参加するイベントです。会場にはトム・クルーズをはじめ、有名人・セレブがいることも。
観覧のチケット料金は25~45ポンド。日によって変動するようです。
以上、イギリス・ヨーロッパで、春のシーズンに楽しめるイベント紹介でした。英国で生活されている方、旅行で遊びにいらっしゃる方のご参考になれば幸いです!
Youtube動画でも紹介しています。よろしければ、ご視聴・チャンネル登録・いいね、よろしくお願いいたします!